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マクロメディア『Macromedia モバイルサイト』――Flash Liteコンテンツの製作者を増やしたい!

Printable Version 2005年9月13日

携帯電話機の電波受信状況/バッテリー残量/時計などと連動するFlashによるアニメーションコンテンツ“遊スタイル”を前回紹介したが、Flashクリエーターの表現のステージとして今、携帯電話機の画面がにわかに注目を集めている。Flash Liteに対応した携帯電話機が初めて世の中に出たのは2003年5月のこと。現在店頭に並んでいる携帯電話3キャリアの多くの機種はFlash Liteに対応しているので(※1)、市場の大きさに対して、コンテンツの供給量はまだやや少ないくらいなのかもしれない。今回取り上げるのは、Flashの生みの親であるマクロメディア(株)による携帯電話向けのウェブサイト“Macromedia モバイルサイト”だ。クリエーターにはFlash Liteの最新バージョン1.1のリファレンスサイトとして、一般の利用者には一風変わった無料のアニメーションコンテンツサイトとして、携帯電話機ならでは機能を持ったFlashコンテンツの特徴を広く伝える。

バイブレータ1
バイブレータ2
Macromedia モバイルサイトで配布中のサンプルプログラム『バイブレータ』。アニメーションの動きに合わせて携帯電話機のバイブレーターを動作させる
※1 Flash Liteに対応した初の携帯電話機は(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモの“505iシリーズ”のD505i/F505i/N505i/P505i/SH505i/SO505i。ちなみに一番早く発売されたのはD505iだった。Flash Liteに対応している現行モデルは、NTTドコモは90xi/70xiシリーズのFOMAと505iシリーズ以降のmova、KDDI(株)は一部特殊な用途の機種を除きほぼ全機種、ボーダフォン(株)はVodafone 903SH/703SH/902SH/802SH/802SE。また、Flash Liteはこれまで1.0/1.1という2つのバージョンがリリースされており、対応状況はキャリアのホームページや店頭等で確認してほしい



携帯電話機ならではのユニークなコンテンツを制作してほしい

Macromedia モバイルサイトのプロデューサーである加藤敏之氏
Macromedia モバイルサイトのプロデューサー、加藤敏之氏

ここでは、Macromedia モバイルサイトのプロデューサーであるコーポレートマーケティング部 Webスペシャリストの加藤敏之氏に、ウェブサイトを立ち上げた経緯や狙いなどについて伺った。

[編集部] Macromedia モバイルサイトの正式オープンは9月9日でしたが、なぜ今、携帯電話機向けのウェブサイトを立ち上げたのでしょうか?

[加藤氏] マクロメディアは、携帯電話向けのFlashコンテンツを作るデベロッパー/クリエーターが、今よりももっと増えてほしいと思っています。

Flash Liteには“FSCommand 2”という携帯電話専用に開発されたActionScript(アクションスクリプト)があるのですが、電波の受信状況やバッテリー残量といった携帯電話特有の情報に直接アクセスして、アニメーションを動かすことができます。これを使えば、アイデア次第で、パソコン向けのFlashコンテンツとは一味も二味も違ったコンテンツが作れるわけです。

――と、このように「○○を使って○○できます」と機能を言葉で表現するのは簡単なのですが、実際に動くコンテンツがないと相手はなかなかイメージしにくいですよね。Flash Liteを活用した面白いコンテンツも出てきていますが、有料なので、初めての人にとってはハードルが高いでしょう。そこで企画したのが、Macromedia モバイルサイトです。

Macromedia モバイルサイトでは現在、Flash Lite 1.1対応のサンプルコンテンツを13本、Flash Lite 1.0対応のサンプルコンテンツを4本、いずれも無料で配信しています。Flash Lite 1.1 によるリファレンスとしてデベロッパーやクリエイターに活用いただくだけではなく、ゲーム性を持ったコンテンツもあるので一般ユーザーも楽しめると思います。



Macromedia モバイルサイトのトップページ
Macromedia モバイルサイトのトップページ。サイトはメニューからコンテンツまですべてFlashで作成されている。Flash Liteに対応していない携帯電話機でアクセスした場合は、chtml等で記述されたトップページが表示される
音量レベル
配布中のサンプルプログラム『音量レベル』。携帯電話機の音量レベルに合わせてアニメーションが変化する

[編集部] すでにパソコン用のFlashコンテンツを作成するクリエーターは大勢いますが、そうした人たちでもFlash Liteを簡単に使うことはできますか? 特殊な知識などが必要なのでしょうか?

