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  ASCII24 > 製品レビュー > 連載 > 石嶋由美子の音楽下克上 1
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お悩み相談 その1
少ない人数でもなんとかACIDを利用してバンドをやれないでしょうか?

 
できます。以前、石嶋のバンドPapaya Paranoiaはドラム、ベース&歌石嶋、森永はんギター、キーボードといった4人組のバンドでした。その後、森永はんベース、石嶋歌の2人になり、MIDI期間を経てACIDに移行しました。
 現在はACIDデータはドラムとキーボードを中心に作り、生のボーカルとベースがそれに合わせて演奏するというパターンで、バリバリ当時の楽曲をライブで演奏しています。
 最初は少しACIDに合わせるのが大変でしたが、何回かスタジオ練習を繰り返すうちに、スピーカからの音だけで、ベースとボーカルの場合は、なにか特殊なモニタ方法を考えなくても演奏できるようになりました。
 問題はライブの時、特に横幅のある大きいステージの場合に起こる、ステージ上の音の厚みの不均衡です。それを解決すべく、ACIDProのマルチサウンドカードサポート(複数のサウンドカードおよび、オーディオ出力することができる機能)を活用した、Papaya Paranoia超ひ・み・つ技をご紹介しましょう。 
Papaya Paranoiaの超ひ・み・つ技?
いないはずのギタリストに登場してもらおう
まずはじめに「ステージ上の音の厚みの不均衡」とはどんな感じのこと?
 ライブハウス等の客席で演奏を聴いていると考えてください。
 
左右の大きなスピーカーからは、 主に歌とACIDの音のみが出ています。(オレンジ色)
 
それ以外にはベースしかいないので、ベースの音は主に左のベースアンプから(水色)出ているだけ。つまり聴く側にとって極端に左よりの、右が空いてしまった状態で、バランスが悪いせいで、ちょっと迫力不足に聴こえてしまいます。
 イヤフォンが片方壊れて少し小さくなってしまった感じを想像してみてください。なんか落ち着きませんよねぇ。
そこで考えた石嶋案。
 ACIDにギターのフレーズを貼り付け、ACIDProのマルチサウンドカードサポートを活用して、
ギターの音だけを別に右側のギターアンプから出してみることにしました(緑色)。
 そうするとなんと!左右のバランスがとれ、音がひとつにまとまって音の厚みが平面から、立体的に変わ
るであります。本当だぞっ!
まずはACIDデータの準備
ACIDデータはこんなふうに作る
ビート
バンドの好みにもよりますが、 ドラムはすごくしっかり作りましょう。
ビートのしっかりした音ネタを選び、CDなどで聴くバランスよりずっと大きめのボリュームにします。その上さらに、下の画面のように別のトラックにワンショットのバスドラムを補強します。黄色が基本のビート、緑が強調するために貼ったバスドラムです。

ギター
シンセサイザーの音と似ていない直線的な音ネタを選びます。
そのほかの音
ストリングス、効果音、ブラス等は逆に広がりがあるものを選ぶとより立体感が出るでしょう。エフェクタやパンを上手に使って左右に広げましょう。
石嶋素材その9(1.89MB)
mp3010413.mp3
上記の条件にしたがって、打ち込みで最も再現が難しそうなPUNKの曲をACIDで作ってみました。参考にしてみてください。
ACIDProの設定
 今回はサウンドカードとしてノート用の「WaMi Box」という製品を使うことにしました。無事にインストールと設定が済むと、ACIDProのトラックリストでデバイスの選択ができるようになります。
 ギターのトラックを通常使っているデバイスに設定し(私の環境の場合は1番)、それ以外のトラックをすべて(この場合)WaMi Boxにします。
 
これでギターの音だけはいつも通り、そのほかはWaMi Boxからしか出なくなります。
サウンドボード紹介
今回、ギターのトラックを別々に出力するために利用したのがこちら……
WaMi Box EGOSYSegosys

  PCカード+外付けのインターフェイスボックスという構成ののデジタルオーディオ&MIDIシステム。インターフェイスボックスは手のひらに乗るくらいの小いささ。これ1台で極小なデジタルレコーディングスタジオが実現しちゃいます。
 今のところサウンドボードとしてしか使っていませんが、インターフェイスボックスの周りをぐるりと見渡しただけでも、S/PDIFデジタル入出力(光および同軸)、2イン4アウトのAD/DAアナログ入出力、MIDIインターフェイスがついて、64ボイスプログラマブルマルチティンバーのシンセ音源、エフェクト、マイク用プリアンプ、4チャンネルの内部ミキサーもあります。そのほか、RISCベース50MIPS DSPエンジンを搭載し、16MBのRAMを備えているので、簡単に大きなサウンドファイルをサンプリングしたり、エディットしたり再生することが可能、なんだそうな……ううん、もっと活用したいぞおおっ!
かー
ざ配線図
 サウンドカードWaMi Boxをインストールして、ACIDProのトラックリストで、デバイスを設定し、ACID全体の音をWaMi Boxから、ギターの音をいつものヘッドフォンから、と別々に音が出るようにします。
 WaMi Boxから出る音はスピーカーへ、ヘッドフォンからの音はギターアンプにつなぎます。
 これはベースだけでギターがいない場合でしたが、最近多いパターンで逆の、ギタリストとボーカルだけ見つかって、ベースがいない場合にももちろん活用できます。その場合はACIDデータにベースを事前に打ち込み、同じように別系統で出力し、今度はベースアンプを鳴らします。実はこれはギタリストがいない時よりもさらに音の厚みの効果を発揮します。メンバーのひとりや2人いなくてもバンドはできます! 早速挑戦してみてくださいね。
さてお次は「ドラムもギターもベースもいるけど、最近流行りの打ち込みバンドをやりたい」の場合。それではいってみますか〜




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