2001年04月27日
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記者にサービス概要を説明するNTTドコモ立川社長 |
NTTドコモは、都内で「FOMA」のサービス提供について、記者発表会を行った。その際おこなわれた質疑応答のうち、主な内容は以下のとおり。
サービスが“試験サービス”となったことについて
Q.延期にいたった経緯は?
A.ドコモでは「延期」という言葉は使っていない。サービスは導入期(試験サービス)と拡大期(本格的サービス)でわけただけだ。
Q.何か不具合はあったのか?
A.サービスエリア内の200局を超える基地局・交換機の設置を進めていて、その試験確認を進めている状況。新しいサービスなので、当然不具合はある。とくにソフトウエア面のバグ。バグを発見し、見つけ出すという作業を続けている。5月末に向けてサービスの提供は可能な状況であるが、試験サービスとし、把握した状況から検証したほうが利用者のためになると考えたからだ。
Q.10月に伸びたということを、1カ月前に発表するのは遅いのでは?
A.1カ月前で遅いということはない。今の(変化が早い)時代ではいいのではないか。
Q.10月開始はいつ決まったのか?
A.“最近”だ。
Q.過去に試験サービスはあったのか?
A.イリジウムがそうだった。
Q.総務省にはいつどういう説明をしたのか?
A.監督官庁には色々と相談し、枠組みのひとつの「試験サービス」についても打診しながら決めた。すでにPDC方式でサービスを行っている当社は、免許を受けるときに「事業変更許可」による。変更のさらなる変更を合法的に行っている。
許可申請は昨年した。5月30日を10月1日に申請変更を本日行った。この4カ月を「試験サービス」という免許にした。
Q.機器メーカーにはいつどういう説明をしたのか?
A.機器メーカーとは常に話し合っている。我々からは本日、試験サービスということを伝えた。
Q.ドコモの歴史にはFOMAの開始時期はいつと記すのか?
A.2001年5月だ。
Q.不具合は端末のソフト?
A.交換機、無線回線の制御、ハンドセット、それぞれに発生。それぞれについてチューニング中。
通信仕様について
Q.下り384Kbpsの通信速度はiモードも含めてなのか?
A.iモードも同様だ。
Q.「現行携帯電話とのデュアルネットワーク」とは具体的にどういうことなのか?
A.1つの電話番号で、FOMAとPDCの両方で通話可能なサービス。つまり別々の端末である。たとえば、FOMAの未サービス地域にいってもPDC端末をもっていけば使える。回線は1回線なので、両方の端末を同時に使うのは不可能。ネットワーク側で切り替える。PDCをすでに持っている人がFOMA端末を用意すれば使えるということだ。使用料は未定。(編集部注:現在自動車電話と携帯電話を1つの回線で利用するセレクホンのようなサービスと思われる)
Q.国際ローミングは実際にどこの国で使えるのか?
A.計画を明らかにしているところはないが、提携を予定しているオペレータ(ハチソンUKは2003年度 AT&Tは2002〜3年度)でも確約しているわけではない。
他の国がサービスを開始する前に私どもが促進していきたい。
なお、今回の端末は国際ローミングは不可能。仕様が決まったのが3月なので、2002年春以降に登場する端末から国際ローミングが可能になる。
Q.アジア近隣諸国とのローミングは?
A.現在ライセンシングの段階だ。展望としては2002〜3年だ。韓国は来年のサッカーのワールドカップまでに実現するよう打診している。間に合わせたい。
料金について
Q.10月の本格サービス以降の料金は
A.サービス開始時は、もっと色々な料金プランを用意するが詳細は未定。
Q.パケットは10分の1になると噂されたのに、0.05円/パケットでは高いのでは?
A.10月からはさまざまなパック料金を設定するので、多い人はこれよりも割安になる。
今後の目標など
Q.10月以降のサービスでの普及見込みは?
A.2001年度末(2002年3月)で全国で15万契約を見込んでいる。2004年3月の全国展開時には600万契約。
コンテンツについて
Q.M-stage visualで閲覧できるコンテンツは?
A.現行のPHSで行われているのと同じタイプのものが見える。FOMAでもデータは64Kbpsの回線交換方式でダウンロードする。
Q.どんな映像コンテンツを予定しているのか?
A.コンテンツプロバイダーさんの問題なので、答える立場にない。
Q.iアプリのプログラム容量は10Kバイトのままか?
A.現在と同じである(サービス開始時)利便性を考えて拡大は検討中。
端末の入手について
Q.10月から販売される想定価格は?
A.価格はオープンプライスなので、具体的にいくらかは言えない。コストは(現行モデルに比べて)3〜5割アップする。ビジュアルタイプはカメラの分高くなる。データカードはPHSに同様のタイプがあるので、そこから想像してほしい。
Q.初年度に15万人の加入者を想定しているが、もっと希望者が多かったらどうするか?
A.最初のユーザーは法人と想定し、導入にあたっての低めの数字。購入希望のユーザーがたくさんいれば、端末メーカーと随時協議する。しかし、ネットワーク側は対応できないので、様子をみながら進める。
Q.端末は貸与ということは絶対に返却しないといけないのか?
A.返却していただく。
Q 試験サービス期間に4,000契約では試験といえるのか?
A 端末と基地局、そしてサービス面などの関係を見ているのであって、トラフィックの試験を想定しているのではない。公募の際も抽選で公平に選ぶ。
Q. 試験サービス時の3タイプの端末の比率は
A そういうのがよくわからないのが試験サービス。公募申し込みの状況によって需要がわかる。これによって10月以降の準備につなげる。
Q.国際ローミングの仕様決定は予想していたのか?端末は取り替え措置はあるのか?
A.標準化は1回で終わるわけではない。つねにバージョンアップが必要なのだ。
UIMについて
Q.本格的サービス時の端末のUIMは差し替えられるのか?試験サービス時のものはどうか?
A.可能だ。試験サービス時にも可能だが、一人一台しか端末を貸与しないのでその意味がない。
Q.UIMロックはかけるのか?
A.かける予定だ。批判の向きは承知の上だが、当初は他事業者はないので実質的な支障はない。この問題は総務省でもいろいろ言われているが、端末価格とキャリアが支払う手数料は切り離せない問題だ。この問題は業界全体をあげて議論が必要。
収支やドコモのイメージについて
Q.FOMAサービスの収支は?
A.現時点での計画では4年目に単年度黒字。5年目で累積黒字。
Q.今回のサービスが延期になったことでイメージ低下は?
A.延期ではない、やり方の問題だ。新しいサービスの導入方法としてはこういう方法のほうがいいのではないかという立川社長の判断である。無償貸与のほうが、お客様への対応としてもいいだろう。
Q.世界各国がどう受け止めると思うか?
A.それはあなた方(記者)の書き方次第だ。
Q 世界最初の開始日は5月30日か?
A 5月30日がFOMAのサービス開始だ。(試験サービスでも)お金を取るから、おかしなものを出すわけにはいかない。
(編集部)
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