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Bose in-ear headphones/Bose on-ear headphones ボーズの個性が実感できるポータブルプレーヤー向けヘッドホン
Bose in-ear headphones/Bose on-ear headphones
ボーズ
1万5540円(in-ear)、2万4990円(on-ear)
http://www.bose.co.jp/

Printable Version 2006年11月24日

パソコン用スピーカーやノイズキャンセリングヘッドホンなど、コンパクトで個性的なオーディオ製品の開発で定評のあるボーズ。同社から2つのヘッドホンが発表された。耳穴にはめ込む(インイヤー)タイプの「Bose in-ear headphones」と耳の上に載せる(オンイヤー)タイプの「Bose on-ear headphones」だ。このうち前者(インイヤータイプ)は、ボーズ初参入の商品カテゴリーとなっており、特に注目度が高い製品である。

製品写真
インイヤータイプの「Bose in-ear headphones」(左)とオンイヤータイプの「Bose on-ear headphones」(右)。


ボーズサウンドを支える、2つの技術

 共に形状を表わすストレートな製品名だが、実はそれぞれ「TriPort IE」「TriPort OE」という別名も与えられている(IEは“In-Ear”、OEは“On-Ear”の略)。

ハウジング部分
ハウジング部分。中央の空気孔によって重低音の再生を実現している。

  TriPortとは、ハウジングに設けたポート(空気孔)で内部の空気量をコントロールし、重低音の再生を可能にする、ボーズの独自技術だ。同社のヘッドホンでは、全製品に共通して搭載されており、ボーズの特徴的な音を演出する大きな要素となっている。ボーズのヘッドホンには、ノイズキャンセリング機能を備えた“QuietComfort”(クワイアットコンフォート)というシリーズもあるが、TriPortはノイズキャンセリング機能を搭載しない、同社としてはスタンダードなヘッドホンのラインアップとなっている。

 今回の2製品には、このTriPortに加えて“パッシブイコライゼーション”という新技術も導入された。これは、プレーヤーから送られてきた音声信号の周波数特性を自動調整して、そのヘッドホンに合った音響特性にする機能だ。出力設定が固定されたイコライザーがヘッドホンに内蔵されていると理解すればいいだろう。同社によれば“ポータブルオーディオで音楽を聴く”という状態に合わせた音質チューニングが施されているそうだ。パッシブ回路であるため電源は不要で、電池内蔵による大型化や重量の増加といったデメリットはない。



装着感は独特だが快適

  in-ear headphonesは、一見カナル型ヘッドホン(耳栓型ヘッドホン)に見えるが、実は耳穴に挿入するタイプではないというのが目新しい。

 シリコン製のイヤーチップは耳穴の手前のくぼみにフィットする形状となっており、そこに軽くはめるという装着方法だ。シリコンがぷにゅぷにゅと軟質なこともあり、装着時の耳穴への圧迫感は一般的なカナル型と比べてかなり少ない。一方で遮音性や音漏れは、iPodなどポータブルプレーヤーに付属するオープン型のイヤホンよりは明らかに優れている。

in-ear headphone
BOSE in-ear headphones。
イヤーチップの交換
シリコン製のイヤーチップを交換しているところ。
付属イヤーチップ
付属イヤーチップは大中小の3種類が付属する。
付属ケース
ケースが付属し、コンパクトに収納できる。
コンパクトなケース
ケースは手の中に収まるほどコンパクトだ。

 一方、on-ear headphonesは、耳に乗せるイヤーパッド部分の素材に独自のクッション素材を採用したのがポイントだ。耳当りが柔らかいので装着感がよく、しかもよくフィットするので遮音性に優れ、音漏れも少ない。ヘッドバンドとハウジングの角度もよく考えられており、付け心地のよさはこちらも特筆に値する。

on-ear headphones
イヤーパッド部分
on-ear headphonesは、折りたたみが可能(左)。イヤーパッドは弾力性が高く、装着感も上々だ(右)。パッドの大きさはそれほど大きくなく、耳を覆うというよりは耳に載せる感覚に近い。
ケーブルを接続しているところ
キャリングケースに収納したところ
ハウジングから出ているケーブルは5cm程度と短いので、実使用では付属の延長ケーブルをつなぐことになる(左)。延長ケーブルは110cmと40cmの2本が付属する。キャリングケースも付属し、ケーブルとヘッドホンをコンパクトに持ち運べる(右)。

 なお、TriPortシリーズには、今回発表された2機種に加え、耳全体を覆うように装着するモデル「TriPort」も存在しているが、こちらの装着方法は“アラウンドイヤー”と呼ばれている。



パワフルな中低域はまさにボーズのサウンド

 音質については両製品ともよく似た傾向だ。TriPortとパッシブイコライゼーションという共通の技術を用いて、確立された“ボーズサウンド”を作り上げている。

 具体的には、中低域の厚みと弾力が際立っており、ロックやポップスではエレクトリックベースのラインが力強く曲を支え、引っ張る。全体に解像度志向ではないため、クリアな音場を求めるユーザーは物足りなさを感じるかも知れないが、力感あふれる表現を好むユーザーには迷わずおすすめできる。

 つまりは、ボーズのほかの製品と同じく、独自の技術を用いて同社が理想とする、独特なサウンドを実現しているイヤホン/ヘッドホンということだ。“ほかでは得られないボーズならではの音”という個性/魅力を評価するなら、買いの製品だ。



Bose in-ear headphonesの主なスペック
製品名 Bose in-ear headphones (TriPort IE)
ドライバーユニット 直径16mm ダイナミック型
重量 20g(本体のみ)
Bose on-ear headphonesの主なスペック
製品名 Bose on-ear headphones (TriPort OE)
ドライバーユニット 直径35mm ダイナミック型
感度 96dB/mW
インピーダンス 32Ω
重量 130g(本体のみ)

(高橋 敦)



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