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フォトレタッチ


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Adobe Photoshop Elements 簡便な操作性に重点をおいた普及版のPhotoshopが登場
Adobe Photoshop Elements
アドビシステムズ
オープンプライス
9800円(Adobe Store価格)

カスタマーインフォメーションセンター 03-5350-0407
http://www.adobe.co.jp/


Printable Version 2001年6月8日

5月中旬より店頭販売が開始されたアドビシステムズの「Adobe Photoshop Elements」は、デジタルイメージの補正・加工を行う多機能グラフィックスソフトだ。位置付けとしては「Adobe Photoshop LE」に代わるもので、主にグラフィックス入門者をターゲットとする。

Adobe Photoshop Elements
「Adobe Photoshop Elements」のメイン画面。新設されたツールボックスや新しいパレットが特に目立つ。
 アドビシステムズのAdobe Photoshop Elements(以下Elements)は、プロユースのグラフィックスソフト「Adobe Photoshop 6.0」のエンジンを採用した上で(LEではPhotoshop 5.0のエンジンを採用していた)、LEからユーザーインターフェイスや各種編集機能の強化・拡張を図っている。ここでは、Elementsで特に注目しておきたいポイントを中心にご紹介しよう。



インターフェイスを大幅強化
わかりやすくなったPhotoshop

ツールバー
Elementsのツールバー。右端にあるタブの並ぶスペースが「パレット格納エリア」だ。

パレットの呼び出し
パレット格納エリアに格納したパレットの呼び出しは、メニューバーからメニューを呼び出すように表示される。
 Elementsでは初心者ユーザーでも簡単に扱えるように、従来のLEに比べてユーザーインターフェイスを大幅に強化している。その中でも特にポイントとなるのは、“ツールバーの搭載”と“パレットの追加”だろう。
 ツールバーには、ファイルの入出力やデータのコピー/ペーストといった基本操作のためのアイコンのほかに、タブをひとまとめにした「パレット格納エリア」を設けている。ここに格納したパレットは、(必要があれば)ワンクリックで呼び出すことができる。つまり、普段は操作ウィンドウを広く使いつつ、いざ使いたい場面では非表示のパレットを簡単かつ素早くアクティブにできるというわけだ。



オプションバー
オプションバー。選択したツールに応じて内容が自動的に変わり、オプション設定を同じ場所で行えるというもの。Photoshop 6.0で採用された「ツールオプションバー」と同等のものだ。

 追加パレットには、

  • “画像の修正”や“色の調整”など多くのユーザーが実行するであろう操作手順をあらかじめオンラインヘルプとして登録しておき、そのヘルプに従うだけで簡単に目的の操作を実行できる「レシピ」
  • 選択したツールやパレットの用途や効果的な使い方をイラスト付きで説明する「ヒント」
  • フィルタの効果をプレビュー表示し(画面はあらかじめ用意されたヨットの絵に固定で、ユーザーが編集中の画面ではない)、アイコンをドラッグアンドドロップするだけで効果を適用できる「フィルタブラウザ」
  • 多数のフィルタを重ね合わせることで実現する複雑な処理50種類をプリセットした「エフェクトブラウザ」

――など、ユーザーのアシストを目的としたものが主となっている。

レシピ
ユーザーの操作をアシストする「レシピ」パレット。「ほこりやしみの削除」「傷んだ写真の修整」など、よくあるシチュエーションでの操作を順序立てて記載すると同時に、関連するツールのショートカットを組み込むことで、目的とする処理をすばやく実行できる。プリセットには上記の画像修正に関するものから「明るさとコントラストの調整」「色かぶりの補正」といった色の調整に関するものまで全32種類。さらに、アドビシステムズのWebサイトからダウンロードしてレシピの追加が可能だ。
ヒント
選択したツールならびにパレットの説明を、機能を示すイラストとともに表示する「ヒント」パレット。「レシピ」同様、特に初心者に嬉しいパレットのひとつだ。
フィルタブラウザ
フィルタの効果をイラストで表示する「フィルタブラウザ」パレット。このパレットにより、フィルタをより効果的に使えるだろう。
エフェクトブラウザ
一方こちらは「エフェクトブラウザ」パレット。特殊効果を適用する点についてはフィルタブラウザと同じだが、こちらは通常の方法では複数のステップを要するものを揃えている。搭載するエフェクトは、イメージの周囲にフレームを配置するものからイメージそのものの変形を行うものまで、合計50種類を用意している。

 これらの強化により、ユーザーインターフェイスは大変使いやすいものになった。このわかりやすさ(親切さ)は、LEはもちろんベースとなっているPhotoshop 6.0をも上回る。
 Elementsではこれに加え、前述のとおり各種ツールの強化や追加も同時に行っている。ざっと挙げただけでも、

  • ストロボ撮影の際に赤く写ってしまった瞳の色を修正する「赤目修正ブラシ」
  • 複数のイメージをスムーズに連結することでパノラマフォトを簡単に作成できる「Photomerge」
  • イメージファイルをiモード用のコンテンツとして出力する「iモード画像作成」
  • 最大99回までの操作をやり直すことができる「マルチプルアンドゥ」

――など、画像の補正を簡単に行うものから生産効率を上げるものまで、多くの機能を新たに搭載している。

Photomerge
複数のイメージをスムーズにかつ自動的に連結できる「Photomerge」。作成後のイメージを重ね合わせた部分は、「ブレンド」フィルタによってさらにうまくぼかすことが可能だ。

iモードウィザード
iモード用コンテンツの作成をサポートする「iモードウィザード」では、作成したコンテンツのプレビューも行える。

 価格はオープンプライスで、アドビシステムズの運営する直販サイト「Adobe Store」では9800円で販売されている。店頭での実売価格もほぼ同等だ。なお、LEユーザー向けにアップグレードパッケージ(7800円)も用意されている。

 印刷用に色分解(CMYK)された画像データの読み込みには対応するが、RGB形式に自動変換して読み込まれ、CMYK形式では保存できないほか、トーンカーブグラフによる色調の調整やパスの作成ができないなど、Photoshop 6.0に比べると機能的な限界はある。とはいえ、デジタルカメラで撮影したデジタルイメージの補正や加工といったパーソナルユース、ビジネスユースでは特に不満はないだろう。フォトレタッチやグラフィックス編集をこれから始めよう考えている人はもちろん、従来のLEユーザーにも魅力的なソフトといえる。

Adobe Photoshop Elements
価格 オープン
発売元 アドビシステムズ
問い合わせ先 カスタマーインフォメーションセンター
03-5350-0407
URL http://www.adobe.co.jp/

(伊藤裕也)



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