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■製品レビュー
(ソフトウェア)
OS


Windows Vista 日本語版 (マイクロソフト) (2006年5月1日)
Beta 2で見る、 I nternet Explorer 7はここが変わった!――インタビュー編 (米マイクロソフト社) (2006年3月17日)
Beta 2で見る、 I nternet Explorer 7はここが変わった!――セキュリティー、管理編 (米マイクロソフト社) (2006年3月1日)
Beta 2で見る、 I nternet Explorer 7はここが変わった!――UI、操作編 (マイクロソフト) (2006年2月22日)
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Beta 2で見る、Internet Explorer 7はここが変わった!――インタビュー編 【特別企画】Internet Explorer 7 Beta 2レビュー Part3
Beta 2で見る、Internet Explorer 7はここが変わった!――インタビュー編
米マイクロソフト社
http://www.microsoft.com/windows/ie_in
tl/ja/default.mspx


Printable Version 2006年3月17日

ユーザーインターフェースからセキュリティーまで、多くの機能が進化した「Internet Explorer 7 Beta 2」。画面は表示中のタブを縮小イメージ表示する機能を使用した様子
ユーザーインターフェースからセキュリティーまで、多くの機能が進化した「Internet Explorer 7 Beta 2」。画面は表示中のタブを縮小イメージ表示する機能を使用した様子

 米マイクロソフト社の次世代のウェブブラウザー「Internet Explorer 7」(IE7)の“Beta 2 Preview”について紹介する特別企画の第3回では、マイクロソフト(株)のIE7担当者にインタビューを行ない、同社が考えるIE7の特徴などについて聞いた。インタビューを行なったのは、丸山謙哉氏(マイクロソフトプロダクトディベロップメントリミテッド ウィンドウズ開発統括部 ウィンドウズプラットフォームグループ リードソフトウェアテストエンジニア)、五寳匡郎(ごほう まさお)氏(同 ウィンドウズ開発統括部 ウィンドウズプラットフォームグループ プログラムマネージャ)、伊藤哲志氏(マイクロソフト(株) Windows本部 ビジネスWindows製品部 シニアプロダクトマネージャ)の3氏である。

丸山謙哉氏:ウィンドウズプラットフォームグループ リードソフトウェアテストエンジニア
丸山謙哉氏:ウィンドウズプラットフォームグループ リードソフトウェアテストエンジニア
五寳匡郎氏:ウィンドウズプラットフォームグループ プログラムマネージャ
五寳匡郎氏:ウィンドウズプラットフォームグループ プログラムマネージャ
伊藤哲志氏:ビジネスWindows製品部 シニアプロダクトマネージャ
伊藤哲志氏:ビジネスWindows製品部 シニアプロダクトマネージャ

[ASCII24] まずマイクロソフトが考える、IE7.0の最大の特徴はどんなところでしょうか?

[伊藤] IE7は大きく分けて、2つの特徴を持っています。インターネットというインフラにとってのメリットと、IE7を利用するユーザーにとってのメリットです。
まずインターネットにとっては、IE7が“CSS(Cascading Style Sheets)”をきちんとした形でサポートしたことにより、スタイルシートが正しく利用できるようになりました。これは多くのウェブサイトにとって、大きな変更となるでしょう。
マイクロソフトとしては、IEはインターネットの公共財だと思っています。利用率から考えても、非常に多くの人がIEを利用しています。だからこそIE7では、セキュリティー性の高いものを提供しようと考えています。
また、IE7はパソコンをよく分かっている方々だけでなく、子供からシニアの方々まで、パソコンを利用するすべての方々に安心して使っていただけるように、セキュリティー面でさまざまな改良を行なっています。たとえば、子供が勝手にアダルトサイトにアクセスしないように、Windows Vista+IE7の環境ではペアレンタルロックという機能が用意されています。この機能は親が許可を与えない限り、アダルトサイトなどにアクセスできないように制限をかけられるものです。

[ASCII24] 利用者にとってのメリットは?

[伊藤] IE7の新機能と、セキュリティーという部分に分かれるでしょう。新機能としては、最新のインターネットテクノロジーの1つである“RSS(RDF Site Summary)”への対応や、タブブラウザー機能のサポート、ツールバー関連の変更、検索バーの標準採用などが挙げられるでしょう。しかしIE7の改良で最も重視したのは、セキュリティーです。

IE7はRSSにネイティブ対応している。Windows VistaではOS自体での対応が行なわれる予定
IE7はRSSにネイティブ対応している。Windows VistaではOS自体での対応が行なわれる予定

[ASCII24] CSSについてですが、Acid2への対応は行なわれないようですね。

[五寳] IE7では“CSSへの対応”を明言しましたが、Acid2には対応しないことになりました。Acid2だけが互換性テストの重要な項目というわけではありませんので。マイクロソフトとしては、CSSにきちんと対応していくことで、スタイルシート自体をきちんと普及させていきたいと思っています。
もちろん新しい機能を一気に導入することもできます。しかしIE7はインフラですので、既存のIEがある以上、今までIE対応で作られていたウェブページがまったく見られなくなるものを、標準規格だからといってすべてをサポートするわけにはいきません。そんなことをすれば、インターネットが混乱してしまいます。だからこそ、混乱が最小限になるように徐々に新しいものへと移行しようと考えています。

[ASCII24] セキュリティーと言ってもいろいろな要素がありますが、具体的には?

