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sigmarionII 見た目は同じだが、中身は新設計!

Printable Version 2001年10月05日

ハードウェアがパワーアップ!

9月7日に発売された「sigmarionII」は、筐体に米ゼロハリバートンのデザインを採用し、Handheld PCで国内最大のシェアを誇る「sigmarion」の後継モデルだ。小型軽量なキーボード付きマシンで、PDAならではの高速起動という基本コンセプトをそのまま受け継いでいる。

従来モデルと比較して、色が微妙に変わった程度の違いしかないように思われるが、中身は大幅にパワーアップ。CPUをVR4121-166MHzからVR4131-200MHzへ、OSをWindows CE 2.11からWindows CE 3.0へ強化。6.2インチ液晶ディスプレイは、同じ640×240ドット/65,536色表示ながら、STNよりも応答速度の速いHPAへと変更された。



sigmarionII(上)とsigmarion(下)では、バッテリの形状が微妙に違う

このパワーアップにともない、消費電力はDC7.2V/3.5WからDC7.4V/4.0Wに増加しているが、バッテリ容量が1500mAhから1800mAhへとアップしているため、駆動時間は公表値で約4.5〜10時間 (非通信時) と変わらない。バッテリ自体はsigmarionとsigmarionIIで同じ形に見えるかもしれないが、切り欠きなどの形状が微妙に異なるため、流用できないようになっている。バッテリに合わせ、ACアダプタの容量も変わっているが、充電時間が余分にかかることを気にしなければ、こちらは流用も可能なようだ。



sigmarionIIで新たに標準装備されたFOMA端子。赤外線ポートは中央付近に移動されている

sigmarionIIでは、前面に、新たにFOMA接続端子が追加されたことも特徴のひとつだ。FOMAを接続すれば、受信時最大384kbps、送信時最大64kbpsの通信が可能である。もともとFOMA端子はUSBの仕様に準じており、この端子もミニUSBに見える。しかし、デジタルカメラなどとPCとの接続に使うミニUSB端子は使えない独自仕様になっている。これは、USB端子に電源供給が必要な機器を接続した場合、電流容量不足によるトラブルを避けるための処置だ。

メインメモリは、32MBのRAMを搭載しているが、sigmarionIIでは、それに加え16MBのフラッシュメモリも搭載している。通常PDAでは、メールや添付ファイルなどをCFやSDなどの外部メモリに保存することが多い。しかし、sigmarionIIはその性格上、CFスロットにはP-in Comp@ctなどの通信カードを差す可能性が高いため、CFスロットを使わない方法が必要となるのだ。sigmarionIIのデザイン時にSDやメモリースティックなどのあらたにスロットを追加することも考えられたが、4側面に空きスペースがなかった(右側面はCFカードスロット、左側面はPCや携帯電話との接続端子と電源端子、背面はバッテリ、前面には余裕がありそうだがスタイラス用のスペースが必要なため使用できない)。このため、フラッシュメモリを内蔵することとなったのである。このフラッシュメモリ内には、後述する「ここNavi for CE」などのオマケソフトが入っていて、初期状態では400KB程度しかあまっていないが、このオマケソフトをすべて削除すると最大14MBまでが使用できるようになる。ただし、オマケソフトは添付CD-ROMに入っていないため注意が必要だ。元の状態に復活させようとした場合、NTTドコモが提供するCD-ROMを別途購入しなければならない。



sigmarionIIでは、P-in Comp@ctだけでなく、P-in m@ster用のドライバも標準装備

sigmarionでは、P-inComp@ctを差したままで利用するユーザーが多く、P-in Comp@ctに不意の力が加わり、CFスロットが破損する可能性が高かった。sigmarionIIでは、通信カードを差しっぱなしにすることを前提にした設計が行われ、スロット自体をハンダ付けからビス止めに変え強度を向上させている。また、sigmarionではバスノイズの高調波成分が、P-in Comp@ctでの通信時に悪影響を及ぼす問題があった(初期ロットにあった問題で無償交換により改善)が、sigmarionIIではこの問題を解消するだけでなく、抜本的な回路設計の見直しを行い、電界強度がアンテナ1本という状態でも9割以上の接続率を確保している。



カラーリングは、sigmarion(下)が“ポリッシュシルバー”に対して、sigmarionII(上)では、ゼロハリのケースの中でも最も人気のある“サテンシルバー”に変更された

外観では、FOMA接続端子のほか、色が従来のポリッシュシルバーからサテンシルバーに、スタイラスがブルーからホワイトへ変更されたり、裏面にあったデコボコがすっきりしたことが目立つが、実はそれだけではない。細かなところにも気が配られているのだ。裏面を見ればわかるが、ゴム足の位置が1mm後ろにずらされている。これにより、かなり開いた状態でスタイラスで液晶をタップしたとしても、後ろに倒れこまないようになった。このほか、CFカードの取り出しボタンも、使い勝手の向上のため、折りたたみ式から押し込むだけのものに変更されたり、Windows Media Playerが標準装備になり、音楽を聴く環境が整ったということで、ヘッドホン端子はモノラルからステレオとなっている。




sigmarion(下)にあったCFカードスロットの出っ張りがなくなり裏面がすっきりしている

ゴム足の位置が後ろに1mmずらされているため、液晶をタップしたときに後ろに倒れにくい

半透明スタイラスはブルーからホワイトに。sigmarionはもともと、夏に発売される予定であったためブルーをベースにしていた。sigmarionIIでは、ボディカラーとの統一を図るためにホワイトを採用

(携帯24編集部 南 謙治)


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