【遠藤諭のケータイ出たとこレポート】台湾で『AH-K3001V』フル活用(前編)――結構得する番号2個方式
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2004年07月17日
台湾でAH-K3001Vフル活用レポート
「なぜ日本にはスマートフォンがないのだ?」とお嘆きの貴兄に。今考えうる端末に求められる機能を、この形の中へすべて詰め込んだとも思えるのがディーディーアイポケット(株)(DDIポケット)の『AH-K3001V』(製造:京セラ)だ。久しぶりに手応えのある端末が出たと思ったら、やっぱり売れているらしい。しかし、このAH-K3001Vには忘れてはならないもう1つの特徴がある――それは、台湾とタイでのローミングである。
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月刊アスキー編集主幹の遠藤 諭 |
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台湾に持っていった愛用のノートパソコンとAH-K3001V |
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AH-K3001Vを持って台湾に乗り込めば、ネットのインフラはそれだけで確保される
賢いモバイラーが選んでいるAH-K3001Vだが、その最大の特徴は、なんといってもOpera(オペラ)搭載。
まず、「Operaとは何ぞや?」という話をしておいたほうがよいかもしれない。Operaというのは、いまちょっと話題のウェブブラウザである。ウェブブラウザというのは、インターネットのホームページを閲覧するためのソフト。つまり、IE(インターネット・エクスプローラ)なんかと同類のソフトということになる。
このOpera、WindowsやMacintosh、Linux用があるほか、動作が軽快で小さな機械にも搭載しやすいという特徴がある。とはいえ、パソコンでも動いているわけだから“iモードサイト”のような携帯電話向けの専用ウェブサイトだけでなく、ふだんパソコンで見ているウェブサイトも同じように(実際には画面サイズの制約があるのだが)見られる。
つまり、AH-K3001Vを持って台湾に乗り込めば、ネットのインフラはそれだけで確保されるわけである。
いきなりアンテナがびんびん立っている!
さて、私が、台湾に出張した理由は“COMPUTEX TAIPEI 2004”という電脳関係の展示会である。
5月31日、台湾の国際空港“中正機場”に到着して、台湾市内を目指し高速道路をタクシーで走りながら、AH-K3001Vの電源を入れてみる。するともうさっそく、アンテナがびんびん立っているではないか! 台湾では大衆電信というキャリアにローミングされるのだが、台北市内に向かっているとはいえ、日本よりも接続性がいい気配すらする。
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AH-K3001Vは、DDIポケットの端末の中ではいままでになくスリムなデザイン。1995年のサービススタート時には、PHSって可愛い端末がいくつもあった。日本にもオモチャのようなキュートな電話が売られていた時代があったのだ。しかも、電話番号の下4桁を自宅の番号と揃えられたり、なかなか楽しい電話ライフがあった。20.8ミリとスリムなAH-K3001Vを手の中に包んでいると、そんな時代のことが思い出された |
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台北市内に到着したら熱帯風の雨がいよいよ強くなっていた。私が滞在した期間中は、毎日、昼間は晴れて暑いのに夕方から決まってスコールのような雨が降るのだった。「さすが台湾っていかにも熱帯な感じですよねぇ」と台湾在住の知人に言ったら、「台湾は熱帯ではないと思う」と言われた。本当(?)。写真は、待ち合わせ中の台北駅前 |
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ところで、台湾でローミングして使えるAH-K3001Vだが、いきなり現地で電源を入れればOKというわけではない。
まず、日本にいる間にDDIポケットの“ポケットサービスセンター”にローミングを電話で申し込んでおく(平日9:00〜18:00/土 9:00〜17:00)。手続きは電話で終了し、申し込み料金は不要で、日額基本料金と通話料のみ(詳しくはDDIポケットのウェブサイトを参照)。また、出国前に端末側のローミング設定を行なう必要がある。メニューに従って、要するに台湾で使う電話番号を入力するわけだ。
ホイホイ電話をかけてもらえる番号2個方式
ここで、賢明な読者はすでにお気づきのことだろう。
KDDI(株)/沖縄セルラー電話(株)の“GLOBAL PASSPORT”対応端末にしても、ボーダフォンの“Vodafone Global Standard(VGS)”対応端末を海外で使う場合にしてもそうなのだが、一般に海外でローミングする携帯電話は、「海外にいても日本の番号で電話がかかってくる」ことが“売り”になっている。私が普段使っている携帯電話の番号に着信があると、台湾でローミングしている私のGLOBAL PASSPORT端末とかが鳴るわけだ。
それに対して、DDIポケットのローミングでは、台湾では台湾の電話番号がもらえてしまうのである。台湾に持ち込んだPHSで、日本で普段使っている番号でも、この台湾用の番号でも受けることができるようになっている。私のような貧乏性の人間は「なんと、端末1個で番号が2個もらえたよ!」とちょっぴり得したような気分になってしまう。ところが、これが本当に良い部分があるのだ。
