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AOpen
実売価格:1万4000円前後
実売価格:1万5000円弱

http://aopen.jp/

Printable Version 月刊アスキー月刊アスキー 2005年4月号
2005年6月22日


PowerMasterの動作検証

PowerMasterを有効にする
画面1 PowerMasterを有効にするには、BIOSからモードを選ぶ。静音優先がSilent、性能優先がPerformance、両者のミックスがAutomaticだ。

 PowerMasterは、AOpenの最新マザーボード「i915Pa-PLF」などに新しく導入されている省電力フィーチャーだ。CPUの占有率に応じて、FSBクロックを上下させ、それに連動してファンの回転速度もコントロールする。拡張版SpeedStepをサポートしていないPentium 4でも似たような省電力機能が使えるようになるというわけだ。ここではこの機能がどのくらい使えるのか、試してみたい。

PowerMasterユーティリティを起動
画面2 PowerMasterユーティリティを起動すると、CPUのクロック/温度/負荷率、ファン回転速度などが画面のようにオンスクリーン表示される。

 PowerMasterのモードは、通常動作の「Normal」のほか、「Performance」、「Automatic」、「Silent」の3種類が用意されている。Performanceはいわゆる自動オーバークロック機能で、アイドル時はCPUのデフォルトクロックだが、CPU負荷が上昇するとFSBクロック215MHz(定格3.60GHzなら3.87GHzまで)を上限としてオーバークロックする。SilentはFSBクロックを120MHzまで下げ、負荷が上昇したときのみ定格までクロックを上昇させる。AutomaticはSilentとPerformanceをミックスしたもので、FSB 120MHzとFSB215MHzの間で負荷に応じて敏感に上下させる。

オンスクリーン表示の設定はカスタマイズ可能
画面3 オンスクリーン表示の設定はカスタマイズ可能で、項目のほか、フォントの種類やサイズ、表示色も変更できる。非表示にすることも可能だ。

 PowerMasterを有効にするには、BIOSでモードを選択し、Windowsから専用ユーティリティをインストールすればいい。この専用ユーティリティでは、現在のクロックやCPU負荷率、ファン回転速度などをリアルタイムにオーバーレイ表示させることも可能となっており、なかなか面白い。今回はD0ステップのPentium 4 560J(3.6GHz、倍率18倍)で試したが、SilentモードのFSBは140MHz弱の約2.5GHzだった。FSB 120MHzならば約2.1GBとなるはずだが、AOpenのWeb資料作成時点から仕様が変更となったのかもしれない。

ベンチマークテストの結果
ベンチマークテストの結果
AutomaticとPerformanceでは負荷時にオーバークロックも行なうので通常よりも高いスコアが出ている。静音優先のSilentでは大きくスコアを落としているが、Automaticではほとんど性能のロスがない。

テスト環境

CPU
Pentium 4 560J
メモリ
PC3200 DIMM 512MB×2
グラフィックスカード
XIAi RADEON X700PRO
HDD
Barracuda 7200.7(160GB)
OS
Windows XP Professional(SP2)

 ワットチェッカーで実測した各モードでの消費電力は下のに示した。アイドル時で9W程度引き下げる効果となっており、電圧も一緒に下げる拡張版SpeedStepやC1Eステートほどの効果はないようだ。消費電力は電圧の2乗に比例するから、電圧を下げないPowerMasterでは仕方がないだろう。PCMark04のベンチマークテストでは、なるべくFSBを低く保とうとするSilentで大きくスコアを落としている。FSBクロックを低くするとメモリ性能も落ちてしまうので、拡張版SpeedStepなどの倍率を変える方式に比べて性能低下はより大きくなる。これを見ると負荷率に敏感に反応するAutomaticモードが一番良いと思えるが、これは自動的にオーバークロックもしてしまうので、もう1つオーバークロックをしないモードがほしいところだ。

●PowerMasterの各モード時の消費電力
PowerMaster設定アイドル時電力Webブラウス時電力エンコード時電力
Performance118W134W242W
Normal118W134W235W
Automatic109W129W243W
Silent109W126W230W

 消費電力の数字だけをみるとあまり効果がないように思え、少々がっかりしてしまうかもしれないが、我々にとってより重要なのは、5Wや10Wといった電力差よりも静粛性だろう。その点でいえば、Silent/Automaticモードの静粛性は非常に優秀だ。Intelのリテールファンでも十分に静粛な環境を得ることができる。


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