開発キットのサンプル画面。FSCommand 2によるバイブレーターの設定しているところ
開発キットのサンプル画面。FSCommand 2によるバイブレーターの設定しているところ

[加藤氏] はい、すでに『Flash MX 2004 Professional』を使ってコンテンツを制作されている方ならば、今すぐ作成することができます。まず、弊社サイトから、無償で提供する『Flash Lite 1.1 コンテンツ開発キット』をダウンロードいただきます。同梱する『Flash Lite オーサリングガイドライン』では、FSCommand 2の解説や、コンテンツの作成について詳細をご覧いただけます。FSCommand 2を使ったサンプルファイルも同梱しているので、すぐにご理解いただけると思います。例えば、携帯電話の電波状況を取得する場合、“変数 = fscommand2("GetSignalLevel");”と、たった1行で行なえます。

あとは、取得した値をどのように利用するかは、クリエイターのアイデア次第です。弊社パソコンサイトに掲載の“モバイル&デバイス”コーナーでは、Flash Lite コンテンツ制作者に向けて、チュートリアルやTips(ティップス)を紹介する技術記事を掲載しています。



コンテンツ開発キットの画面
Flash Lite 1.1 コンテンツ開発キットの画面
電話レベル
できあがったコンテンツのイメージ。こちらは『電話レベル』というサンプルプログラムとして配信されている
「携帯電話の電波状況を取得する場合、たった1行で行なえます」(加藤氏)

[編集部] 動く待ち受け画面でも動かない待ち受け画面でも、一般ユーザーは、気に入らなければ携帯電話機のメモリーからすぐに削除してしまうでしょう。Flash Liteを使った面白いコンテンツが増えるかどうかは、最後はやはりクリエーターのアイデア次第だと思います。そのアイデアも、携帯電話機に対する愛情や理解がないと、なかなか生まれにくいわけで。そうした意味で、市場を広げるためには携帯電話用のFlashコンテンツをメインにするような新しいクリエーターの発掘や育成も必要だと思いますが、いかがでしょうか?

[加藤氏] 昨年、マクロメディア主催で、ワールドワイドで展開された“Flash Lite コンテスト”を実施しました。弊社サイトでは、コンテスト当選者によるアイデアやTipsをご覧いただける記事、コンテストで使用したサンプルファイルもダウンロードいただけます。今後も Flash Lite コンテストを開催予定しています。弊社モバイルサイトで、入選者のコンテンツを体験いただき、クリエイター同士がインスパイアいただける場を提供できればと思っています。

Flash Liteは、インタラクティブなユーザーインターフェイスや、携帯電話ならではのユニークなコンテンツを制作できます。実際、クリエイターの中には、コンテンツの課金体制が整っている各キャリアの公式サイトへ登録し、制作したFlash Lite コンテンツによって、収入を得ている方もいらっしゃいます。ぜひ、クリエイター独自のユニークなアイデアを生かした Flash Lite コンテンツ制作をしてみてください。

Macromedia モバイルサイトへのアクセス方法

QRコードの読み取りに対応した携帯電話機であれば、こちらからアクセス可能

Macromedia モバイルサイトへのアクセスは、携帯電話3キャリアのFlash Lite対応携帯電話機でhttp://macromedia.jpに直接アクセスするか、左のバーコードをカメラで読み込む。またはm@macromedia.jpへ空メールを送る。サンプルプログラムは今後随時追加する予定だ。






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