2006年11月8日
ASCII24でお伝えしたように、ソニースタイル・ジャパン(株)は18日、東京・お台場にある同社の複合娯楽施設“メディアージュ”の一角にて、新感覚のモバイル端末である「パーソナルコミュニケーター “mylo(マイロ)”「COM-1」」の報道関係者向け体験会を実施した。ここではその模様をレポートする (myloの全般的な機能はこちらのニュース記事をご覧くいただきたい)。
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“mylo”本体。 |
日本のターゲットはSNS利用者
myloが発売されるのは、米国に続き日本が2ヵ国目となる。米国ではブラックとホワイトの2色をそれぞれ349.95ドル(約4万1500円)で販売しているが、国内ではブラックのみでの展開となる。説明員の話によれば「ホワイトを出すかどうかは今後の反響次第」だという。なお、日本での価格は4万5000円の予定だ。
米国では主要大学の90%以上がキャンパス内に無線LAN環境を整備していたり、街全体が無線LANスポットになっている地域もあるなど、無線LAN端末を活用しうる下地が充実しているとのこと。そのため、米国でのメインターゲットはズバリ大学生だという。対する日本では自宅や職場、街中に少しずつ無線 LAN環境が広まりつつあるということから、特に“mixi”のようなSNS(ソーシャルネットワークサービス)を積極的に活用している20〜30代のパソコンユーザーに、手軽なコミュニケーションツールとして、ぜひ購入してほしいのだそうだ。
まずは外観をチェック
体験会場には、実際に動作する日本語版の試作機が5台、展示してあった。幸い試用する機会を得られたので、気になる部分を写真でチェックしていこう。
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筆者の手は男性としては小さい方だが、myloはすっぽりおさまる(サイズは幅約123×奥行き63×高さ23.9mm、重量は約150g)。画面はすべての操作の起点となる“HOME”画面。左下のHOMEボタンを押せばいつでもここに戻れる。HOMEをはじめ、いくつかの画面では、日本語表記ではなく、製品版でも英語表記を採用するという。 |
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USB(右)はクライアント機能のみでホスト機能はないため、周辺機器は接続できない。USBマスストレージクラスに対応しており、パソコンの外付けディスクとして使える。ただしマスストレージモードと曲転送モードとはその都度、手動(左)で切り替える必要がある。 |
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背面のスピーカーは音楽/ビデオ/着信音用でモノラル。Skype通話用のスピーカーは前面左にある。下部中央の“ジョグレバー”はオーディオ/ビデオの操作専用。どんな画面を開いていても、このレバーを押し込めば画面を切り替えることなく、曲をBGMとして再生できる。 |
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電源と無線LANのスイッチは側面パーツの一部としてデザインされていてスッキリしている。スライド式で、片手で持ってもラクにオン/オフできる。スイッチを入れると側面の半透明部分が黄緑色に点灯する。 |
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曲目の一覧などで十字ボタン(右)を長押ししたときにだけ、スクロールバー(画面内右下)が一時的に表示される。今どのへんを見ているかということと、全体の視認性の良さを両立している。 |
充実したコミュニケーション機能
myloは“パーソナルコミュニケーター”というように、IEEE 802.11bの無線LANに対応しており、ワイヤレス通信が可能だ。ここでは充実したコミュニケーション機能を見ていこう。
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“What's Up”と呼ばれるコンタクト管理画面を開くと、登録してあるメンバーがオンラインかオフラインかがアイコンの明滅で瞬時に分かる。相手を決めて右のオレンジ色のボタンを押すとメニューがポップアップし、“Skype”か“Google Talk”か、どちらを使うか選択できる。さらにボタンを押せば相手に接続する。アイコンの写真は、本体付属のパソコン用ソフト「mylo Utility」に含まれる「mylo Image Transfer」を使ってパソコンからmyloに転送し、自分で登録する必要がある。 |
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Skypeでは、音声通話だけでなくチャットやボイスメール、ファイル送信も利用できる。パソコンでSkypeを使っている場合は、myloでログインするだけで使い慣れたコンタクトリストや発着信履歴をそのまま利用可能。最新のチャットメッセージは下部に表示。 |
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音楽コミュニティーサービス“PLAYLOG”との連携は日本版だけのオリジナル機能で、利用料金は無料。PLAYLOGの自分のページにコメントが書き込まれると、写真のように本体右側面が青く点灯して知らせてくれる。 |
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ウェブメールサービスの“Gmail”(左)は初めからブックマークに登録されている。なお、右の写真の画面左下隅の花びらのようなマークは、HOME画面からの階層の深さを示しており、写真は3階層目にいることが分かる。 |
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フルブラウザーの「Opera 8.02」(ユーザーエージェントは“SONY/COM1”)を搭載する。“表示モード”(ノーマル/画面にフィット) “最小文字サイズ”(大/中/小)“ズーム”(50〜150%の8段階)といった表示設定の変更が可能で、これらを調整すれば写真のように表示することが可能。下部にタブのようなものが見えるが、ウィンドウをどのように切り替えるかは確認できなかった。 |
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アクセスポイントの設定は手動でも可能だが、「mylo Utility」に含まれる「mylo Tools」を使うと、すでにパソコンで設定してある情報を簡単にmyloにコピーできる。また、パソコンのInternet Explorer(Operaではなく)のお気に入りもmyloにコピーできる。 |
テキスト編集から動画/音楽再生まで
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“Text”メニューでは、テキストファイル(.txt)の新規作成/編集などができる。文字サイズを3段階で変更でき、保存先も本体か外部メモリーかを選べる。日本語変換システムはATOKやPOBoxではなく、オムロンソフトウェアの「Advanced Wnn」を搭載する。予測変換や学習機能も付いており、“Tools”メニューで“ユーザー辞書”を管理できる。 |
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“Shift+矢印キー”で範囲選択、“Fn+C”でコピー、“Fn+X”でカット、“Fn+V”で貼り付けといったキーボードショートカットも利用できて、なかなか快適だった。キーは小さいがクリック感があるので、キー配列のクセに慣れれば打鍵ミスはほとんどなくなるだろう。 |
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音楽再生画面では、アルバムジャケットも表示できる。説明員によると、非公式ながら“ナップスター”にも対応するらしい。 |
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動画は全画面表示に対応する。AVI/MPEG-2/WMVなどの主要な形式は、別売の「Image Converter 2 Plus」でメモリースティックビデオフォーマット準拠のMPEG-4に変換する必要がある。 |
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“Tools”メニューの中に“ファイルマネージャー”を搭載していて、本体や外部メモリーにあるファイルを操作(コピー/移動/削除/名前の変更)できる。ただし、パソコンのようにファイルを直接選択してアプリで開くことはできない 。なお、画面はタッチパネルではなく、表示も横長固定で縦長にはならない。 |
Skypeがイマイチ盛り上がりに欠ける日本においては、このデバイスの存在自体はややニッチな印象を受けるし、価格設定もやや高めに思える。だが、これほどまでにコンパクトで、デザインもよく、キーボードも付いている無線LAN端末というのはほかにはない。しかも、ユーザーインターフェースや操作性は実に細かい部分まで丁寧に作り込んであり、初モノながらその完成度の高さには正直驚いた。
“ホットスポットを渡り歩いてでも携帯電話の通信費を減らしたい”など、使用目的がハッキリしていれば使い甲斐のある端末ではないだろうか。
(ヤシマ ノブユキ)
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