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誰にも負けない“高画質ライブラリを作る”ビデオデッキ選び
究極のD-VHSまるごと大全
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2001年7月18日
BSデジタル放送の開始にともない、ハイクオリティで録画できる「D-VHSデッキ」が脚光を浴びつつある。メディア(=テープ1本)あたりの記録容量やランニングコストに優れたD-VHSは、近い将来ホームビデオの主役となっていくだろう。本特集では、D-VHSをこれから購入しようと考えている方を対象に、購入時のポイントから、各機能の特徴、素朴な疑問への回答、現在発売されている代表的なD-VHSデッキのレビューまで、徹底的に解説する。
※月刊ASCII Digital Buyer7月号より転載。
本文中の実売価格は、デジタルバイヤー編集部が2001年5月上旬に調べた店頭価格を元に算出したものです。時期によって価格が変動している場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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平均実売価格とスペックで見る
「D-VHSデッキ」一覧
実売15〜20万円コース
【製品名】HM-DH30000
【標準価格】23万5000円(実売19万円前後)
【メーカー名】日本ビクター(株)
【問い合わせ先】03-5684-9311/06-6765-4161
- 録画モード(D-VHS):HS/STD/LS3
- 内蔵チューナ:VHF/UHF/BS/CATV
- i.LINK端子:2系統
- 本体サイズ:455(W)×345(D)×105(H)mm
- 重量:6.0kg
【製品名】DT-DR20000
【標準価格】19万8000円(実売16万円前後)
【メーカー名】(株)日立製作所
【問い合わせ先】0120-312111
- 録画モード(D-VHS):HS/STD/LS2/LS3
- 内蔵チューナ:VHF/UHF/BS/CATV
- i.LINK端子:2系統
- 本体サイズ:465(W)×323(D)×132(H)mm
- 重量:7.6kg
実売10〜15万円コース
【製品名】NV-DHE10
【標準価格】19万5000円(実売15万円前後)
【メーカー名】松下電器産業(株)
【問い合わせ先】0120-878-365
- 録画モード(D-VHS):HS/STD/LS3
- 内蔵チューナ:VHF/UHF/CATV
- i.LINK端子:2系統
- 本体サイズ:430(W)×357.5(D)×118(H)mm
- 重量:7.0kg
【製品名】NV-DH1
【標準価格】13万円(実売10万円前後)
【メーカー名】松下電器産業(株)
【問い合わせ先】0120-878-365
- 録画モード(D-VHS):HS/STD
- 内蔵チューナ:VHF/UHF/CATV
- i.LINK端子:2系統
- 本体サイズ:430(W)×357.5(D)×104.5(H)mm
- 重量:7.6kg
実売10万円未満コース
【製品名】HM-DR10000
【標準価格】オープンプライス(実売10万円弱)
【メーカー名】日本ビクター(株)
【問い合わせ先】03-5684-9311/06-6765-4161
- 録画モード(D-VHS):STD/LS3
- 内蔵チューナ:VHF/UHF/BS/CATV
- i.LINK端子:2系統
- 本体サイズ:468(W)×369(D)×145(H)mm
- 重量:8.0kg
【製品名】DT-DR3300
【標準価格】11万8000円(実売10万円弱)
【メーカー名】(株)日立製作所
【問い合わせ先】0120-312111
- 録画モード(D-VHS):STD/LS3
- 内蔵チューナ:VHF/UHF/BS/CATV
- i.LINK端子:なし
- 本体サイズ:435(W)×323(D)×132(H)mm
- 重量:6.8kg
なお、スペック中の「録画モード」は以下の表のとおり。一般に、ビットレートが高いほど画質は上がるが、記録可能な時間は短くなる。DF300/DF480は現在一般に流通しているテープの長さ(記録可能時間)の違う2種類のD-VHSカセットで、それぞれSTDモードで300分=5時間、480分=8時間記録できる。
「最適なコンテンツ」は、配信される映像の画質を落とさずに記録できるモードを示すもので、例えば現行放送をHSモードで記録することもできるが、画質的にはSTDモードと大きな差はない。逆にBSデジタルハイビジョン放送をSTDモードで記録すると、画像データが圧縮されブロックノイズなど画質の劣化を招く。LS2/LS3モードは録画時間を最優先した(画質はVHSの3倍録画程度)モードで、DF480テープをLS3モードで使用すれば1本で24時間の記録が可能となる。
D-VHSの録画モードと記録可能時間
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モード (ビットレート) |
最適なコンテンツ |
最長録画(再生)時間 |
D-VHS (DF300/DF480) |
HSモード (28.2Mbps) |
BSデジタル放送 (デジタルハイビジョン) |
2.5時間/4時間 |
STDモード (14.1Mbps) |
BSデジタル放送(標準画質)
/地上波放送/CS放送
/DV入力 |
5時間/8時間 |
LS2モード (7Mbps) |
地上波放送/
CSデジタル放送 ほか |
10時間/16時間 |
LS3モード (4.7Mbps) |
15時間/24時間 |
D-VHSの特徴&メリットは?
