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携帯メモリ編集ソフト徹底比較 NTTドコモの503iシリーズ対応ソフト8本を紹介!
携帯メモリ編集ソフト徹底比較

Printable Version 2001年6月20日

開発者直撃インタビュー
 〜ケータイ・リンクIIIの開発者に聞いた!〜

 携帯電話のメモリ管理は機種によって仕様が異なるため、1本のソフトでそれらすべてに対応させるのは至難の業だ。ソフト会社ではどうやっているのだろう? ということで、開発者の立場から見た携帯メモリ編集ソフトの展望と開発秘話などを、ビレッジセンターの「ケータイ・リンクIII」 を開発しているアーカス・コンピュータの坂口氏に話を伺った。

――まず、開発は何人くらいで行っているのか、お聞かせください。

【坂口】私がメインでやっていますが、人数は一応企業秘密です。

――開発はどのような工程で行われるのですか?

【坂口】特に決まった工程はありません。新しい機種に対応するときは、まずその携帯電話を入手して、既存のケータイ・リンクで転送を試みるというのがほとんどです。うまく転送できればそれでOKですし、できなければ少しずつわかった部分をその機種用に対応していきます。それで対応できれば「対応」とになりますし、対応できそうになければ、「保留」ということになります。

――新しい機種を入手するというのは、実際に購入されるのですか?

【坂口】はい、携帯電話は普通に購入しています。携帯電話会社によっては、借り受けていたこともありますが、現状では購入するのが一番早い入手方法なんです。以前は、メモリダイヤルや着信メロディを編集・管理するだけでしたので契約状態にしておく必要がなく、白ロム、灰ロム状態の携帯電話を安く入手したりしていましたが、今はメールなど契約しておかないと確認できないこともありますので、全部新品を購入してます。

――ソフト開発側から作りやすいメーカーや機種はありますか? 

【坂口】やりやすいのは、早い時期からケータイ・リンクが対応しているメーカーの機種です。それだけこちらにも情報の蓄積がありますから。ですが、どのメーカーの機種も新しい機能がどんどん追加されるので、なかなか簡単にはいきません。

――では、反対にやりにくいメーカーはありますか? 

NM502i
これが噂のNM502i。
【坂口】NM502iは大変でした(苦笑)。パソコンソフト売り場で買えるメモリ編集ソフトで、NM502iのメモリダイヤルの拡張項目や着信メロディ・メールまで対応しているのは、多分、ケータイ・リンクだけではないかと思います。
 NM502i用のiメロディは、他機種用のiメロディとまったく仕様が違っていましたし……。ほかの機種との類似点が少なく、この機種専用に対応する必要があり、時間がかかりました。

 それと、J-Phoneのロングメール転送に対応しているのですが、ロングメールはiモードメールに比べると機能が豊富なので、対処しないといけない部分が沢山あって時間がかかりました。たとえば、iモードメールでは本文に直接添付できるのはiメロディだけで、かつ、特別な処理はせず単にテキストデータとして埋め込まれているだけですが、ロングメールではJPEG、PNGの画像、スカイメロディやSMAFの着メロなども添付でき、きちんと添付ファイルとして処理をする必要があったので大変でした。
 今後、携帯電話はどんどん多機能・高機能になると思いますので先が思いやられます。

――携帯メモリ編集ソフトの開発で大変なのはどんなことですか?

【坂口】新しい機種にいかに対応していくかが、常に直面する問題で、一番大変なところです。ケータイ・リンクでは、NTTドコモの機種だけでなく J-Phoneやau、Tu-Ka機種にも対応していますので、数をこなすのが大変です。
 着信メロディも機種ごと、世代ごとにさまざまで、最近では手入力の着信メロディデータへの対応に、なかなか手が回せない状況になってきました。その分、iメロディやスカイメロディなど、携帯電話会社が配信している共通の着信メロディに対応することでカバーしています。対応機能と対応機種を組み合わせると、膨大な数になります。この数への対応が一番大変です。

――端末によってデータ格納方法が異なると思いますが、どういった点が一番苦労し、すぐに対応しにくいのでしょうか?