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一見、なんでもないシケた感じのカフェ。しかも、まるで海水浴場の浜茶屋にも似た奇妙な開放感がある。ところが、ここが台北中を探してもめちゃめちゃモバイルで尖っているお店なのだ。カフェなのにレジのまわりがガラスのショウケースになっていて、発売後1週間もたっていないVAIO“type U”がシッカリ鎮座ましましていた。客も、フツーにLinuxザウルスを使っていたりする。お店の名前は“掌神工坊”。場所は台北駅前のシェラトンホテルの裏の有名な“徳也茶喫”の隣。もちろん、無線も無料でバシバシ飛んでいる |
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最近の台湾のようすが分かる風景。左は、台北の地下鉄で不思議なモニュメントがあちこちにある風景。右は、台北のガチャポン館 |
1年に平均6〜8回、アジア各国や米国に出かける私が、いつも痛感させられていることが1つある。それは、次のダイヤグラムを見てもらえれば、了解できるだろう。
通常の国際ローミング
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日本の友人から台湾ローミング中の自分に着信
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海を渡る(国際電話)
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台湾の友人から台湾ローミング中の自分
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海を往復(台湾から日本国内の交換機を経由して、再び台湾へ)
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台湾ローミング中の自分から日本の友人
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海を渡る
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台湾ローミング中の自分から台湾の友人
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国内通話
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DDIポケットのローミング
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日本の友人から台湾ローミング中の自分に着信
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海を渡る
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台湾の友人から台湾ローミング中の自分
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国内通話
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台湾ローミング中の自分から日本の友人
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海を渡る
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台湾ローミング中の自分から台湾の友人
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国内通話
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要するに、通常の国際ローミングでは、現地の知り合いからこっちへの電話が海を往復してしまう。これでは、現地でのより密な活動というのがおぼつかないではないか。
それに対して、DDIポケット方式では、台湾の人に気軽にかけてもらえる。なにしろ、台湾市内からローミング中の私にかけるのは普通の市内通話、もちろん着信は無料。ほかのローミング方式では、同じauグループのGLOBAL PASSPORTを例にとった場合でも、かなりの差になってくる(※1)。
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AirH”PHONE |
GLOBAL PASSPORT |
| 基本料金 |
100円/日 |
無料 |
| 台湾で発信 |
80円 |
70円 |
| 台湾でAH-K3001Vに向け発信 |
40円 |
260円 |
| 台湾からの着信 |
無料 |
180円 |
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※1 分あたりの料金。詳しくは各社のサイトを参照のこと
DDIポケットの場合、ローミング時の通話料金が全体として安いのはあるが、それにも増して台湾国内での電話の発信/着信にかかるコストがまるで違ってくるのである!
後編“COMPUTEX会場を歩きながらOpera三昧”に続く
(台湾研究家 遠藤諭)
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