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VAMPIRE:THE MASQUERADE REDEMPTION完全日本語版 モダンホラーRPGの大作「VAMPIRE」が日本語版で登場!
VAMPIRE:THE MASQUERADE REDEMPTION完全日本語版
サイバーフロント
9800円
052-779-6549
http://www.cyberfront.co.jp/


Printable Version 2000年12月10日

欧米では、Wizards of The Coastの「Dungeons&Dragons」を筆頭とするテーブルトークRPG(以下、TRPG)の人気が今なお高い。TRPGのPCゲームへの移植は、昔からたびたび行われてきたことだが、1998年ぐらいから続々と発売される移植タイトル群は、その質、量ともに過去最高といえる傑作が揃いに揃っている。今度の移植ブーム到来のきっかけは、ネットワークプレイが手軽に楽しめる環境が整ったためであることは明らかだ。今回ご紹介する「VAMPIRE:THE MASQUERADE REDEMPTION」は、シングルプレイ、マルチプレイともにしっかり作り込まれた、テーブルトークRPGからの移植作品である。

生きるために闇夜を彷徨い
生血をすするヴァンパイアの物語

登場キャラのすべてが喋るのがVAMPIREの魅力。日本語版では音声は英語版のものがそのまま使用され、日本語字幕をつけてプレイする。
物語の節目節目には、怖さ抜群のムービーが流される。

 「VAMPIRE:THE MASQUERADE」(以下、VAMPIRE)は、世界有数のTRPGメーカーWHITE WOLF社のTRPGシリーズ「World of Darkness」の中でも人気の高いキャンペーンシナリオのひとつだ。2000年8月に、アトリエサードよりコアルールブックの日本語版も発売されている。しかし、肝心のサプリメント(シナリオ)の日本語版のほうがまだ発売されておらず、実は「REDEMPTION(贖罪)」が日本語版としては初めてのシナリオということになる。ちなみに、先に発売されたコアルールは、プレイヤーが担当する不死の吸血鬼「ヴァンパイア」について延々と語られており、その生態の説明から、氏族、血族の紹介、そしてヴァンパイア固有のルール、果ては彼らにまつわる俗説(?)の適否までが論じられており、読み物としてもすこぶるおもしろい。興味を覚えた方はぜひ一読してみることをお勧めしておきたい。




ダンジョンによっては松明を常時掲げていないと進めないところもある。松明を持つと盾が持てないため、苦戦は必至だ。プレイヤーの動きに合わせて激しく揺れる松明の明かりの表現は実に見事。

 VAMPIREシリーズが他のテーブルトークRPGと決定的に異なる点は、プレイヤーはヴァンパイアとして生活を行うところだ。ヴァンパイアは定期的に生血をすすらねば生きていけず、陽光を浴びると瞬時に灰になる。したがって、彼らは昼間は暗室で眠り、夜になると起き出して、生血をすすって飢えを満たすわけである。ここまで読むと、本作は「神をも恐れぬ大虐殺RPG」のように思えてしまうが、REDEMPTIONにおいてはそういうことはない。

登場キャラは敵味方関係なくよく喋る。短い台詞だと字幕がすぐ消えるので、くれぐれも見逃さないようにしよう。

 プレイヤーは生まれつきヴァンパイアではなく、元々は十字軍の騎士で、ゲーム途中でヴァンパイアと化してしまう。生理的欲求としての生血の渇望と人間としての良心との葛藤にさいなまれつつ、ひとりのヴァンパイアとして様々な問題に立ち向かっていくというのが本作の基本ストーリーとなっている。シナリオの新鮮さという意味では、他のRPGを超絶しており、「陰気くさいなぁ、ちょっと怖いなぁ」と思いつつも、すべてが斬新なゲーム内ルールの数々に、ぐんぐんハマっていってしまう。これほどまでに“怖いもの見たさ”がゲームプレイの原動力となるRPGもまた珍しい。



戦闘は敵を左クリックするだけでOK。Shiftボタンを押しながら攻撃を行うと強攻撃が発動できる。が、リアルタイムで随時画面をスクロールさせながら、激しく動き回る敵をクリックするのは意外と難しい。慣れが必要だ。

 本作のゲームシステムは、アクション性重視の3人称視点を採用し、世界はすべて3Dで構築されている。グラフィックスエンジンはNihilisticSoftwareが開発した「Nod-Engine」と呼ばれるもので、特に壁画や壁掛けの絵画、柱の彫刻など精細なテクスチャーアートに定評のある3Dエンジンである。インターフェイスは、簡潔にまとまっており、基本的にマウス操作と左クリックのみで済む。画面のスクロールは、マウスカーソルを画面端に置くと、その方向にするするとスクロールされるというもので、戦闘の際は見やすい視点から望むのが重要になるため、この辺の操作体系は3DビューのリアルタイムSLG(たとえば、「DARK REIGN2」など)に近い印象だ。



ダンジョンには怪しげな人体実験器具につるされた骸骨や拷問器具などが至る所に転がっている。こういうところにはアイテムや謎を解く鍵が隠されていたりするので、くまなくチェックしよう。

 物語が進むとパーティーを組むようになるが、プレイヤーが担当するキャラクターは常に1人で、残りはコンピュータAIに任せるという仕組みになっている。プレイヤーが移動すれば同じ速度で後を追ってくるし、敵を攻撃すると全員一斉に攻撃態勢に入る。AIの具合は、「戦士型のパラメータを持つヴァンパイア」が、やや突っ込みすぎると感じられる程度で、ヴァンパイアだけが持つ特殊能力「訓え(おしえ)」もしっかり使ってくれるし、HPや血が少なくなってきたら各人が取れる範囲内で回復処理をしてくれる。画面下に表示された各人のグラフィックスを直接クリックすることにより、操作するキャラクターを好きなタイミングで切り替えることができるため、各人の役割分担をプレイヤーがすべて決めることは一応可能になってはいる。が、戦闘が始まって敵が攻め立ててきたら、そんな器用な真似はまず無理だと思ったほうがいい。常にパーティーの先頭を行くプレイヤーが偵察的な役割を果たし、敵と遭遇した際の戦闘戦術の組み立てをあらかじめ考えておく必要があるわけだ。



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