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複数口座の一元管理や資産運用に大活躍 個人マネー管理ソフトで人生を「経営」する
Microsoft Money 2004
マイクロソフト
1万1800円
1万800円(ダウンロード版)
6800円(アップグレード、ダウンロード版)
03-5454-2300
http://www.microsoft.com/japan/
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月刊アスキー 2003年11月号 2004年4月26日
マイクロソフトの個人マネー管理ソフトの最新版「Money 2004」が登場した。新機能として、(1)航空会社のマイレージやショップのポイント・プログラムの管理、(2)「Moneyホーム」画面上にMSNマネーの最新コラムとロイター提供の新着ニュースのヘッドラインをダウンロードする機能が追加されている。
マイレージ・ポイント管理もできる新Money
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画面1 Moneyのホーム画面には銀行や証券等の口座残高一覧のほか、入出金予定や投資の運用実績など各種情報が表示される。用途に合わせてカスタマイズすることも可能だ。 |
Moneyの主な機能を見ると、まずどんなお金の使い方をしている人にとっても便利なのが、「口座管理」と「収支管理機能」だろう。口座管理機能の第一の特徴は、Moneyのホーム画面(画面1)に銀行やクレジットカード、証券など、自分が持っているすべての口座残高の一覧が表示される点だろう。全体のお金の流れが一目で分かる。口座の種類についても現金や預貯金はもちろん、外貨、株式、投資信託、MMF、債券など、さまざまな金融資産を扱えるのがポイントだ。また銀行やクレジットカード会社、証券会社等の取引明細をダウンロードしてソフトに取り込む機能もあるため、もう通帳を持ってATMに並んだりする必要はなくなる(画面2)。
一方、収支管理機能としては、毎月の予算を費目ごとに設定しておき、毎日の支出状況をグラフで表示する機能があるのが便利だ。予算と実際の金額に差があれば知らせてくれるため、そのつど予算を見直せる。また入力したデータは30種類以上のグラフやレポートにして分析可能で、ビジュアル面でも非常に分かりやすい作りになっている。さらには月の初めになれば前月の月間レポートも自動的に作成されるので、収支状況や支出の傾向、投資運用状況などを一括してチェックすることができる。
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画面2 銀行やクレジットカード会社、証券会社などの取引明細をダウンロードしてソフトに取り込める。この機能を活用すればもう通帳を持ってATMに並ぶ必要はなくなる。 |
ポートフォリオで運用状況を分析
さてここまでは既存の家計簿ソフトにもある機能だが、さまざまな金融商品を運用している人にとってうれしいのは資産管理機能である。外貨や株式、投資信託、MMF、債券、ストックオプションなど多くの金融資産に対応しており、複数の証券口座に分けて保有している場合でも、ポートフォリオや投資総合報告書を作って全体の運用状況を多角的に分析・把握できる。
特に外貨預金はドルやユーロなど50種類以上の通貨を扱える。インターネットで為替レートを更新しながら反映し、外貨、円貨の両方で預金額が表示されるのも分かりやすい。また手持ちの株式や投信を売却したときの売買益を試算できるため、保有する資産の価値をリアルタイムでつかめる。
このほかインターネットを活用した利用法としては、金融ポータルサイト「MSNマネー」とのマッチングがある。Moneyで作ったポートフォリオは「MSNマネー」のポートフォリオと同期させられるため、保有している銘柄の最新動向を「MSNマネー」で簡単にチェックできる。
ローン返済計画や老後の備えにも
もうひとつ、家計簿ソフトにはない最大の特徴としては、中長期の将来設計を立てるためのライフプランニング機能があげられる。住宅の購入やローン返済、老後の貯蓄などのプランを作成することができるのだ。まず「借入返済プランナー」機能を使えば、クレジットカードや消費者金融、住宅ローンなどの返済プランを作れる。例えば抱えているローンを任意の時期までに完済するには、月々およびボーナスのときにいくら支払えばいいのか? また繰り上げ返済時の利子の戻りの計算などをシミュレーションできる。
次に「大型支出プランナー」(画面3)機能は、家財や住宅の購入など、金額の大きい資金を用意するための手助けになる。今の資金運用の中からどうすれば無理なく効率的な資金調達ができるのか? をシミュレーションし、目的別の支払方法や貯蓄の仕方などのプランを作れるのである。
一方、「ライフプランナー」(画面4)を活用すれば、家族構成や予想勤続年数、収入や投資、負債の返済計画など、日常的に入力しているデータをもとにライフプランを作れる。条件を詳しく入力すれば、子供の進学や退職後の生活といった長期的な資産計画も立てられる。またプランの比較検討や改善、予測、現状の確認が行えるため、それをもとにライフプランを調整することも可能である。