最近、D-VHSデッキの実売価格が下がり、BSデジタル放送が始まった頃(2000年12月)に比べてずいぶん買いやすくなってきた。たとえば、松下電器産業の「NV-DHE10」は標準価格19万8000円だが、通販なら10万円で購入できるケースもあるようだ。こんなチャンスをみすみす逃す手はない。デジタル録画機の中でも、クオリティ、ランニングコスト、互換性など、多くの点で優位に立つのがD-VHSなのだから。
D-VHSのメリット 「ココが◎」
- ハイビジョン番組をクオリティを落とさずに長時間記録できる!
- (エンコード記録できるデッキは)地上波やアナログBS放送のエアチェックに最適!
- 従来のビデオデッキと使い勝手が同じで操作しやすい! 記録メディアのコスト(1時間当たりの価格)が安い!
D-VHSのデメリット 「ココが×」
- テープメディアなので、すばやい頭出し=ランダムアクセスができない!(ランダムアクセスに強いのはHDDレコーダやDVD系などのディスクメディア)
- 現在のモデルでは録画同時再生機能やタイムシフト再生機能が使えない!(HDDレコーダのメリットはタイムシフト再生にあり)
- 接続するテレビ、チューナとの相性があり、i.LINKで接続しても機器を認識しない場合がある(初物の宿命!? 互換性向上に期待したい)
HDDレコーダやDVDレコーダに比べて幅広い記録モード(ビットレート)をサポートするD-VHSは、高画質のHSモード(28.2Mbps)で記録できるのが最大の特長だ。デジタルハイビジョン番組のクオリティを落とさずに長時間記録できるという点で、D-VHSはほかのデジタル録画メディアを大きく引き離す。
もうひとつ、エアチェックファンが注目しているのが、D-VHSは地上波やアナログBS放送の高画質デジタル記録に適していること。MPEGエンコーダ/デコーダを内蔵した製品に限られるが、従来方式でアナログ記録する代わりに、D-VHSデッキ内でアナログ→デジタル変換を行い、余裕のある記録モードでテープ上にデジタル記録。それをデコードして、普通にテレビに表示する。入口と出口だけを見ると(録画/再生時の手順は)従来のビデオと同じだから、使い勝手もよい。
実際、STDモードを使えば、画質では明らかに従来(S-VHS)を上回るうえ、1本のテープに記録できる時間はさらに伸びる。たとえば、DF300を使用した際、S-VHSでの標準記録時間は2.5時間。一方、STDモードの場合は5時間となる。実はこのメリットこそ、いまD-VHSを選ぶ最大の理由といえるだろう。
押さえておきたいこの機能!
〜D-VHSの特徴的な機能って?
D-VHSは記録時間が長い。LS3モードを使うと、DF300テープに15時間、DF480テープなら24時間も記録できる。これだけの長時間記録を行うと、テープのどこに何を入れたか、わからなくなってしまうこともあるだろう。そんなときに役に立つのが、テープごとに録画情報を本体のメモリに記録する「ナビゲーション機能」だ。日立製作所が先鞭を付けたこの便利な機能にならって、いまでは多くのメーカーの製品にも同様のナビ機能が搭載されるようになった。
録画日時データに加えてタイトルも入力しておく(手動入力する)と、ナビ機能をさらに便利に使いこなせるだろう。BSデジタル放送の場合は日時や番組タイトルのデータが自動的に記録されるが、アナログ放送の場合はユーザー自身が入力しなければならない。この作業が最もやりやすいのは、漢字変換にも対応した日立製作所の“テープナビ”だ。ナビデータの互換性、表示画面の見やすさなど、多くの点で一日の長がある。
D-VHSデッキ+BSデジタルチューナ+プログレッシブテレビという組み合わせでのエアチェックで一番面倒なのは、ストリーム記録した番組を再生する手順だ。i.LINKというインターフェイスは、メリットが多い半面、使いにくい面もある。テレビとD-VHSデッキの中間にチューナが介在すると、再生するたびに電源を入れるなど、面倒な操作が必要になる。
D-VHSデッキ自身がHD(1125iや750pの高品位)/SD(525iのノーマル)信号のデコード機能を持っていると、こうした面倒な操作が省略できる。現在この機能を実現しているのは日本ビクターの「HM-DH30000」と東芝の「A-HD2000」のみ。使い勝手を重視するなら、この点も機種選択の基準に加えておきたい。
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日本ビクターの「HM-DH30000」。チューナと接続しているときに、HD/SD信号のデコード機能があると便利。 |
代表モデル/人気モデルの傾向&特徴は?
〜人気モデルはコレ!