[五寳] 大きい改善は、IE7自体にバッファーオーバーランエラーなど、システムに侵入されるときに利用されるエラーをできるだけなくすようプログラミングをしています。そのため、IEのコードを根本的に見直しました。特にWindows Vistaに関しては、IE7自体が保護モード上で動作するため、システムへの侵入ができにくい構造になっています。
もうひとつ、ActiveXコントロールなどの動作を、ユーザー自身が制御できるようになっています。インストールされているActiveXコントロールがリスト表示され、個々のActiveXコントロールを動かすかどうか(有効/無効)を選択できるようになっています。これによりトラブルの起こしやすいActiveXコントロールを削除したり、違法なサイトからインストールされたActiveXコントロールを見つけることができます。また新しく、フィッシング詐欺対策(偽造サイトはアラーム表示される)、スパイウェア対策の“Windows Defender”(旧名Windows AntiSpyware)などが追加されています。

IE7でのActiveXコントロール管理画面。IE6 SP2でもあるが、より改善されている
IE7でのActiveXコントロール管理画面。IE6 SP2でもあるが、より改善されている

[丸山] もうひとつ便利なのが、ユーザーがアクセスしたURLやクッキー、履歴などを簡単に消去できる機能です。これを利用すれば、インターネットカフェや図書館などにある共用パソコンで行なったインターネットアクセスの履歴が、簡単に消去できます。多くのユーザーが共用するコンピューターに自分の作業が残ってしまうと、後で使用する人が、前にパソコンを使用したユーザーの履歴を使うかもしれないという不安がある。これを払拭できるでしょう。

[ASCII24] IE7の検索ボックスは使いやすいですが、大手検索エンジンでは独自のツールバーを用意していますよね?

[丸山] 確かに、検索エンジンが自前で用意しているツールバーは、いろいろな機能を持っています。MSNでも、パソコン全体(ファイルやメール、PDFファイルなど)の検索ができるようになっています。しかし検索ということだけを考えると、シンプルな機能でいろいろな検索エンジンにアクセスできるのはメリットとなるでしょう。

IE7で新設された検索ボックス。MSNだけでなくGoogleやYahoo!にもデフォルトで対応しているほか、コンテンツサーチサイトも追加登録可能
IE7で新設された検索ボックス。MSNだけでなくGoogleやYahoo!にもデフォルトで対応しているほか、コンテンツサーチサイトも追加登録可能

[ASCII24] RSSをサポートすると同時に、“お気に入り”も変更されました。

[五寳] IE7では、RSS 0.9/1.0/2.0、ATOMなどがサポートされています。登録されたRSSは、“お気に入りセンター”で一括して管理されています。

[ASCII24] 更新されたRSSデータを一括して表示するような機能はないのですか?

[五寳] 現在はありません。更新されたこと自体は、お気に入りセンターを見れば色が変わっているので分かります。しかし複数のRSSを一括してリスト表示するような機能は、現状ではついていません。ただRSSはIE7内部だけでサポートしているのではなく、Windowsプラットフォームの機能としてサポートしています。IE7がリリースされるときには、RSSプラットフォームとしてのモジュールもリリースされるため、RSSプラットフォームを利用したいろいろなアプリケーションが登場するかもしれません。

[ASCII24] IE7 Beta2には「Outloook Express」(OE)が同梱されていませんが、これはなぜですか?

[伊藤] 従来はIEがバージョンアップするときには、OEもバージョンアップしてきました。しかしIE7では、OEのバージョンアップはありません。OEはWindowsn Vistaで「Windows Mail」という名称に変わり、IEチームの開発物ではなくなりました。そのためIE7以降においては、OEの開発はストップしています。今後メールソフトとしては、Vista上ではWindows Mailを利用してもらうことになります。一方Windows XP SP2上では、今までのOEをそのまま利用することが可能です。

[ASCII24] IE7の今後のスケジュールを教えてください。

[伊藤] 現在英語版をベースとしてBeta2をリリースしていますが、4月にはメニューなどを日本語化した、Public Beta2をリリースする予定です。最終版のリリースの時期に関しては明言はできませんが、今年末までにはリリースしたいと思っています。

[ASCII24] ということは、2006年末までにリリースされる予定のVistaよりも、Windows XP版のIE7は早くにリリースされるのですか?

[伊藤] まだスケジュールは明確化されていませんが、Vistaと同時ぐらいの時期になるでしょう。
まだIE7はBeta2ですが、できるだけウェブデザイナーやウェブ管理者の方々に使ってほしいと考えています。CSSの扱いなどが変わっているので、現状のサイトのデザインが間違って表示される可能性もあります。IE7 Beta2でテストしてもらい、必要ならば変更を行なってほしいのです。今後はきちんとしたCSSをIE7でサポートしていくため、これに合わせたサイト構築してもらいたいのです。だから現時点では、一般ユーザーの方がIE7をテストするよりも、ウェブサイト構築にかかわっている方に積極的にテストしてほしいですね。またこういった方はインターネットのヘビーユーザーなので、IE7につけ加えてほしい機能などをフィードバックしてほしいと考えています。

伊藤氏のノートパソコンの天面には、“オレたちビスタ族”のステッカーが。VistaとIE7は同時期のリリースになる可能性が高そうだ
伊藤氏のノートパソコンの天面には、“オレたちビスタ族”のステッカーが。VistaとIE7は同時期のリリースになる可能性が高そうだ

(インタビュアー/構成・山本 雅史)



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