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日本でイリジウムの販売を開始
カナダ・ストラトス社が日本の衛星通信市場に参入

Printable Version 2002年03月07日


日本での展開を説明するマイケル・P・スミス氏

衛星通信を利用した国際通信サービスのプロバイダであるストラトス・グローバル・コーポレーション(本社:カナダ・トロント、社長兼CEO:Carmen L. Lloyd、以下:ストラトス)は本日、東京都港区のカナダ大使館で会見を開き、日本オフィスを設置し日本の衛星通信市場に参入したことを発表した。
ストラトスは、インマルサット、イリジウムなどの衛星通信サービスのサービス・プロバイダーで世界に30以上の販売代理店を持ち、政府機関、防衛、航空、海運事業やレジャー・ボートなどの個人用船舶などへサービス提供を行っている。2001年1月には、ブリティッシュ・テレコムの衛星通信事業部門である British Telecom's Aeronautical and Maritime Division(BT A&M)を買収、ニュージーランドのアースステーション(地球局)を含む4つのテレポートや最先端の技術の活用により、インマルサットやVSATにおける世界で最も優れたサービス・プロバイダーとなった。また、2001年12にはインマルサットBシステムによるグローバルで全二重化された衛星帯域幅利用の大型契約をアメリカ海軍等と締結している。イリジウムサービスでは、複数あるサービス・プロバイダーのなかで、唯一のグローバルサービス・プロバイダーとしてトップの販売実績を誇っている。



イリジウム9505ポータブルホンを説明するマイケル・P・スミス氏

会見では、アジア太平洋担当バイスプレジデントのマイケル・P・スミス(Michael P. Smith)氏が日本における事業展開について説明を行った。
スミス氏は「日本でのマーケットは海運事業者、海外取材を目的とした報道機関、政府、防衛関係などを想定している。残念ながら日本では電波法上利用することができないが、日本においては地上の通信設備が完全に整っているため、あえて衛星通信を利用するシーンは少ないと考える。原則として日本以外で使っていただけるユーザーを想定して販売していく。もちろん日本で合法的に利用できるように、関係当局との話し合いは今後も続けていく」と述べた。
会見後、カナダ大使館敷地内でインマルサットおよびイリジウムを使ったデータ通信の実演などが行われた。




日本における衛星通信サービスの販売

ストラトスは3つの日本の販売代理店と契約を結んでおり、この代理店を通じて衛星通信サービスの販売を行う。販売店は次のとおり。

(株)日本デジコム
本社:東京都中央区日本橋兜町15-11
電話:03-5651-1335 FAX:03-5651-5446

http://www.jdc.ne.jp/

(株)マリックス
本社:東京都港区西新橋3-24-10
電話:03-3436-6371 FAX:03-3434-8567

http://marix.co.jp

(有)ドットワンシステムズ
本社:東京都千代田区
電話:03-3526-5191 FAX:03-3526-5192


日本では現在、KDDIを通じてインマルサットの販売が行われているが、イリジウムについては正式な通信事業者、サービスプロバイダがなく電波法上利用することも不可能だった。また日本の国際通信事業者からイリジウムへの通話も事実上接続されていない。このためストラトスは日本で合法的にイリジウムを利用できるよう総務省に働きかけを行うととともに、日本テレコム等の国際通信事業者にイリジウムへ接続するよう交渉を行っている。
なお現時点では各々の交渉がまとまっておらず、ストラトスはイリジウムおよびストラトスで契約したインマルサットの利用は、日本および日本の海域外で利用することを前提として販売するとしている。また日本からイリジウムへの発信には、専用のアクセスポイントを設けて対処している。イリジウムの通話料は、イリジウム同士の場合99セント/分(全世界)、イリジウムから他の電話へは1ドル50セント/分(全世界)となっている。


海運業界向けコンテンツサービス「ストラトス・ワン」を提供


ストラトスは、世界に先駆けて海運業界用のメッセージ&コンテンツサービス「ストラトス・ワン」、および通話記録をソートする管理ツール「ストラトス・クイックソート」を発表。
ストラトス・ワンは、自動データ圧縮機能と完全なデュプレックス・トランスミッション機能が備わった電子メールエンジンによるメッセージシステムである。専用ブラウザを利用して最新の天気、ニュース、業界情報へのアクセスが可能。月額利用料金は1契約150米ドル/月となっている。言語は英語のみ。




会見後の製品デモンストレーション

会見後、カナダ大使館敷地内で製品のデモンストレーションが行われた。旧日本イリジウムでは未発売だったモトローラ9505ポータブルホンをはじめ、インマルサットM4など、日ごろなかなか見ることのできない衛星電話端末に触れることができた。


イリジウムデータ通信キットでデータ通信を試みる。最大9600bps(イリジウムは10Kbpsと公表)で通信可能。

前イリジウムサービスでは日本未発売だった9505。しかし、日本語表示対応であることを確認! ところで日本で電源を入れることは不法無線局となって違法である。しかしここはカナダ大使館、治外法権のためお咎めはないはず。

インマルサットM4。最大64Kbpsでデータ通信が可能。ただし通話料はイリジウムの10倍以上。

インマルサットM4用のアンテナ群。インマルサットは静止衛星に向けてこのアンテナを設置し、その上で通話・通信しなくてはならない。機動力に欠けるのが難点。

ストラトス・ワンのデモをはじめ、インマルサットを介したテレビ電話通話などを披露。

ストラトス東京オフィス
東京都千代田区丸の内1-1-3 AIGビル9F
電話03-5288-5346 FAX03-5288-5353

(携帯24編集部 木暮祐一)




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