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1万円からのビデパソ自作 Vol.2 最大6番組同時録画Wチューナカード最新モデルをチェック!
1万円からのビデパソ自作 Vol.2

月刊アスキー月刊アスキー 2005年7月号
2005年9月26日


本記事は、月刊アスキー2005年7月号の当該記事よりASCII24 Review向けに再編集して転載したものです。

 夏といえば、スポーツやバラエティ、ドラマなど、さまざまジャンルの特別番組が数多く放送されるシーズンだ。特別番組は再放送される可能性が少ないだけに、興味のあるものについてはしっかり録画しておきたい。ただ、EPG(電子番組表)があったとしても、大量の番組の録画予約はなかなか骨の折れる作業だ。また、本当は興味のある番組なのに数ある情報の中に埋もれてしまい、ノーマークだった……なんてこともあるだろう。

 そこでさまざまな番組を逃さず確実に観る方法として、各放送局で放送されているTV番組を漏らさず録画する“まるごとTVサーバ”を構築してはいかがだろうか。

 最近では2番組同時録画が可能な「Wチューナカード」が人気で、製品によってはさらに複数番組の録画に対応可能なものも存在している。例えばPCIスロットに3枚のWチューナカードを接続することで6番組同時録画も可能な製品もある。

 であれば、複数のTVチューナひとつに対して放送局1局を割り当て、すべてのTVチューナにおいて放送の開始から終了まで録画処理を実行するとどうだろう。これならすべての番組をHDDに保存できるので、録画のし忘れなど一切気にすることなくTV番組を存分に視聴できる。

1週間分溜めるなら
MPEG-4で保存

 このサーバの作成におけるポイントは、TVチューナカードの選択だ。チューナカードは、先に述べたように放送局1局あたり1つのチューナを割り当てる都合上、複数枚差し対応であることが重要となる。PCに搭載できるTVチューナの数は、メーカー・製品によって異なるが、だいたい最大で6チューナまでとなっている。東京のようにNHK・民放のキー局、ローカル局とある地域ではチューナの数が足りないために“まるごと”とはいかないが、それでも主な局はカバーできる。映像を複数ストリーム同時に扱う関係上、高速・大容量のストレージも必要だ。ビデオビットレートが6Mbps(CBR)の映像を1時間録画すると、そのデータサイズは約2.7GB。仮に1日録画したら、そのサイズは約63.8GBにもなる。6チューナ構成であればこれが6倍になるので、そのサイズは1日で383GBにもなってしまう。これを踏まえると、少なく見積もっても500GB以上、データを3日間保存することを考えたら1TBオーバーのHDDユニットが必要だ(コラム参照)。

 つまり、このままだとあまり現実的ではないわけだが、PCのメリットとして、より使用容量が少なく済むMPEG-4での記録ができる点がある。例えばビデオビットレート1.5MbpsのMPEG-4で保存すると、1時間のファイルサイズは683MB。6番組あわせても4.1GBでDVD1枚に収まる。またHDDが1TBあれば、1週間分(687.7GB)は余裕で収まるので、あとで番組をチェックして、残す番組と消す番組を選べるのだ。

 最後にCPUパワーはかなり必要だ。次ページ以降で最新のWチューナカードについて紹介するが、ここで紹介する製品すべてがMPEG-2のハードウェアエンコーダを搭載している。MPEG-2で録画する分にはそれほどマシンパワーは必要ないが、MPEG-4に変換(トランスコード)する場合は相応にCPUに負荷がかかる。それを最大6チューナ分こなすとなると、デュアルコアCPUを導入するか、もしくはトランスコードのみ別マシンに作業させる必要があるだろう。

6番組録画時のHDD消費量
ビデオフォーマットMPEG-2MPEG-4
ビットレート8Mbps(CBR)6Mbps(CBR)3Mbps1.5Mbps
オーディオフォーマットMPEG-1 LayerIIMPEG-1 LayerIII
ビットレート256kbps128kbps
時間1時間21.1GB16GB7.9GB4.1GB
1日505.8GB383.2GB188.7GB98.2GB
1週間3540.4GB2686.8GB1321.2GB687.7GB

