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【自治体企業フェア2003】NTTドコモが『ムーバ用ブースター』を展示――違法装置問題に一石を投じるか

Printable Version 2003年5月28日

先週末、東京ビックサイトで“ビジネスシヨウ TOKYO2003”“LinuxWorld Expo/Tokyo 2003”が開催された。ASCII24では、すでにこれらのレポートを掲載しているが、ここでは、同じ会場の東3ホールで“ネットワーク社会における行政サービスと自治体経営”をテーマに開催された展示会“自治体企業フェア2003”の、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)ブースの様子を紹介する。レポートは、携帯電話価格調査の東京地区調査者と関西地区調査者。



蔓延する違法ブースター装置に一石を投じる製品

最近TVのニュース番組などで、携帯電話の電波を増幅する“違法”(※1)ブースター装置に関する話題が、とりあげられている。携帯電話の電波が“圏外”になる地下街などのテナントが、違法なブースターを使って電波を増幅し、その影響で近隣地域で携帯電話が繋がりにくくなる現象が見られるのだ。

※1 このような電波を中継する装置を設置/運用する免許は、第一種電気通信事業者に与えられている。それ以外の者が電波を中継する装置を設置/運用した場合は、電波法第110条第1項によって、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処される場合がある

例えば、喫茶店で待ち合わせをするときにも、携帯電話の電波が届く店を探して歩き回った、という経験がある読者も少なくないだろう。違法なブースター装置が置かれるようになった背景には、こうした顧客の需要を重要視した店側のストレートな対応とも言える。総務省の各総合通信局は、第一種電気通信事業者以外によるこうした装置の設置は電波法に違反していると広報をしているが、実際にはあまり浸透していない。

『ムーバ用ブースター(仮称)』
写真1『ムーバ用ブースター(仮称)』

今回NTTドコモが参考出展していたのは、ビルなどの屋内に音声通話やデータ通信といったモバイル環境を実現する、IMCS(Inbuilding MobileCommunication System)システム『ムーバ用ブースター(仮称)』(写真1)だ。違法な装置が問題になっている中で、このような合法な装置が登場したのは興味深い。

『ムーバ用ブースター(仮称)』は今までのIMCSと異なり、屋外アンテナ(写真2)、増幅装置(写真3)、屋内アンテナ(写真4)の3つの装置で構成される。屋外アンテナ』で受信した電波を、中継増幅装置で中継し、屋内アンテナで今まで電波の届かなかった空間に発信することで、音声通話やデータ通信を実現するのだという(システムイメージは図5を参照)。



『屋外アンテナ』
写真2『屋外アンテナ』
『増幅装置』
写真3『増幅装置』
『屋内アンテナ』
写真4『屋内アンテナ』
図5システムイメージ
図5システムイメージ

ターゲットは、集合ビルのテナント単位、もしくはフロア全体で、今回は“参考出展”ではあるが、ブース関係者の話ではすでにいくつかの導入事例があるそうだ。導入費用は30万円前後。ただし、同システムが有効に機能するには、屋外にある程度強い電波が届いている必要があるほか、建物の構造などによっては導入できない場合もあるという。



(携帯電話価格調査・東京地区調査者/関西地区調査者)




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