【INTERVIEW】レトロなようで新しい、AMラジオが受信できるRADIDENの魅力はここだ
|
2005年11月15日
“携帯で音楽”というのはいまや当たり前。しかし、なぜかAM放送が聴ける携帯電話機はこれまでなかった。そんな中登場したのが、NTTドコモの『RADIDEN』(型番:SO213iWR)だ。ラジオが聞ける電話だから“ラジデン”。そんな分かりやすいネーミングで登場したPDC端末だ。RADIDENの開発は、手のひらにすっぽりと入る超小型ケータイの『premini』(プレミニ)を手がけたソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(株)が担当した。
黒塗りの外観は、premini譲りのサイバーで近未来的な印象だが、ボタンの多い背面やアンバーのシルク印刷はどこか1980年代風のレトロなイメージも感じさせる。「ラジオで青春時代を過ごした中高年層の方々へ、ラジオのノスタルジックなイメージを訴求していきたい」というメッセージがこめられたRADIDENは一体どんな携帯電話機なのか? RADIDENのマーケティングを担当しているソニー・エリクソンの中根隆行(なかね たかゆき)氏に聞いた。
|
|
AM、FM、テレビの3種類の音声が楽しめるソニー・エリクソンのRADIDEN。ラジオ機能は携帯電話機とは独立しており、機能説明も携帯電話機が白、ラジオがアンバー(琥珀色)に分けられている |
簡単そうで難しい、ケータイとAMラジオの共存
[編集部]
“RADIDEN”はひとことで言うとどんな携帯電話機ですか?
[中根]
世界初の3バンドラジオチューナー搭載の携帯電話機という非常にシンプルなコンセプトを持った商品です。今回NTTドコモさんとソニー・エリクソンの両社でAMラジオを携帯電話機につけることにトライしました。
AMチューナーを搭載した携帯電話機は、従来ありませんでした。普通に考えると「なんでAMを載せられないのか」と思うかもしれませんが、技術的なハードルは非常に高かったのです。携帯電話機能とラジオ機能をひとつの本体に纏め上げるために設計的な苦労が多数ありました。
[編集部]
ソニー・エリクソンだからできた端末でもあるわけですね。
[中根]
ソニーエリクソンはソニー(株)のグループ会社ですが、ソニーはもともとラジオに強い会社で、ラジオに精通したエンジニアも多数います。今回は携帯電話機初のAMラジオ搭載にトライしていこうということで、携帯電話用の3バンドモジュールを新たにソニーと協力して開発し、RADIDENに搭載しました。
新規ラジオチューナーの開発に際してはノイズ低減に苦労しました。ラジオを聴いている際に、携帯の着信があると「ビビビ……」とノイズが入ることがあります。元来AMラジオは外来のノイズの影響を受けやすいのです。2つ別々に使っていてもノイズの影響を受けるものを1つにまとめるためには苦労がありました。チューナーとアンテナの配置を試行錯誤しながら、ようやく製品化にたどり着きました。
サイバーにしてレトロなデザイン
[編集部]
RADIDENを見たとき、外観はサイバーだけれどもどこかレトロさも感じさせる端末と思ったんです。背面(ラジオ側)のボタンなどがそう感じさせるのかも知れないですね。
[中根]
RADIDENの最大の特徴は3バンドラジオチューナーの搭載、とりわけ“AMラジオ”ですが、AMラジオのリスナーは40〜60代の男性が圧倒的に多いんです。つまり彼らに合った商品性が要求されるわけです。彼らが一番重視するのは操作性、分かりやすさ、そしてシンプルさです。ラジオに関しても「難解なものにしてはいけないな」というのが企画背景にあり、“デュアルフロントデザイン”という背面がポータブルラジオのようになっているデザインを考えました。
携帯電話機にこれまで搭載されていたFMラジオ機能はアプリを立ち上げて受信するのが一般的でしたが、専用のラジオボタンで操作するようにしてあります。外観も市販されているポータブルラジオとそっくりにしました。ボタンが7つあってキーの配置や機能、見た目も一緒です。いままでポータブルラジオを使っていたお客さんが、すんなりRADIDENに移行してもらえるようにデザインしてあります。
また、ラジオと携帯電話機の電源も別に設けてあります。携帯の電源をオフにしてもラジオ単体の受信機として使える。別々に分かれてるのも使い勝手のよい部分だと思います。
[編集部]
なるほど。
[中根]
RADIDENを開発するにあたって、ラジオの市場を調査しました。ポータブルラジオは年間230万台ほどの市場があるそうです。非常に可能性のある市場ではないかという判断をしたわけです。
Contents...
|