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【絵でわかるキーワード】AOD(Advanced Optical Disc、えーおーでぃー) 東芝とNECが発表し、DVDフォーラムで承認された次世代DVD規格
【絵でわかるキーワード】AOD(Advanced Optical Disc、えーおーでぃー)
東芝、NEC

Printable Version 月刊アスキー月刊アスキー 2003年4月号
2003年8月25日


関連キーワード
DVDBlu-ray Disc、記録型光ディスク

DVDフォーラムお墨付きの次世代DVD規格

AODの仕組み
●【AODの仕組み】 東芝とNECが発表し、DVDフォーラムで承認された次世代DVD規格。

 2002年2月、現行のDVDに代わる次世代DVD規格としてBlu-ray Disc(BD)が発表された(当該ニュース)。片面容量27GB、ソニーや松下電器、パイオニア、フィリップス、サムスン、LGなど家電大手が名前を連ねていた。

 それに遅れること半年、東芝とNECが発表した対抗規格(当該ニュース)が片面20GB(再生専用は15GB)のAOD(Advanced Optical Disc、現時点では仮称)だ。AODの特徴は現行DVD規格との技術的近さにある。キーコンポーネントであるレーザー光を収束させる対物レンズの開口率と記録再生に重要な意味を持つディスク表面からの記録層の距離(深さ)は、それぞれ0.65と0.6mmで現行DVDと同じ。ディスクも2枚の貼り合わせ式。つまりピックアップの光学系とディスクの製造装置を現行DVDと共用でき、コストを抑えることができる。

 対するBDのそれは0.85と0.1mm。つまりディスク表面に近い位置に半ば強引にレーザー光を収束させており、これが容量差7GBの違いを生んでいるわけだが、光学系もディスク構造も現行DVDとの互換性はない(主流の2層ディスクの場合、DVDやAODは貼り合わせで済むが、BDは片側から積層成形することになる)。

 また、AODは現行DVDと同じくカートリッジレスが前提だが、BDは記録層が浅く汚れ耐性が低いのでカートリッジ入りが前提。メディアメーカーや映画会社などコンテンツプロバイダがコスト増を嫌うだろうし(ただし現行BDはレコーダブル規格であり、ROM規格はまだない。ROM規格ではカートリッジレスになる可能性もある)、PC環境への応用を考えるとカートリッジ入りではノートPCへの搭載は不利になる。

AOD vs. BDの図式
●【AOD vs. BDの図式】

 何やらAODが優勢な雰囲気だが、参加企業の顔ぶれを見るとバランスは微妙だ。BDには日欧韓のAVメーカーが顔を揃えているのに対し、AODは東芝とNECだけ。メーカーをまたいでの互換性となるとAODは心許ない。しかもNECはDVDのPCでの実績はあっても民生機は手掛けていない。このアンバランスが生まれた経緯はこうだ。BDの中心メンバーはソニーとフィリップス。DVDでは東芝・松下・日立連合にイニシアチブを奪われたメンツのリベンジというわけだ。今回松下と日立は技術的政治的理由からBD陣営に移ったが、東芝はDVDフォーラムの議長会社として「次世代DVDもDVDフォーラムで議論すべき」と、勝手に次世代規格をブチ上げたBD陣営と距離を置き、自社技術をブラッシュアップ。技術的シンパシーを感じたNECが接近して生まれたのがAODということ。このためAODはDVDフォーラムで承認を得たオフィシャルな次世代DVDだが、BDはあくまで外様規格。DVDのロゴを使うことはできない。

 とまあ、2つの次世代規格が出揃って、またまたユーザーには迷惑な展開になったわけだが、DVDはまだまだ美味しいビジネス。気合い十分のソニーが世界初のBD製品を発売したが、ほかのBDメーカーやAOD陣営はまだ様子見というところ。普及価格帯に降りてくるスピードを見極めたい。

(浅野 純也)



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