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画面4 収入や投資、負債の返済計画などの日常的に入力しているデータをもとにライフプランを作れる「ライフプランナー」機能。子供の進学や退職後の生活など、長期的な資産計画も立案可能だ。 |
そして面白いのは「人生シミュレーター」機能だ。例えば「○才で退職する」、「税金が○%上がった場合」というような事前に用意されたシナリオにもとづき、今のライフプランがそれによってどんな影響を受けるのかをシミュレーションできる。まるで「人生ゲーム」のようだ。
ウィザードでラクラク初期設定
さて、では実際にソフトを使ってみよう。インストール後に起動すると、まず「らくらく設定」画面が出る。これは自分の口座のデータや資産情報、給与の情報など、ソフトを使う前に必要な初期情報をウィザードに従い6つのステップで入力するものだ。最後のステップでは給与はいくらか? そして定期的な支出として電話代が月に○円、家賃が○円、電気代が○円などと入れていく。
さっそく「入出金予定」の一覧表を表示してみた。するとさっき入力した支出の金額が赤字で表示され、収入と支出のバランスが一目瞭然だ。項目別に見るとISPに支払う接続料や電話代など、通信費の比率が圧倒的に高いことがよく分かる。家計簿のたぐいをつけたことがない人間にとっては一種のカルチャーショックである。
またこれらの入出金予定をもとに、口座の残高も予測できる(画面5)。例えば支出が多すぎると思えば、「通信費をもっと節約しよう」、「ムダな電気は使わないようにしよう」というふうに自分のライフプランを見直せるわけだ。予測される残高は1日単位で表示されるので、「あ、この日までに○万円用意しておかなきゃ」などと細かな資金計画が立てられる。おまけに毎月決まって発生する入出金を登録しておけば、期日が近づくと知らせてくるという親切設計である。残高は数字とグラフの両方で見られるため、体感的に分かりやすいのもポイントだ。
インターネットを使った活用法として、銀行口座の取引明細チェックも試してみた。この機能を使うには自分の取引銀行と別途、インターネットバンキングに関する契約をしておく必要がある。取引明細一覧にある画面左のメニューから「金融機関に移動」を選択し、まず銀行のWebページにアクセスする。そして次に銀行から郵送されてきたお客様番号と暗証番号のほか、任意のログインパスワードとメールアドレスを入力する。するといともあっさり画面上に最近の取引明細が現れた。こんなに簡単に明細が確認できるとは実に便利である。ただしここまでは銀行が独自に行っているインターネットバンキング・サービスの一部だ。Moneyがなければ実現できない固有の機能は、この明細をダウンロードしてソフトに取り込んでしまえることである。
もっともひとつ気になったのは、銀行のWebページへアクセスするまでに操作の手数がけっこうかかる点だ。取引明細の照会はかなりよく使う基本的な機能だろう。Moneyのホーム画面はカスタマイズできるが、例えばMoneyのホーム画面上からワンクリックで銀行のWebページへアクセスできればもっと便利になるのではないかと感じた。
家を買うための資産計画を立てる
では一方、家を買うにはどんな資産計画を立てればいいのだろうか? Moneyのライフプランナー機能を使ってシミュレーションしてみた。ウィザード形式の画面に個人情報を入力して作業を進めるが、ここでは仮に「退職予定年齢」を65歳、「推定寿命」を90歳にした。また筆者は独身だが、5年後の10月に子供が生まれる設定にしてみた。
年収と現在の資産総額はキリのいいところでそれぞれ1000万円、そのほか年間の生活費や生命保険、その他の支出など多数の項目を細かく設定していく。するとシミュレーションした資産プランでは「滑り出しは好調」だが、「2028年に資金が不足する」との結果が出た。そしてこの診断をもとに資金不足を解消するには、「プランの改善」ページを見てアドバイスを受けろという。そこで該当ページへ移動すると、貯蓄や投資に対するプランの改善案をもらえた。それによると年金積み立てなど課税繰延の投資を最大限まで増やしてから、課税対象の投資に資金を投入しろという。アドバイスどおり軌道修正するには「貯蓄」ページへ移動し、今度は課税繰延の貯蓄プランや課税対象の投資証券口座への貯蓄を修正すればいい。こんなふうに作業がウィザード形式で完結するため、ライフプランの見通し予測や軌道修正が分かりやすい。
このMoney 2004は、暮らしに安心をもたらしてくれる「人生の経営コンサルタント」といえるだろう。
| Microsoft Money 2004の主なスペック |
| 製品名 |
Microsoft Money 2004 |
| OS |
Winodws 98/Me/2000 SP2以上/XP |
| CPU |
Pentium-200MHz以上のCPU(PentiumII以上、400MHz以上を推奨) |
| メモリ |
64MB以上(128MB以上を推奨) |
| HDD |
空き容量150MB以上 |
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(松岡 美樹)
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