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相田 洋のデジタル大好奇心
出先でパソコンのメールを読みたい! “bモバイル”で無線接続に挑戦!

Printable Version アスキー・ドット・ピーシーアスキー・ドット・ピーシー
2005年6月1日


外出先での通信はbモバイルで解決!

私のまわりでもメールは仕事に不可欠になっている。長期間外出している間は、メールを送られても困るので、わざわざ「○日までいませんから」と関係先に電話を掛けたりするのである。だが、ついに出先からでもパソコンのメールが読める秘密兵器がやってきた!

ある番組コンクールの審査員として1週間のホテル住まいをすることになった。期間中は視聴室で缶詰状態なのでパソコンに向かうことはないが、せめて朝と夜ぐらいは私宛てのメールを読みたいと思った。

幸い編集部からもらったノートパソコンがある。この相談を編集者の足立さんに持ちかけてみると渡りに船とばかりに飛んできた。彼は「外出先でメールチェックするにはこれがぴったり」と言いながら愛機を見せて自慢した。名刺半分程度の小さなカードが差さっており、LANケーブルを接続することなく、近くのPHS基地局に接続して通信するのだそうだ。彼は「相田さんにお使いいただけるものも持ってきましたよ」と自分の鞄から赤と緑の箱を取り出し、新品の通信カードを出してくれた。箱には“bモバイル・アワーズ”と書いてある。彼が使っている通信カードは通信速度が64kbpsという昔の電話回線並の速度だが、このbモバイル・アワーズなら倍の128kbpsで接続でき、しかも“公衆無線LANサービス”にもアクセスできる(※1)という。

※1 私も自宅では無線LANを使っているが、世の中には“公衆無線LAN”なるサービスがいたるところで行なわれているらしい。駅や空港、巨大なオフィスビル、喫茶店やファーストフード店などで利用できる。無線LANカードを用意すれば、全国4000ヵ所の無線LANスポットを利用できるというのだ。無線LANの場合は1日中利用しても5時間ぶんのPHS料金しかカウントされないのもいい。

私は彼がお金のかかるものを持ってきたのではないかと警戒した。携帯電話のように、使い始めると毎月何千円もかかるのでは困る。ところが、このカードには150時間ぶんの通信料金が含まれているらしい。使い切ったら、新たに利用時間を補充することもできる。 「このカードがあれば、地方や高速道路のサービスエリアでもインターネットに接続して、メールの確認やウェブ検索ができるので便利ですよ」と彼は得意気だ。

導入は思った以上に簡単だったが……

これまでのPHSを使った無線インターネット接続サービスは契約しているだけで月々の基本料は最低でも980円以上。しかも速度は32Kbpsでとても遅いのだと足立さんは言う。bモバイル・アワーズなら基本料はなく、支払った分をきっちり使えて、しかも速度は128Mbpsなのだから割安だと言えるだろう。

さっそく箱を開くと件の装置と1枚のCD-ROMと10ページのパンフレットが入っていた。パソコンの電源を入れてCD-ROMをドライブに乗せ、PCカードスロットにbモバイル・アワーズを差し込む。すると画面に専用のソフトをインストールする指示が現れた。画面の指示通りに進むとほどなくインストールが終り、通信開始と終了のボタンが画面に現れた。それをクリックするとカードのLEDランプが点滅し始め、画面に残り時間が表示された。インターネットに接続したのだ。横で見ていた足立さんは「え? 何も失敗せずに接続したんですか?」と驚き、「よくできたソフトですねえ」と腹の立つことを言う。

気を取りなおし、メールを確認することにした。自宅の常時接続に比べると遅いが、出先で使えるのだからこれは仕方がないだろう。すでに3件の新着メールを受信しているじゃないか。これらに返事を書いて返信ボタンをクリックした。ところがなんと3件とも戻って来たのである。試しに自分宛てのメールを書いて送信ボタンを押してみると、これも戻ってくるではないか!