 6チューナ同時に録画した場合に消費されるHDDスペースはこのとおり。最近1TBオーバーのHDDボックスが注目を集めているが、MPEG-2で録画し続けた場合、1TB以下では2日間しか録り溜められない計算になる。




アイ・オー・データ機器「GV-MVP/GXW」レビュー

カード本体
カード本体。形状に特徴のあるドータカードには高画質化回路が組み込まれている。

 5月下旬に登場した「GV-MVP/GXW」は、同社従来製品の「GV-MVP/GX」をWチューナ化したモデル。松下電器製の薄型TVチューナ×2に、2ストリームの同時エンコードに対応するビデオエンコーダ「XCode II-L」をカード上に搭載。カード1枚で2番組の同時録画に対応する。3D Y/C分離やゴースト低減、3Dノイズリダクションといった高画質化機能はGV-MVP/GXから受け継がれており、上記すべての高画質化機能を2つのチューナで同時に使用可能だ。Iピクチャオンリーによるビデオビットレート25Mbpsでの高品質録画や、XCodeII-LによるMPEG-2トランスレート(ビットレート変換)のハードウェアアクセラレーションなど、数々の付加価値も継承されている。

メインカードとドーターカード
左のメインカード上にはTVチューナ×2に「XCodeII-L」が、右のドータカードにはゴーストを低減する「μPD64031A」、3D Y/C分離・3Dノイズリダクションを実現する「μPD64012」を2つずつ搭載する(ともにNEC製)。

 TV番組の視聴・録画を実行するソフトウェア「mAgicTV5」の最大のポイントは、複数製品による同時録画への対応で、GV-MVP/RX2など同社のMVPシリーズを組み合わせることにより最大6チャンネルの同時録画を実現できる。ちなみにアイ・オー・データ機器ではmAgicTVでの同時録画に対応する製品のリストをWebページで公開しており、どの製品と組み合わせて使用できるのかが一目でわかるようになっている。

TVの視聴と録画を行なうアプリ「mAgicTV」
TVの視聴と録画を行なうアプリ「mAgicTV」。ウィンドウ横にあるチャンネルと下側の録画に関する表示は必要に応じて表示・非表示を切り替えられる。
入出力端子
アンテナからの入力端子に加え、外部入力としてS-VIDEO、RCAコンポジットビデオ、オーディオを搭載。

 録画に使うチューナはユーザーが自由に選べるほか、予約録画であればmAgicTVが空いているチューナを自動的に選択してくれる。録画したファイルは自動的にトランスレートソフト「GVencoder」に引き渡して、ビットレート変換させることもできる。

EPG(電子番組表)
「mAgicガイドmini」
「mAgicガイドmini」
EPG(電子番組表)は「ADAMS-EPG+」方式。入力したキーワードにマッチする番組を予約する「おまかせ録画」機能も使用可能。右画面は放送中の番組をスクリーン脇にリスト表示できる「mAgicガイドmini」。

 価格は同社の“ファクトリストア”で2万6800円。実売もその前後だろう。なお、ファクトリストアでは増設用のPCIバス対応Wチューナカード(GV-MVP/RX2W相当)を1万8800円で販売している。Wチューナカードは大抵2万円台後半なので、チューナ複数差し環境を構築したいユーザーにとってこの価格は見逃せない。

mAgicTVの設定
mAgicTVの設定では、予約録画時に使用するTVチューナユニットの優先順位などを指定できる。
「GVencoder」
録画した番組を3GPPなどのフォーマットにコンバートできる「GVencoder」。ハードウェアアクセラレーションによるMPEG-2データのトランスレートやAVIファイルのMPEG-2エンコードにも対応。
製品名 GV-MVP/GXW
直販価格 2万6800円
発売元 アイ・オー・データ機器
URL http://www.iodata.jp/

(伊藤 裕也)




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