アスキー PC Explorer 2002年5月号 2002年5月8日
エディロールの「UA-3D」は、アナログとデジタルの入出力端子を併せ持ち、ギターやマイクの入力にも対応した低価格USBオーディオユニットだ。今回のモデルチェンジで、新たにDVD 5.1ch音声信号のデジタルスルーをサポートしている。
実売2万円以下で
デジタル入出力にも対応
ローランドEDブランドで'99年秋に発売された初代「UA-30」(2万8000円)に続いて、2001年3月に一部入出力端子などを省略した廉価版後継機として登場したエディロール「UA-3」(1万9800円)。実売1万6000円前後とUSBオーディオインターフェイスとしては値ごろな価格帯ながら、充実した入出力端子群とルックスのアクセントにもなっている特徴的な大型ロータリーエンコーダ、USBバスパワー動作など、手軽に扱える多機能さで高い評価を得ていた。
そのマイナーチェンジモデルとなる「UA-3D」は、基本仕様はそのままで、新たにDVD-Videoのドルビーデジタル/dts信号のデジタルスルーに対応した。付属のDVD再生ソフト「WinDVD 3.1」上で「S/PDIF出力を有効にする」をチェックすれば、本体背面のデジタル出力端子からDVDの5.1ch音声をデジタル信号のままで出力できるようになる。AVアンプなどの外部デコーダと5.1ch分のスピーカさえあれば、PCでのマルチチャンネル再生環境が完成するというわけだ。
デジタルスルーへの対応はファームウェアの変更によって実現しているため、UA-3Dの外観はUA-3とほとんど変化がない。本体上部には、ヘッドフォン出力とライン出力のレベル調節を行う大型のロータリーエンコーダ、ライン入力とマイク/ギター入力のレベル調節を行う2つのスライダが並び、一般的な“つまみ”の形をした小さなボリュームよりも圧倒的に使いやすい。特にロータリーエンコーダは微調節が楽にできるので、ヘッドフォンを多用するユーザーにはありがたいはずだ。
低価格でありながらインターフェイスが充実しているのもこのシリーズの特徴で、前面には3.5mm径ミニジャックのヘッドフォン出力と標準プラグのマイク/ギター入力端子(兼用)があり、背面には金メッキを施したアナログライン入力/出力(RCAピン)が1系統ずつ、光角型のデジタル入力/出力が1系統ずつ、3.5mm径ミニジャックのマイク入力が1系統、PC接続用のUSBポートが並ぶ(写真1)。
対応するデジタルサンプリングレートは、入力が32/44.1/48kHzの3種類で、出力はすべて44.1kHzに固定される。このため、サンプリングレートコンバータを内蔵しないMDレコーダでも、PCからの音を直接デジタル録音することが可能だ。逆に外部ソースをPCに取り込む場合は、アナログ入力とデジタル入力が排他使用になるので、本体側面のインプットセレクタで両者を切り替える必要がある(写真2)。
2万円以下という価格を考えればUA-3Dは現時点で十分多機能なデバイスだが、唯一残念なのは、デジタル入力端子から外部ソースを取り込んでいる最中に、そのモニタリングができないことだ。アナログ録音時は同時再生が行われるので、ヘッドフォンやライン出力から入力ソースの音を聞くことができるものの、デジタルの場合は録音を終えてファイルを開いてみるまで、その状態を確認できない。ソース側の機器で別系統に出力してモニタリングすれば済む話とはいえ、改善を期待したいポイントだ。
付属ソフトとして、前述のDVD再生ソフト「WinDVD 3.1」のほか、インターネットの波形編集ソフト「Sound it! 3.0LE」とローランドのソフトウェアMIDIシンセサイザ「Virtual Sound Canvas 3.2」、デジタル出力時の音切れを防ぐ専用ユーティリティ「UA D-OutSmoother」が同梱される。
デジタルとアナログの録音再生機能に加えてDVD 5.1ch音声信号のデジタルスルーをサポートしたことで、一段と活躍の場が広がったUA-3D。ゲームポートが必要でなければ、サウンドカード代わりとしてもお勧めしたい。
| UA-3Dの主なスペック |
| 製品名 |
UA-3D
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| インターフェイス |
ライン入力、ライン出力、光デジタル入力、光デジタル出力、マイク入力、ギター入力、ヘッドフォン出力、USB
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| 出力サンプリングレート |
44.1kHz
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| 入力サンプリングレート |
32/44.1/48kHz
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| サイズ |
175(W)×125.5(D)×34(H)mm
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| 重量 |
260g
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(アスキーPC Explorer編集部・松本 俊哉)
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