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英シンビアン CEOのデビッド・レビン氏が来日――「いずれPDAは死ぬだろう」

Printable Version 2004年6月3日

from ASCII24

多機能携帯電話向けOSを開発する英シンビアン社とシンビアン(株)は3日、英シンビアン社のCEO(最高経営責任者)のデビッド・レビン氏の来日に合わせて、東京・銀座のホテルモントレ銀座で記者説明会を開催した。説明会では新OSなどの発表はなかったが、同社の果たしてきた役割や姿勢、今後の携帯電話市場の観測などについて説明が行なわれた。

FOMA F900iを手にするデビッド・レビン氏
FOMA F900iを手にするデビッド・レビン氏
シンビアン(株)の代表取締役社長の久 晴彦氏
シンビアン(株)の代表取締役社長の久 晴彦氏

会場には、デビッド・レビン氏とともにシンビアン(株)の代表取締役社長の久 晴彦(ひさはるひこ)氏が出席し、日本市場への取り組みを語った。

会場に並べられたSymbian OS搭載携帯電話端末
会場に並べられたSymbian OS搭載携帯電話端末
会場に並べられたSymbian OS搭載携帯電話端末
現在発表済みのSymbian OS搭載製品の一覧
会場に並べられたSymbian OS搭載携帯電話端末。日本製ではFOMA対応の富士通製端末(FOMA F900i)などが見られる

まずレビン氏は同社の役割について、「次々に高機能化が求められる携帯電話において、携帯電話端末の開発会社やサービスを提供する企業が事業を細分化する(新しいハードウェアへの対応に追われる)ことなく差別化できる(サービス内容や機能面での競争が図れる)ことが、シンビアン社の使命である」と説明した。例えば、日本では通勤電車の中で会話することが禁じられ、代わりにデータ通信を行なう人が多い。一方、アメリカでは車の移動が多く、画面を見るよりも会話に使う機会が多い。こうした地域ごとのニーズの違いや、第2/第3世代携帯電話(※1)といった通信方式の違いをSymbian OSが吸収し、各企業は製品の差別化や求められる機能向上に専念できるようにするのがシンビアンの役割だと語った。このOSとアプリケーションの関係を、レビン氏は“ハンバーガー構造”と呼び、先日開発発表されたタッチパネル方式のFOMA対応端末『F900iT』(富士通(株)製)にも同社の“Symbian OS v6.1”が採用されていることをアピールした。

※1 ただし、シンビアン社では日本特有の第2世代携帯電話方式“PDC”については対応せず、ここでは海外で主流の“GSM方式”を第2世代方式として指している

“ハンバーガー構造”
Symbian OSとアプリケーション/ハードウェアの位置づけを示す“ハンバーガー構造”の図
携帯電話におけるソフトウェアの役割が重要になる
2004年以降は2000年当時よりも携帯電話におけるソフトウェアの役割が重要になると強調

日本では、富士通のほか、三菱電機(株)(今年3月に富士通と共同でFOMA端末の開発を表明)、パナソニック モバイルコミュニケーションズ(株)、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(株)とライセンス契約を提携し、OSの開発を進めている。また、パートナーとの関係をオープンにし、アプリケーション開発を多方面から支援する“エコシステム”の構築にも努めていると説明。開発ツールとして、OPL/MobileVB/MIDP(Mobile Information Device Profile)/pJava/C++など多様な開発環境が揃っていることを強調した。

日本でのシンビアンの動き
日本でのシンビアンの動き
日本での携帯電話市場の変化
日本での携帯電話市場の変化。グレーで隠された部分は未発表とのこと

最後に記者から、「現在のPDA市場をどのように捉えているか?」という質問に対しては、「PDA市場は死につつあると思うし、いつの日か死ぬだろう。PDAの機能を携帯電話に取り込む現在の動きは賢明であり、いずれどの機種も実現してくるだろう」と強気の回答を示した。

(編集部 佐久間康仁)




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