大手ショップが選ぶD-VHS人気ランキング
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調査店:ヨドバシカメラ(5月上旬調べ)
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調査店:ビックカメラ(5月上旬調べ)
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| No.1 |
NV-DHE10 |
松下電器産業 |
HM-DH30000 |
日本ビクター |
| No.2 |
HM-DH30000 |
日本ビクター |
NV-DHE10 |
松下電器産業 |
| No.3 |
DT-DR20000 |
日立製作所 |
A-HD2000 |
東芝 |
| No.4 |
A-HD2000 |
東芝 |
DT-DR20000 |
日立製作所 |
人気ランキングで上位に入っている日本ビクターの「HM-DH30000」と東芝の「A-HD2000」は、“HD対応デコーダ”と“ビットレートコンバータ”を内蔵している。この2つは互いに関連していて、どちらもハイビジョン録画の際に付加的な機能を実現する。HD対応デコーダを内蔵している機種は、外部チューナなどデコーダを別途容易しなくてもハイビジョン信号をプログレッシブテレビに直接表示できるため、接続や操作がかなりシンプルになる。ビットレートコンバータは、ハイビジョン信号をいったんデコードしてビットレートを変換する(下げる)ことで、長時間記録を実現するなど、デジタル録画の自由度を高める。いずれもエアチェック派にとっては実用性が高い。前述の2機種の人気ぶりは、これらの機能搭載と無関係ではないだろう。
松下電器産業の「NV-DHE10」の人気は、BSデジタルを牽引してきた同社の面目躍如といったところだが、機能面では必ずしも優位とは言えない。この製品が売れているのは高い信頼性に理由がある。また、逆に同社のBSデジタルチューナが売れているから“同じメーカーで揃えよう”というユーザー心理が働いたとも推測できる。チューナとの連携が不可欠なD-VHSでは、同一メーカーの製品を選ぶことのは賢明な選択といえる。
日立製作所の「DT-DR20000」は、“GRT内蔵地上波チューナ”“テープナビ”“LS2モード”など、ビデオファンを意識した機能を豊富に盛り込んでいる。人気ランキングで上位に食い込んでいるのは、こうした便利&親切機能が支持を集めているからだ。
購入時に注意したいポイントって何?
D-VHS実売価格ランキング (2001年5月上旬調べ)
| 品名 |
標準価格 |
A店(直販) |
B店 |
C店 |
D店 |
| メーカー |
| DT-DR3300 |
11万8000円 |
7万9000円 |
9万9800円 |
9万9800円 |
9万9800円 |
| 日立製作所 |
| HM-DR10000 |
オープン価格 |
8万5000円 |
9万9800円 |
8万9800円 |
9万9800円 |
| 日本ビクター |
| NV-DH1 |
13万円 |
8万4800円 |
9万9800円 |
10万8000円 |
10万8000円 |
| 松下電器産業 |
| NV-DHE10 |
19万5000円 |
10万円 |
15万8000円 |
15万7000円 |
15万8000円 |
| 松下電器産業 |
| DT-DR20000 |
19万8000円 |
12万7500円 |
16万9100円 |
16万4800円 |
14万8000円 |
| 日立製作所 |
| HM-DH30000 |
23万5000円 |
13万8000円 |
18万8000円 |
18万8000円 |
18万8000円 |
| 日本ビクター |
D-VHSデッキに限らず、これからデジタル録画機器を購入する場合は、想定している用途を満たしてくれる製品かどうかをよく見極めることが大切だ。デジタル録画機器は、従来型(アナログ)のビデオデッキと違って、それぞれの機器で“実現できる機能”がかなり違っている。その違いをよく知った上で自分の希望の製品を見つけてほしい。
D-VHSの場合、まず地上波やアナログBS放送の「エンコード(デジタル録画)」に対応しているかどうかが重要なポイントだ。この機能を積んでいれば、BSデジタル放送に限らず日常的なエアチェックをすべてデジタル化することができる。
BSデジタルのハイビジョン放送を記録したいなら、「HSモード」を搭載している必ず確認しておこう。「i.LINK端子」を搭載している機種でも、HSモード記録に対応しているとは限らないので注意が必要だ。「内蔵チューナの構成と機能」も重要なチェックポイントのひとつだ。アナログBSチューナを内蔵しているか、ゴースト対策チューナを積んでいるかの2点は、使い勝手と画質を左右する。
日立製作所の「HM-DH30000」は、BSデジタルチューナとD端子(入力)をつないで使う場合、デッキを介してD端子(出力)からスルー出力し、TVに表示する機能を積んでいる。これは画質を左右するわけではないが、いちいちTV側の入力切り替えを操作せずにBSデジタル放送とデッキの再生映像を表示できるので、使い勝手が良くなる。
そのほか、圧縮後の映像を事前に確認する「モニタ機能」、サーチ(早送り/早戻し)中の画像もアナログビデオと同様にリアルタイム表示する「出画機能」、「DV端子」の有無、ハイビジョン放送を(画質を犠牲にしつつ)長時間録画できる「ビットレートコンバータ」の有無など、検討すべきチェックポイントはたくさんある。
まとめ〜購入時のポイントはコレ!
- 地上波やアナログBSのエンコード記録に対応しているか?
- i.LINK端子を搭載しているか? HSモードに対応しているか?
- アナログBSチューナやゴースト対策チューナを内蔵しているか?
- DV端子を搭載しているか?
- ビットレートコンバータを搭載しているか?
- メーカー独自の便利な機能があるか? 自分に必要か?(日立製作所のDVスルー端子、圧縮画像のモニタリング機能など)
(山之内 正)
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