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第2回 魔法のiらんど
ケータイだけで気軽に自分のホームページを作成できる

Printable Version 2001年03月01日


『魔法iのらんど』iモード版のトップページ。(http://ip.tosp.co.jp/)

仕掛け人大奮闘記

プロフィール 進木 元一氏(46)「魔法のiらんど」プロデューサーMOZAICとの衝撃的な出逢いでWeb業界に参入、インターネット黎明期から数々の企画に携って来た。1999年より(株)ティー・オー・エスで「魔法のiらんど」の立上げに関る。

「魔法のiらんど」(株式会社ティー・オー・エス)はケータイで簡単にホームページが作れる無料サイトとして1999年12月14日にスタート。とくにiモードユーザーの間では知らない人はいないほど有名で、約60万のホームページに集まるアクセスは1日に何と1400万PVを突破している。そのiらんどのコンセプトを生み出したプロデューサーの進木氏にお聞きした。


──「魔法のiらんど」のコンセプトは何ですか?
進木 一言でいってしまうと「アミューズメント」をケータイの小さな画面の中に作りたかったんです。「魔法のiらんど」はASPですから、感覚的にそれに近いものが実現できたのではないかと思っています。

──これだけのアクセスがあると、問題児がでてきますよね
進木 「魔法のiらんど」を立ち上げて一番最初にでてきた問題がまさにそれでした。掲示板で誹謗中傷が始まり収拾がつかなくなりかけた時、問題のホームページを閉鎖する方法を取らずに、一緒に遊ぶ道を選んだんです・・・iポリス誕生の瞬間でした。「コンテンツである以上ここに来る人は誰でも遊びたいのだ」という信念のもとに、規約に違反するユーザーを「牢屋」という場所にひたすら入れまくった。すると大半のユーザーが反省メールを送って来るようになり、「釈放」されるという仕組みもおのずと出来あがったんです。



「魔法のiらんど」の戦略を練るスタッフ。左はシステムデザイナーの橋本龍太郎さん、右はコンセプトデザイナーの橋本じゅんこさん。

──類似のことをすでに他社がやっていたのに、「魔法のiらんど」が成功した秘訣は?
進木 オブジェクトという形でホームページ拡張機能ツールをひたすら提供しつづけてきた事とティー・オー・エスが最も得意としている性能評価によって、常にあらゆる方法で負荷分散をしてきた事。あと、アクセスのウエイティングタイムが7秒を超えないようにする為のチューニングを繰り返してきた事も大きな要素だと思います。



「魔法のiらんど」のマスコット「あいぴ」は橋本じゅんこさんが生みの親だ。

──サイト運営の上で苦労された点はどういうことですか?
進木 わが社にとっての誇りは「魔法のiらんど」 のサービスを一度も止めた事がない点です。これだけアクセス数が増えてくると、需要予測をしながらアクセスに支障がないようにサーバーを常に増強していかなければなりませんでした。電車を走らせながら工事をしていくようなものです。技術者が2日間にわたって、立ったまま不眠不休で作業をするような事も何回かありました。


──今後の方向性としてどのようなことをお考えですか?
進木 日本に於けるモバイル・インターネットのビジネスモデルが 世界に通じるかどうかは別としても、コンテンツの分野において模範になるべきだと思います。「魔法のiらんど」を通してこの1年余りを考えると、まったく新しい文化が芽生えてきたといえると思います。その裏付け資料として「魔法のiらんど」では、サービス開始からひたすら蓄えたデータを解析した「ケータイ文化白書」を自社で作成しました。この度その白書が出版社のオーム社から正規版として出版される事になったのも、「魔法のiらんど」の運の強さでしょうか?(白書に関する問合わせは03-5226-0805 (株)ティー・オー・エス)


(森山 静/編集部・河中)


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