KDDI、携帯電話機向けカーナビゲーションサービス“EZ助手席ナビ”を発表
|
2005年9月1日
KDDI(株)は1日、GPS衛星による位置情報を利用したカーナビゲーションサービス“EZ助手席ナビ”を発表した。第3世代携帯電話サービス“CDMA 1X WIN”に対応した“au”ブランドの携帯電話機向けサービスで、自動車で運転席以外に座るauユーザーが、サービス専用EZアプリ(BREW)の画面表示を見ながら目的地までナビゲーションするためのもの。技術協力は、(株)ナビタイムジャパン。サービス開始は8日で、サービス料金は24時間157円と月額315円の2コースから選べる。
EZ助手席ナビは、8月中旬現在で50万人の会員がいるという歩行者向けナビゲーションサービス“EZナビウォーク”の技術をベースに、案内機能を自動車向けに最適化したもの。アプリケーションの指示に従って目的地を検索すると、地図と音声による自動車専用のルート案内が受けられる。
KDDIコンテンツ・メディア事業本部長 コンテンツ推進部長の竹之内 剛氏は、カーナビゲーション機器は取り付けが煩雑で若年層にとっては高価。また、紙の地図は安価だが現在地がわかりにくく、データの更新が手元でできず、ランドマーク情報が少ないといった難点があると分析する。EZ助手席ナビは、「こういったことを解消するために、誰でも使える業界初のケータイカーナビ」として開発されたという。
 |
KDDI コンテンツ・メディア事業本部長 コンテンツ推進部長の竹之内 剛氏 |
|
 |
ナビタイムジャパン取締役社長の大西啓介氏 |
|
ナビタイムジャパン取締役社長の大西啓介氏によれば、EZ助手席ナビは、移動速度が一般道と高速道で大きく異なったり、早めに指示しないと右左折等ができなかったり、交通規制や渋滞等があったり、歩行者向けのEZナビゲーションとは利用状況が大きく異なる。そこで、
-
GPSによる位置測位のブレを修正してルートに沿った位置を表示する“ルートマッチング技術”を採用
-
自動車位置がルートから外れた場合に自動的にリルートを開始する“オートリルート機能”を搭載
-
音声が流れるタイミングを自動車の移動速度に合わせて調整し、「まもなく、新宿警察署前、右方向です。その先、しばらく道なリです」などと交差点の名称を自動的に音声で読み上げる機能を搭載
-
ルート案内時の地図を、一般的な俯瞰地図を使用する“地図モード”(標準)と、矢印のみの表示で右左折のポイントを案内する“ターンモード”の2種を搭載。ワンボタンで切り替えられる
-
5分間隔で更新される渋滞情報VICSを考慮したルート案内と、エリア別道路情報の配信
-
目的地付近の駐車場を近い順に表示。満空情報(10月予定)、駐車料金なども表示する
-
現在地の確認と周辺店舗の検索
――といった機能が盛り込まれている。自動車の移動速度に対する地図表示の追随に関しては、一般道は法定速度内であれば地図モード/ターンモードとも問題ないという。一方高速道は、高速道に乗るとターンモードに切り換わり(地図モードは表示不可)、ジャンクション/インターチェンジ/ランプをポイントに案内する。地図の更新頻度は年4回で、そのタイミングは非公表。
 |

地図モード(左)とターンモード(右)の画面例 |
 |
ターンモードは、交差点に近づくにつれて、背景色が緑⇒黄⇒赤と変化する |
|
 |
交差点の名称の読み上げ機能 |
|
 |
渋滞を考慮したルート案内を行なう |
|
 |
EZナビウォークと連携する |
|
そのほか、EZナビウォーク/EZ助手席ナビの両方の有料会員になると、それぞれのアプリケーションの間でデータを連携させることも可能。例えば、EZナビウォークで徒歩/電車/自動車の目的地までの所要時間が表示され、ユーザーが自動車を選択した場合はEZ助手席ナビが起動して案内を始めたり、逆にEZ助手席ナビで目的地付近の駐車場まで来て、そこから目的地までEZナビウォークで徒歩ルート案内を受けたりといったことができる。
なお、サービス名称が示すとおり、EZ助手席ナビは助手席すなわち運転手以外の同乗者に限定されたサービス。専用アプリケーションは、アプリケーション起動時と、ルート案内を開始するごとに、道路交通法を遵守することを確認するボタンを押下しないとナビゲーションサービスが受けられない仕組みになっている。
 |

EZ助手席ナビの画面推移。アプリケーション起動時と、ルート案内を開始するごとに、道路交通法を遵守することを確認するボタンを押下しなければならない |
 |

ドライバー以外の同乗者が使うサービスであると、記者会見上でもアピール |
EZ助手席ナビの利用は、EZwebで、“EZアプリカタログ”→“メニューから探す”→“地図/タウンガイド”→“EZ助手席ナビ”と進む。対応機種は、PENCK/W32SA/W31SA/W31T/ W31CA/W31K/W31S/W22SA/W22H/W21CA/W21CAII/W21T/W21S/W21SA。W21SとW21SAは、EZ助手席ナビとEZナビウォークの連携機能が利用できない。
EZ助手席ナビの目標会員数は非公開だが、竹之内氏は「年度内(2006年3月末まで)に万の大台に乗せたい」とだけ述べた。また今後の展開について、詳細は語られなかったが、プレゼンテーションでSEARCH、CAR、WALK、OUTDOOR、INDOORというキーワードと、“ライフスタイルに合わせたナビゲーションサービス”というコンセプトだけ紹介され「GPSといえばKDDIと言われるようにしたい」と結んだ。
 |

ナビゲーションサービスの将来像。「GPSといえばKDDIと言われるようにしたい」という |
 |
ホテルグランパシフィックメリディアンから出発 |
|
 |
メインメニュー |
|
 |
目的地設定 |
|
 |
ルート選択 |
|
 |
ルート検索完了画面 |
|
 |
ルート案内開始 |
|
 |
交差点付近 |
|
 |
目的地到着 |
|
 |
目的地のパレットタウン |
|
記者説明会終了後、会場となった“ホテルグランパシフィックメリディアン”(東京・台場)から、自動車で約5分の“パレットタウン”(同)まで、EZ助手席ナビを実際に体験。KDDIの説明員によれば、EZ助手席ナビを使った場合のバッテリー駆動時間は非公表だが、長時間の移動で使用する場合はシガーソケットから充電しながら使用したほうがよいという |
(編集部 伊藤咲子)
|