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■製品レビュー
(ソフトウェア)
フォトレタッチ


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Photoshop Elements 2.0 (アドビ システムズ) (2002年10月17日)
Adobe Photoshop 7 日本語版 (アドビシステムズ) (2002年6月28日)
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Adobe Photoshop 6.0 日本語版 (アドビシステムズ) (2000年11月20日)

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Adobe Photoshop 7 日本語版 プロ愛用の2Dグラフィックスソフトがフォトレタッチ機能を強化
Adobe Photoshop 7 日本語版
アドビシステムズ
オープンプライス(アドビ価格:9万6000円)
03-5350-0407
http://www.adobe.co.jp/


Printable Version アスキー PC Explorerアスキー PC Explorer 2002年7月号
2002年6月28日


写真の修整やWebイメージの作成を得意とする、プロ&ハイアマチュア向けのデジタルイメージ編集ソフト「Adobe Photoshop」がバージョンアップした。1年半ぶりのメジャーバージョンアップとなる今回の最大のポイントは、レタッチ機能の強化だ。

傷やゴミの修復ツールを一層強化

Photoshop 7 日本語版
図1 レタッチ機能やペイント機能が強化された「Photoshop 7 日本語版」。ファイル管理機能やインターフェイスなど細かい部分も改良され、使いやすくなっている。
 「Adobe Photoshop 7 日本語版」(以下、PS7)で新規追加および強化された機能の中で、特に注目したいのは「レタッチツールの強化」「ペイント機能の充実」の2つだ。
 レタッチツールの強化で目を引くのが、新機能の「修復ブラシ」(図2)。これはPS7に読み込んだイメージ上のシミやシワ、斑点など、写真をより美しく見せるために障害となるゴミの除去を目的としたツールだ。機能的には、イメージの中からユーザーが指定した特定のポイントをブラシとして使用できる「コピースタンプ」(いわゆるクローンブラシ)ツールをフォトレタッチ向けに拡張したものである。このツールを使うと、ゴミを除去したい個所に似たポイントを指定して、次にゴミのある部分に描画を行うと簡単にゴミ(色調が唐突に変わる部分)だけが除去できる。

 従来のコピースタンプツールによる修整作業では、修整したい部分によく似た部分をコピースタンプで重ねたあと、重ねた部分を周囲のイメージと同じように見せるために色の濃淡や明るさを調整する後処理が必要だった。これが時間のかかる地味な作業で、目立たなくするには経験も必要なのだが、PS7の修復ブラシではそういった面倒な後処理はツールが自動的に行ってくれる。
 従来のPhotoshopにもフィルタの1つとして「ダスト&スクラッチ」という同様の機能があったが、こちらは先に範囲指定する必要があり、細かい部分の修復や、背景と被写体の境目などのゴミ取りなどが難しかった。修復ブラシは、ゴミの形に合わせてマウスでドラッグし、ブラシの太さも自由に変えられるので、必要最小限の変更で済むのが大きい。Photoshopの中でも特にフォトレタッチ機能を頻繁に利用するユーザーなら、この新機能がどれほど有効かはお分かりだろう。

ツールパレット
ごみ除去の手順1
ごみ除去の手順2
図2 修復ブラシを使えば、写真の傷の修整処理などもすばやく行える。描画している段階では色が違うが、描画し終わった段階でこのとおり、自動的にベースのイメージにフィットする。ここではモノクロのイメージを修整しているが、カラーイメージの修整も同様だ。

 PS7の充実したペイント機能は、新しいペイントエンジンの搭載やブラシ機能の拡張により実現している。まず、タブレットの傾きやホイール操作の情報をPhotoshop上で扱えるようになったのが大きい。例えば、ブラシの太さを筆圧ではなくホイールで変更することも可能だ(図3)。ブラシの拡張については、ブラシの設定項目に新たに「ブラシパターンの散布」「ノイズの適用」「ブラシのシェイプに対するテクスチャの適用」などを追加、ブラシでの表現力がかなり高まっている。プリセットのブラシの中に粒子の粗いエアブラシがないなど、初期状態ではペイントツールとしていささか苦しい部分もあるが、PS7では既存のブラシの設定を変更、プリセットに登録できるので、よく使うブラシは最初に揃えてしまうと便利だ。
 このほかにも、サムネイル表示やラベリング(独自のファイルソート、抽出機能)により効率よくイメージファイルを管理できる「ファイルブラウザ」の搭載、オリジナルのタイルパターンを手軽に作成できる「パターンメーカー」の追加、同社のWebサイト作成・管理ツール「Adobe GoLive」とのデータ連携を容易にする「ラベル埋め込み」への対応、ユーザーインターフェイスの一部改良など、多くのポイントに手が加えられている。

ブラシパレット1
ブラシパレット2
図3 PS7のブラシパレット。新しく追加された設定項目により、表現力は大幅に向上している。なお、設定によっては、タブレットの傾きやホイールを割り当てることも可能だ。

 価格はオープンプライス。アドビシステムズの直販サイト「AdobeStore」(http://www.adobe.co.jp/store/)では、9万6000円で販売している。高価ではあるものの、今回のバージョンアップでさらに磨きがかかった、強力かつ柔軟なフォトレタッチ機能は大きな魅力である。グラフィックスソフトの中〜上級者で、本格的に2D CGを扱うなら、ぜひ手に入れておきたいツールだ。
 なお、旧バージョン(日本語版)の正規登録ユーザーは、2万5000円でアップグレード版を入手可能だ。フォトレタッチソフトとして見ると、ヒストリー機能が搭載された「Ver.5.0」ですでに完成の域に達した感があるものの、PS7では新搭載のレタッチツールやユーザーインターフェイスの改良により、さらなる作業効率の向上が期待できる。その点を重視すれば、既存ユーザーもアップグレードする価値は十分にある。

Adobe Photoshop 7 日本語版
製品名 Adobe Photoshop 7 日本語版
対応OS Windows 98/Me/NT 4.0+SP6a/2000+SP2/XP、Mac OS 9.1/9.2/X 10.1.3
CPU PentiumIIIまたはPentium 4
メモリ 128MB以上(192MB以上を推奨)
HDD 350MB以上(Windows版)、550MB以上(Macintosh版)

(伊藤 裕也)



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