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■製品レビュー
(情報家電&AV機器)
D-VHSデッキ


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D-VHS入門 次世代デジタル録画機器の急先鋒
D-VHS入門

Printable Version 2001年4月19日

家庭用録画機器(ビデオデッキ)の主役が、VHSから新しいデジタルメディアに交代しようとしている。新しい主役の候補にはテープ、光ディスク、HDDがそれぞれ名乗りを上げているが、記録時間やランニングコストなど現実的に求められる条件を当てはめると、D-VHSが最有力候補になりそうだ。BSデジタル放送の開始とともに急速に注目度が上がっているこの次世代録画機にスポットを当て、その最新動向を探る。
※月刊ASCII DIGITAL BUYER 2001年5月号より再掲。

専用テープにデジタル記録

D-VHSテープの形状や素材は基本的にS-VHSテープと同様。写真左は、日本ビクターの「DF300B」(実売1000円前後)。HSモードで150分、STDモードで300分の録画が可能。さらに標準150分のS-VHS記録にも対応する。

 「D-VHS」の「D」は、本来データ(DATA)を意味するのだが、デジタル(DIGITAL)の「D」と解釈しても間違いではない。MPEG2ストリーム(MPEG2で圧縮されたデジタルデータ)を記録するレコーダとして開発された経緯があるからだ。
 テープ幅やカセットサイズはVHSと共通だが、デジタル記録には専用のテープを使う。メカや録再系の回路には互換性があるため、D-VHSデッキでVHS(S-VHS)の録画再生も可能だが、D-VHS記録したテープを従来のVHSデッキで再生することは、当然ながらできない。
 最初のD-VHSデッキは、MPEG2エンコーダ/デコーダを内蔵しない純粋なストリームレコーダとして登場した。デコードはi.LINK経由でデジタル接続したCSデジタルチューナ側で行う仕組みだ。その後、MPEG2エンコーダ/デコーダを内蔵する第二世代の製品が登場。CSデジタルのストリーム記録に加えて、地上波/BS放送や外部ビデオ入力をデジタル記録できる高画質デジタル録画機として、徐々に認知されるようになってきた。第二世代機のなかには、標準のSTDモード以外に、転送レートを落として長時間録画を行う「LS3モード」をサポートする製品もある。

 ここまでの話は、BSデジタル放送が始まる以前の段階。これからは、高画質のデジタルハイビジョン放送をクオリティを落とさずに録画できるデジタル録画機として、D-VHSが脚光を浴びることになる。データを直接記録するD-VHSなら、画質劣化は起きない。
 そのために新たに設けられた記録モードが、転送レート28.2MbpsのHSモードだ(STDモードは14.1Mbps)。このモードでは、DF300(実売1000円前後)という標準的なテープを使った場合、ハイビジョン放送を2時間半(150分)記録することができる。HSモードを搭載するD-VHSデッキのことを、「デジタルハイビジョンビデオ」と呼ぶことが決まり、D-VHSは、BSデジタル時代の高画質録画機の本命として、本格的なスタートを切ることになった。



D-VHSの記録時間(S-VHSの150分テープに相当するDF300を使用した場合)
モード(ビットレート) 想定されるコンテンツ 最長録画時間
HSモード(28.2Mbps) BSデジタル放送(ハイビジョン画質) 2.5時間
STDモード(14.1Mbps) BSデジタル放送/地上波放送(標準画質)など 5時間
LS2モード(7Mbps) 地上波放送など 10時間
LS3モード(4.7Mbps) 地上波放送など 15時間

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