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■製品レビュー
(ゲーム)
アドベンチャー


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MYSTIII:EXILE最新情報 発売延期! でもWindows版を見てきました
MYSTIII:EXILE最新情報
メディアクエスト
9800円(6月28日発売予定)
03-5805-3629
http://www.mediaquest.co.jp/


Printable Version 2001年2月14日

PCゲームでは久々となるアドベンチャーゲームの大作「MYSTIII:EXILE」の発売日が、4月から6月28日に延期された。これは英語版の発売が5月まで遅れたことによるもの。本稿では、つい先日、メディアクエスト本社でWindows用のα版に触れる機会に恵まれたので、ようやく入手した開発中のイメージ画像と共にそのインプレッションをご紹介していく。

 MYSTシリーズは、初代からWin/Mac両対応のハイブリッドで提供されてきた。MYSTIIIでもそれは変わらないが、2000年11月13日に行われた記者発表会でデモに使われたのはMac版。MYSTIIIの魅力はなんといっても360度グリグリ動かせる斬新なインターフェイスにあるが、果たしてWindows版でも同様のグリグリが実現されるのかどうかは大いに気になる部分だった。

「MYSTIII:EXILE」のイメージ画像。実際のゲーム画面もこのクオリティ。

 今回、デモの説明をしていただいた事業部長古谷氏は、こちらの意図を察したように開口一番「いやー、Windows版も驚くぐらい軽いんですよ。ノートでも動かせますよ」と福々しい笑みを満面に浮かべながら、初っぱなから断言してくれた。デモに使用したのは、ハイスペックのデスクトップPCと古谷氏所有のMMX Pentium搭載のノートマシン。デスクトップで完動するのは当たり前としても、少し古めのノートでもグリングリンに動いていたのにはいささか驚いた。少しナナメの位置から見たせいか、若干画面が暗く、MYSTIII本来の持ち味である抜けるような鮮やかな色彩のグラフィックスではなかったが、マウスを動かすとその方向にプレイヤーの視点が滑らかにスライドする様子を目の当たりにできた。ただ、ゲーム中結構頻繁に挿入されるムービーシーンはさすがにカクカクした印象で、完全ストレスフリーな環境で遊ぶには、やはり高速なデスクトップPCでのプレイが望ましいとは言えそうである。




水面は絶え間なく揺れ動いていて、実に幻想的。
これが登場キャラクターのひとり。子供をあやしている。

 さて、今回は序盤を中心にいくつかの場面を見ただけだが、それでも新鮮な試みの連発にぐいぐいMYSTの世界に引き込まれてしまった。中でも驚きだったのが、11月時点では単なる静止画でしか表示されてなかった敵味方の登場キャラクターたちが、驚くほどの精密さでゲーム画面にとけ込み、“動画”として表現されていたことだ。モーションキャプチャを使用した3DCGではなく、実写映像を人型に縁取り、それを自然な形でMYSTの世界にとけ込ませているのだ。また、登場キャラたちは動画でMYST世界を縦横に動き回るだけでなく、時と状況に応じた顔の表情で、大いに喋る。今回は英語音声だったが、日本語版ではすべて日本語に吹き替えられる。都合によりまだキャスティングは明かせないが、喋る時間、口の開け閉めなどを正しく合わせながらという、まるで映画の吹き替えのようなアテレコで実に大変な作業だったらしい。実際にいくつかの日本語音声を聴かせていただいたが、有名キャストを使っていることもあってか、いずれも緊迫感に満ちた声音の表情で、前々から質の高い日本語化を行うことで定評のあるメディアクエストの仕事の中でも1、2を争う仕上がりになりそうだ。




これは珍しい。撮影風景の様子。金掛けてます。
実はこれらは3000×3000ドットという凄まじい解像度のデータ。原寸のままお見せできないのが残念だが、これでも十分綺麗だ。

 ところで、先述したムービーの再生には、大きく分けて画面全体が動画で表示されるものと、部分的に動画が使われるものの2種類がある。前者はシナリオの進行時や大きなイベントの発生時などに使用され、この間ユーザーは一切操作できなくなる。後者は、MYST世界に散りばめられたさまざまな可動式の仕掛けを動作させる際に使用され、これらのディテールの細かさやギミックのこだわりなども、MYST世界の魅力を倍加させる要素になっている。が、驚くべきは、これらの部分的動画の処理の自然さである。前作「RIVEN」でもこういった処理は行われていたが、さらに数段磨きが掛けられた印象だ。可動オブジェクトは、カーソルを合わせるとポインタのグラフィックスが変化してヒントを与えてくれるものの、プレイヤーの視点は、1地点あたり360度すべてなので、油断するとすぐ仕掛けに詰まりそうな雰囲気だ。




デモでは、この東南アジア風の植物が踊り出す様子が見られた。

 これらを目の当たりにしたとき、掛け値なしに大変感激したが、遺憾に思うのはここまでに述べた要素が、ゲーム界初の試みであることが多いため、類例を挙げながら具体的に説明することが困難なことだ。おそらく、今回私が得た感動は、実際にプレイしてみるまで正しく理解されないだろう。体験版が配布されれば、それがわかってもらえるのだが、開発元のPrest Studiosでは残念だがその予定はないとのこと。幸い、現在メディアクエストで日本語公式サイトを鋭意構築中とのことだ。どんな素晴らしい素材が掲載されるのか、3月の公式サイトオープンを楽しみに待つことにしよう。


これも3Dで表現された植物らしき代物。どういう動きを見せてくれるのだろうか。

細部まで徹底的にこだわって作られているオブジェクト。

(中村聖司)



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