足立さんによると「お使いのプロバイダのサーバが外部からのメール送信を拒否する仕様(※2)になっているんでしょう。残念ですね」だって。

※2 私が契約しているようなCATVインターネットでは、自宅以外の場所からメールを利用することができないことが多いらしい。そんなことは初耳だった私は「どこかに書いておくべきだ!」と叫んでしまった。

「じゃあどうしたらいいの!?」と声を荒げると、彼はこれまた気軽に「無料のウェブメールで新しいアドレスを取得してください。簡単ですから」という。しかしそれは彼が言うほど簡単ではなかった。やっとのことで申し込みページの必要事項を埋めたが、何度「登録」ボタンをクリックしても登録できず、また申し込みページに戻るのだ(※3)。あきれた目で私を見るお助けマンに頼るほかあるまい。結局、彼が代わりに登録し、メール確認に必要なメールアドレスとパスワードをメモ用紙に書き残して彼は帰っていったのだった。

※3 今回利用したウェブメールは、なんの意味があるのかよくわからない不気味な文字列を入力しろとか、半角で入力するところ、全角で入力しなければならないところと、何かと注文のうるさい申し込みページなのだ。

さて、ホテル住まいが始まる前日。新しいウェブメールを試した。ところがウェブメールの最初のページで、彼が書き残したメモ通りに入力してもメール画面が開かない(※4)。アドレスかパスワードが違うと表示される。

※4 ウェブメールはメールソフトではなくウェブブラウザを使う。ウェブブラウザでウェブメールのホームページに行き、自分のメールアドレスとパスワードを入力することで、初めて自分のメールボックスが開くのだ。ちなみにサービスによってはメールソフトで開くようにもできるらしい。

くやしいがお助けマンの携帯電話に相談すると、一度は「そんなはずないんですけどねえ」と私を疑いながら、「メールアドレスの最後を“.com”から“co.jp”にしてください」だって。これが正解! メールのトラブルに七転八倒したが、外出先でもメールの送受信ができるようになったのは大きな収穫だ。bモバイル・アワーズなら月額の基本料金がないから、必要なときだけ使ってお金も節約できるというのが気に入った。





今月の七転八倒記録(2005年4月某日)

●bモバイル・アワーズのインストールは難なくこなした私だが
bモバイル・アワーズのインストール方法は画面に操作方法が具体的に表示されるため、難なくこなせる。インストールが終了すると接続開始と終了を切り替えるツールバーが現れてインターネットに接続できるようになっていた。

bモバイル・アワーズの導入は非常に簡単だ

●メール受信はできるのに「送信できない」トラブルが発生! 無料のウェブメールに申し込みするが……
なぜか何度登録ボタンを押しても、申し込みページに逆戻りになる! だんだん頭に血が上ってくるぞ。しかもbモバイル・アワーズでの接続で今ひとつページの反応も遅い。bモバイル・アワーズはマルチリンクという技術で電波状況の良いときは128kbps通信になるが、このときは32kbpsでつながっていたのが原因のようだ。

●4月某日 やっと登録してもらったウェブメールだがメール画面が開かないぞ!
本番に備えてbモバイル・アワーズを使ったメール送受信テストをひとりでやってみようと思いついた。だが、ログインに失敗する。結局、足立さんのメモが間違っていたことが原因だとわかった。アドレスを変えてなんとか使えるようになったのであった。

フリーメールに申し込んでみた
Hotmailへのログインを試みるも、なぜかうまくいかない

筆者プロフィール

相田 洋(あいだ ゆたか)
元NHKの看板ディレクター。「NHKスペシャル」など数々の大型ドキュメンタリー制作を指揮したチームリーダー。「電子立国・日本の自叙伝」「乗船名簿AR29」「核戦争後の地球」「自動車」「マネー革命」など、関わった著書も多数。1991年放送文化基金個人賞。1992年芸術選奨文化大臣賞。1996年記者クラブ賞。2000年紫綬褒章受章。慶応大学教授を経て、現在はフリーのドキュメンタリー作家として活躍中。1996年に放映された「親子鼓」のその後を追った「鼓の家」を昨年制作。




(相田 洋)






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