sigmarionII 見た目は同じだが、中身は新設計!
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2001年10月05日
開発者にインタビュー
編集部では、初代sigmarionから開発を担当しているNTTドコモ MM事業本部 入鹿山氏に、sigmarionの開発の経緯などについて話を伺った。
[編集部]
開発の経緯について
[入鹿山氏]
カシオの「カシオペア for ドコモ」以後、NTTドコモオリジナル製品を出すという方向で、検討が始まりました。新規マーケットの開拓という意図もあったのですが、汎用性よりは、通信用に特化したマシンとしてドコモの独自色を出したかったのです。ちょうど2年半前ぐらいから開発がスタートしました。
[編集部]
デザインは最初からゼロハリで決まっていたのでしょうか?
[入鹿山氏]
そういうことはありません。色はシルバーが流行っていたからで、最初はそれぐらいしか決まっていませんでした。デザインを進めていくうち、手を滑らせて落とさないようにと筐体に太い線を入れたところ、ゼロハリのケースに似ていることに気づきました。「まがい物」と言われるのもイヤなので、正式にゼロハリバートンへデザインを依頼することにしました。
[編集部]
デザインを依頼する時に苦労された点は?
[入鹿山氏]
アタッシュケース以外のデザインは初めてということで、説得するのには苦労しました。まずはNTTドコモのことやPDAとは何かというところから説明する必要がありましたから。
[編集部]
キーボード付きのWindows CEマシンの中では、サイズがかなり小さいですが。
[入鹿山氏]
スーツのポケットにギリギリ入るぐらい、ちょうどシステム手帳サイズを目指しました。もともとNECのモバイルギアをベースにしていますが、サイズを小型化するために、部品の見直しなどを行っています。
また、小型でありながら、キーボードはタッチタイプができるように14.1mmのキーピッチを実現しました。これより短いとうまくタッチタイプができないのです。このキーピッチを確保するために、記号キーの位置を変えるなど特殊なキー配列になっています。アプリケーションキーが、A1〜A5ではなくA6〜A10が標準となっているのは、ATOKの使用を前提としているからです。
[編集部]
価格については?
[入鹿山氏]
マーケットリサーチの結果から5万円程度となりました。この価格を実現するために、メーカーのNECには、コスト見直しなどのムリをかなり言いましたね。出荷台数がある程度見込めたため、この価格が実現できました。
[編集部]
sigmarionIIなのですが、いつ頃から開発がはじまったのでしょうか
[入鹿山氏]
sigmarionが発売された時には、すでに企画が上がっていました。sigmarionでは、ビジネスユーザーがターゲットだったのですが、初心者にも広げるためにsigmarion menuなどのユーティリティの充実を図りました。その後できるかぎりユーザーの要望を取り入れる形で仕上げていきました。
[編集部]
どのような要望があったのでしょうか?
[入鹿山氏]
裏面のデコボコをすっきりして欲しいとか、OSを最新のものにして欲しいとかありましたね。外部メモリスロットを増やして欲しいとかも。これらの要望を可能な限り反映させていったのです。モバイルギアにあってsigmarionでは省いていた、CapsキーとCtrlキーの入れ替え設定も盛り込みました。
[編集部]
通信機能が充実していますね。
[入鹿山氏]
P-inなどの通信カードとの連携を強化するために、CFスロットに常に電源を供給する設定ができるようにしました。 たとえば、Wake on Ringなのですが、P-inを呼び出してマシンを起動させるだけではなく、きゃらトークに埋め込まれたトリガーメッセージにより、sigmarionIIであらかじめ設定した一定の動作をさせることもできます。大容量のメール配信などでは、時間がかかったりサーバーへの負担が増したりします。そこで、トリガーだけを送って、在庫状況やスケジュールなどの必要な最新情報は自動的に端末側のアプリで取ってくるということができるようになるのです。
外観のデザインはsigmarionと同じですが、設計自体はまったく新しいものになっています。ぜひとも活用して欲しいですね。
(携帯24編集部 南 謙治)
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