NTTドコモ、『ムーバF672i』を9月5日に発売――世界初、歩数計機能搭載の携帯電話
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2003年9月2日
(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)は2日、都内で記者会見を開催し、愛称“らくらくホンIII”ことiモード対応携帯電話『ムーバF672i』を発表した。NTTドコモと富士通(株)の共同企画商品で、製造は富士通。9月5日に全国一斉で発売し、価格はオープンプライスで、編集部による予想実売価格は3万円台。
らくらくホンシリーズは、「携帯電話の急激に普及する中で、デジタル・デバイド(※1)が発生することがあってはいけない」(NTTドコモ)という考えの下に企画された製品群。“誰にでも簡単、人に優しい携帯電話(ユニバーサルデザイン)”をコンセプトに、携帯電話の初心者、機械が苦手な人、大きめの文字表示や大きな操作部を必要とする/好む人、高機能な携帯電話を必要としない人をターゲットにする。1999年10月にらくらくホンシリーズ第1弾の携帯電話『デジタル・ムーバP601es』が発売されたが、シリーズの累計販売台数は2003年8月末で240万台を突破したという。
※1 デジタル・デバイド(Digital Divide):端末/通信サービスに対する習熟度やアクセスの難易度によって、時間的/質的な情報の入手力の格差が生まれ、結果的にそれが人々の生活に影響を及ぼすこと
F672iは、従来機種の『ムーバF671iS』同様、折りたたみタイプのデザインを採用する。サイズは、幅51×奥行き22×高さ99mm(折りたたみ時)/約105gと、F671iSより6mm薄い。また、シリーズで初めて、“パールゴールド”“フロンティアブルー”“フェザーグリーン”と、カラーバリエーションが3つ用意される。
主な新機能は以下のとおり
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持って歩いた歩数をカウントする“歩数計機能”
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あらかじめ指定した宛先に歩数データを定期的にメールで送る“あんしんメール機能”
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iモードサイトのテキストを音声で読み上げる“サイト読み上げ機能”
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写真の“しっかり歩数”とは、歩数を1分ごとに算出し、10分以上の連続歩行(有酸素運動)が行なわれた歩数の累計を表示するメニュー |
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歩数の履歴も確認できる |
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歩幅と体重を登録することで、歩行距離や消費カロリーの計算も可能 |
歩数計機能は、オムロン(株)の技術協力によるもので、ポケットやカバンに入れた場合でも歩数のカウントが可能な2軸の“加速度センサータイプ”を採用する。あらかじめ歩幅と体重を登録すると、歩行距離や消費カロリーの算出も可能。歩数は、端末を二つ折りの状態にした時にも、サブ液晶パネルで確認できる。
あんしんメール機能は、F672iの持ち主と、その家族などとの間でコミュニケーションを図ることを目的とした機能。F672iに予め宛先(メールアドレス)と時間帯を指定すると、歩数計機能と連動して、その日の歩数を自動的にメールで送信する。また、こうした定期的なコミュニケーションでなくても、F672iが予め指定した相手からの指定の題名のメールを受信した場合に限り、歩数記録や最新利用日時を記載したメールを自動返信する機能も用意している。
メールなどの音声読み上げ機能は従来機も搭載していたが、F672iのサイト読み上げ機能は、iモードサイトのテキストにまで対象を拡大したもの。そのほか、電卓での入力内容・計算結果、メール作成画面の内容、メール送信結果、充電完了メッセージの読み上げも可能。ボイス(音声)は、男性/女性の2種類が用意され、速度は5段階に調整できる。
そのほか、駅のホームや街の雑踏のような騒がしい場所でも、通話相手の声だけを強調する“はっきりボイス”機能、声で携帯電話を操作できる音声認識機能を搭載する。
メインディスプレーには、正方形の2.1インチTFT液晶パネル(160×160ドット、6万5536色表示)を搭載する。F671iSと比べて明るさとコントラストが20%向上し、より見やすくなったという。文字の大きさは、F671iSと同じ20ドットのフォントを採用する。サブディスプレーには、モノクロの1.1インチSTN液晶パネル(120×60ドット)を搭載。バックライト点灯時には、F671iSと比べて、約2倍のコントラストを実現したという。
メインディスプレーの下には、従来機と同様、あらかじめ電話番号を登録すればボタン長押しですぐに電話をかけられる“ワンタッチダイヤルボタン”を備える。本体左側面には音量調節ダイヤル、右側面には読み上げ機能向けの“読上ボタン”を搭載。
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左側面の音量調節ダイヤル |
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右側面の読上ボタン |
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連続待ち受け時間は約500時間、連続通話時間は約150分。データ通信速度は最大9600bps。販売目標台数は1ヵ月あたり16万台(全国)。
「携帯電話を持ち歩いてもらうには、歩数計機能が一番」
記者説明会の会場で、F672iの企画を担当した、NTTドコモ営業本部 マーケティング部 端末商品担当課長の有川順進(ありかわ・ゆきのぶ)氏と、販売部 販売支援担当主査の宮崎孝文氏に製品の市場性などについて伺った。
[編集部]
なぜ、携帯電話に歩数計機能を搭載しようと考えたのでしょうか。
[有川氏]
普段から携帯電話を使わない方々は、携帯電話に対して、何か特別な時にだけ持って出かけるものだという印象をお持ちです。そこで、そうした方々も親しみを感じて、普段から持ち歩いていただくためには、歩数計機能が一番よいと考えました。
[編集部]
歩数計自体はシニアなイメージが強い商品だと思いますが、F672iはシニア層を狙ったものですか。
[有川氏]
F672iは、シニアのためだけの電話、特別な電話という位置付けの商品ではありません。歩数計について言えば、最近は一般的に健康志向が高まっていますので、老若男女を問わず使われています。F672iのTVCMには30代の主婦が登場しますが、ユニバーサルデザイン(※2)が好きという層や、機能はシンプルなほうが好きという層は確実に存在します。私も個人的には、シンプルな機能の携帯電話が好きです。
※2 ユニバーサルデザイン:年齢や性別等の特性の違いをこえてすべての人が使いやすいデザインにするという概念
[編集部]
販売目標台数が1ヵ月あたり16万台というのは、『ムーバN505i』のそれよりも多いことになりますが、いかがでしょうか。
[宮崎氏]
「505シリーズの端末がまだ市場に完全に出揃っていなかった頃、らくらくホンが一番売れ筋の商品だった」という話を、ある量販店から聞いています。(販売目標)月16万台というのは、現実とかけ離れた数字ではありません。
(携帯24編集部)
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