NTTドコモ、腕時型のPHS『WRISTOMO』を4月以降にウェブで発売――「SFに登場する腕時計型電話に憧れ」
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2003年3月27日
(株)NTTドコモは26日、腕時計型のウェアラブルPHS電話機『WRISTOMO(リストモ)』を発表した。“WRISTOMO”という名前は“WRIST(手首)”と“MOBILE(モバイル)”をかけた造語で、腕に装着している状態で、ディスプレーの上下にあるリストバンド開閉ボタンを押すと、ハンドセットに変形する。製造はセイコーインスツルメンツ(株)で、NTTドコモは「商用初の腕時計型電話(PHS)」としている。
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ハンドセットの状態の『WRISTOMO』で通話をする女性。腕時計の状態で、液晶ディスプレーの上下にあるリストバンド開閉ボタンを押すと、パチっとハンドセットの状態に変形する。ハンズフリー機能も搭載している |
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腕時計の状態の『WRISTOMO』を装着した男性。端末の先端に装着する3種類のシリコンパッド(右の写真の画面右)でアーム(バンド)の長さを調整できるほか、マイナスドライバー等でアーム角度を調整できる |
『WRISTOMO』の液晶ディスプレーはモノクロで、上下左右の方向キーと決定キー、4つのソフトキーを使って各機能の設定や文字入力を行なう。『WRISTOMO』の主な機能は
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音声通話
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パルディオEメール(最大全角3000文字の送受信)
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ウェブブラウジング(mopera経由でブラウザホンのコンテンツや、いわゆる“iモード一般サイト”の閲覧が可能)
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PHS位置情報を利用した“位置情報コンテンツ”の利用
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パソコンとのシンクロ機能。データ通信もしくは別売りの専用シンクロケーブル(USB接続)を利用して、Outlookの連絡先や予定表と同期をとる
となっている。メール等の文字入力システムは同端末独自のもので、記者発表会で展示されていた試作機では“あ・か・さ・た・な…”と行を選び、“あ・い・う・え・お”と文字を選ぶ方式だった。データ通信速度は64/32kbps。ただし、パソコンと接続してデータ通信には使用できない。サイズは、ハンドセットの状態で、幅40.4×奥行き18.5×高さ171.5mm、重量は約113g(電池込み)。連続通話時間は約120分で、連続待受け時間は約200時間。電源はリチウムイオンポリマー充電池で、専用の充電ケーブルを用意する。カラーはガンメタリック1色。日常生活防水(3気圧防水)に対応する。
NTTドコモは“WRISTOMO専用サイト”を開設し、「4月以降、近日中」に同サイトを通じて、台数限定で受注を開始する予定。販売台数は未定だが「数千台くらいが目標」で、価格は未定だが「5万円は超えない(全て同社)」という。
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上下左右の方向キーと決定キー、4つのソフトキーを使って各機能の選択・設定や文字入力ができる。液晶下の黒いボタンは、リストバンド開閉ボタン |
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待受け状態の画面 |
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電話番号入力画面(写真はバックライト点灯)。電話帳機能もある |
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Eメール関連メニュー |
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Eメール本文を閲覧 |
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メール本文を作成(バックライト点灯) |
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HTMLサブセットで作成されたホームページを閲覧 |
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スケジュール帳機能(バックライト点灯) |
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「PDCやFOMAではなく、PHSを選択するのがベスト」
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MMターミナル開発部担当課長の入鹿山剛堂(いるかやま・ごうどう)氏。「ポイントは“変身する”ということ。ヒーローもののように、私自身が変身しそうですが」 |
ドコモは同日、『WRISTOMO』の記者説明会を開いた。説明会では、MMターミナル開発部担当課長の入鹿山剛堂(いるかやま・ごうどう)氏が、『WRISTOMO』の開発コンセプトなどを紹介した。
入鹿山氏によれば『WRISTOMO』は、「モバイル(持ち歩く)からユビキタス(どこにでもある(※1))&ウェアラブル(身に付ける)の時代へ」というコンセプトで開発さた「第一弾という位置付け(入鹿山氏)」の端末だという。また、構想から製品化までの期間は約1年半。
腕時計型電話はSFなどに登場するが、「私くらいの世代ですと、子供の頃、SFアニメに必ず登場するのが腕時計型の電話だったり、テレビ電話だったり、リモコンだったり……。そういうものに対する憧れはありました。事前のマーケットリサーチでも、ちょうど私くらいの年代の層と、若い層に、腕時計型電話に対する興味の“山”があった。それを念頭におきながら、デザインを含めて企画しました(入鹿山氏)」とした。20〜30代の男性がメインターゲットという。
腕時計型携帯電話の主なメリットについて、
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肌に密着しているので、バイブレーターを使えば激しい騒音下でも着信を逃さない
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持ち運びに困らない
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落としたり置き忘れが少ない
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対面で会話をしている際に着信があっても、バイブレーターにしておけば、気づくのは腕時計型電話を装着している人だけなので、会話を遮らない
などを入鹿山氏は挙げた。
また、ハンドセットに変形する機構を採用した背景について、以下のように語った。「各社から試作機やコンセプトモデルが発表ているが、なかなか実用化・普及されない1つの理由は、対話の仕方が“スピーカーホン”方式もしくは“イヤホンマイク”だったことにある。スピーカーホンだと、どうしても周囲に声が聴こえてしまうので、大勢の人がいるところでは会話がしにくい。また、着信してからイヤホンマイクを差し込んで使うというのも、実用的でない。今回、『WRISTOMO』は、こういった課題を解決すべく、ワンタッチでハンドセットに変形する新機構を導入した(入鹿山氏)」
さらに、なぜPDCやFOMAではなくPHSなのかについては、腕時計として使用することを前提に、PHSが低消費電力であること、無線モジュールの小型化ができることを理由に挙げ、「PHSを選択するのがベストであった」とした。現在のところ、PDC・FOMAでの展開や、海外での販売に関しては、『WRISTOMO』の反響等によって検討するという。
※1 ユビキタス(ubiquitous:遍在する)。ユビキタスコンピューティング(ubiquitous computing)という言葉は、「いつでも、どこにでも、コンピューターがある」と解釈され、携帯型の情報端末を説明するときによく使われる
(携帯24編集部)
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