【坂口】多くの場合、メモリ情報の転送方法を独自調査しているので、対応機種については、技術的な部分でそれほど難易度に差はありません。今までに得た情報で、その延長線上にあるものは対応しやすいのですが、そういう情報の蓄積がないもの(新規参入メーカーの機種)への対応は、時間がかかるというだけです。

 調査で転送方法がわからない機種や機能には、とりあえず対応できないということになってしまいます。どの時点で、調査をやめて保留にするかという判断は難しいですね。やろうと思えば、無制限に調査を続けることもできますが、その結果対応できなかったとなれば、それまでの時間がまったく無駄になってしまいますから。

 たとえば、以前は一旦保留にした、SO503i, SO502iWM, SO502iの拡張項目を含む電話帳の転送ですが、再度の調査で対応することができました。また、メールの読み出しにも対応できましたので、SO503iの無償交換が2001年6月13日から始まっています が、交換前にケータイ・リンクにメールと電話帳のデータを保存していただけます。メールは無償交換の際に移し替えができないようですので、大切なメールはぜひケータイ・リンクで保存しておいてください(笑)。  このように随時、保留にした機種の調査も行って、対応するようにしています。

――ケータイ・リンクIIIでは、こまめなアップデートで新機種に対応していらっしゃいますが、新バージョン(IV)の予定などはありますか? ブックマークの編集機能がほしいところですが……。

【坂口】初代ケータイ・リンクは、電話帳だけでした。ケータイ・リンクIIで、着メロ帳を追加しました。ケータイ・リンクIIIでは、メール帳を追加しました。
 ケータイ・リンクIVでは、そうしたご要望に応えられるような新しい帳面の追加を考えています。まだ、具体的には公表できませんが、できるだけ多くの機種で役に立つ機能にと考えています。

――PIMソフトとしての機能も付加させる予定はありますか? 



ケータイリンク・メモリ入力画面
ケータイ・リンクIIIのメモリ入力画面。転送できない機種でも情報を入力・管理しておける。
【坂口】ケータイ・リンクでは、名前、電話番号、メールアドレス、アイコン、住所、備考、誕生日、血液型、似顔絵などの項目があり、グループ分けができます。さらに携帯電話に転送できない項目のデータも同じ電話帳の中で管理・表示できます。
 ただ、PIMソフトとして欲しい項目をすべて網羅するわけにもいかないので、いろいろな携帯電話で用意している項目を寄せ集めた項目への対応ということになります。
 とはいっても、現状対応している項目でも、かなりの部分はカバーできていると思います。

――あると便利だなと思うのが「誰に何分話したか」「メールは何通(何分)送受信したか」といった明細の閲覧・管理なのですが、携帯電話でできるのでしょうか?

【坂口】携帯電話の内部では、そういう機能を実現することは可能でしょうね。

――そうした情報がソフト(PC上)で見られると嬉しいんじゃないかと思うのですが、いかがでしょう?

【坂口】そういう機能を携帯電話内部で実現していて、その情報を外部に転送できる仕掛けが用意されているか、あるいはソフト側で算出するために必要な情報を転送できるようになっていれば、実現は可能です。が、そういう転送機能を持っている携帯電話を知りませんので、今すぐ実現するのは無理なように思います。
 こういう機能は、電話会社からの請求明細との整合性の問題があり、そういう面で難しいところもありますね。

――実際に携帯電話から引き出せる情報は、どんなものがあるのでしょうか?

【坂口】ケータイ・リンクがすでに対応している情報は、少なくとも対応している機種からは読み出せますね。それ以外に何が読み出せるかについては、今後の対応をお楽しみにということで、お願いします(笑)。

――今後の携帯電話とメモリ編集ソフトがどのようになっていくと思われますか、ご意見をお聞かせください。

【坂口】携帯電話は、どんどん情報端末としての色彩が濃くなっていくと思います。その情報端末内の情報とパソコンにある情報の橋渡しをするのが「ケータイ・リンク」の名前のとおりの役割だと思っています。
 そのために必要な機能をこれからも実現していきたいですね。「ケータイ・リンク」をできるだけ多くの方に使い続けていただけるソフトにしたいと考えていますので、買っていただいてそれでおしまいにはしたくありません。

 ですので、ケータイ・リンクの掲示板で、ユーザの方々と直接意見交換をさせていただいたり、購入前の方には、ケータイ・リンクがどんなものなのか知り、納得してご購入いただきたいと考え、体験版を用意させていただいています。
最近は、最新機種への対応に追われて、なかなかお寄せいただいたご要望にお応えできていませんが、多くのユーザの皆様のご意見・ご要望を反映させて、ケータイ・リンクを成長させていきたいと思っています。

――お忙しいところ、ありがとうございました。



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