本当に使えた!! 3Gケータイの国際テレビ電話サービス
ロンドンのレイチェルは「コンニチワ」と微笑んだ
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2004年5月20日
(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモは、国際電話サービス“WORLD CALL(ワールドコール)”の1メニューとして、FOMAと海外の一部3G端末とのテレビ電話が可能なサービスを昨年10月から提供している。国内外の展示会でドコモがデモンストレーションをしているが、街で国際テレビ電話をかけているユーザーは当然(!?)見たことがない。そこで、「本当にできるの?」という素朴な疑問を解決するべく、英国ロンドンにあるハチソン3G UK(Hutchson 3G UK Ltd.)の協力を得て試してみた。
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ハチソン3G UKのレイチェルさん。受付カウンターにて |
実験をしたのは5月7日。当初取材をお願いしていた方は急用が入ったため、急遽、広報部のレイチェル・チャリング(Rachel Charring)さんが、応対してくれた。しかし、「テレビ電話実験を行なう」という話が、レイチェルさんに伝わっていなかったこともあって、ちょっと面食らった顔をしたが、それでも快く依頼を引き受けてくれた。ロンドン側はレイチェルさんと筆者(安藤)が、東京側は携帯24編集部の伊藤が担当する。
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【東京】実験は、日本時間5月7日午後8時から開始した。写真はFOMA『SH900i』とにらめっこをする携帯24編集部 伊藤。ゴールデンウィークの真っ只中とあって、編集部には人影もまばら |
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【ロンドン】日本とは8時間の時差があるロンドンで、実験が開始されたのは5月7日の正午から。事前に何の準備もしていないため、ちょっと緊張気味のレイチェルさん。使用した端末は、レイチェルさんが仕事で使用している日本電気(株)製の3G/GSM端末『e616』(4月発売)。ヨーロッパでは主流のプリペイド式も発売されており、人気が高い |
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e616。3G/GSM(900/1800MHz)のデュアルモード端末。折り畳み時の大きさは、幅53x長さ97x厚さ24mm、重さは145gと少し重い。最大待ち受け時間120時間、最大2時間通話可能 |
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ディスプレーは、6万5536色表示(240x176ピクセル)とモノクロ(120x30ピクセル)の2つ。カメラは2基搭載(仕様など詳細は非公表)。最大352x288ピクセルの画像を撮影できる。また、QCIF(176x120ピクセル) の動画も撮影できる。ユーザーメモリ19MBで、メモリースティック デュオ用スロットもある |
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東京→ロンドン
準備が整ったところで、早速実験を開始した。東京からロンドンにテレビ電話をかけるには、まず“009130”(オークイックミンナノワと、読む)とダイヤルし、さらに国際電話識別番号の“010”、続いてイギリスの国番号“44”、相手先の電話番号をかけて、最後にテレビ電話モードで発信する。
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【東京】つながった!! 東京から「はろ〜」、ロンドンのレイチェルさんが「コンニチワ」と挨拶。しばし、なごんだ後、早速会話を試してみる。東京側がヘッドセットを用意していなかったために、テレビ電話を使った状態での会話はうまくいかなかった |
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【ロンドン】ビジュアルなネタということで、伊藤は“日本”と書かれた日の丸の鉢巻を締めている。レイチェルサンにも、ちょっと受けていた。英会話能力が乏しい伊藤は、通訳(この時は筆者)がいないと会話ができない。身振り手振りによって自力での対話を試みるが、動画がコマ落ちしてしまうので、あまり伝わらなかった |
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【東京】ロンドン側が用意したビジュアルなネタは、故ダイアナ妃のお面。レイチェルさん「誰だかわかる?」伊藤「日本でも有名ですね」) |
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【ロンドン】画面右下にあるのは、自分を写すためのウィンドウ。鏡を見るようなかたちで表示されるため、ダイアナ妃の顔の向きは、東京側で見るのと反対になっている |
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ここで、いったん回線を切り、東京→ロンドン間の実験は終了。続いて、ロンドン側からかけてみることに。
ロンドン→東京
NTTドコモの国際テレビ電話サービスは開始当初、利用できるのは東京から発信する場合だけだったが、今年に入ってようやく、イギリスから東京へも同じように発信できるようになった。ロンドンからかける際は、普通に国際電話をかける要領で“0081”に続いて、相手先の電話番号をダイヤルし、Video Callingを選択するだけと、非常に簡単だった。レイチェルさんの提案で、ハチソン3G UKの本社から見える風景を、東京に届けようということになった。
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【東京】ハチソン3G UK本社から見える風景その1。(伊藤:街並みが外国っぽい!) |
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【ロンドン】ハチソン3G UKの本社は、ロンドンの中心部レスター・スクエアから歩いて5分のところにある。ロンドンは、中心部でも古い建物が多く残っている |
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【東京】ハチソン3G UKの本社から見える風景その2。レイチェルさん「さて問題です。下の方に見えるお店は、何でしょうか?」伊藤「この画面でも特徴的なのれんの色がよくわかる!」 |
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【ロンドン】答えは、“無印商品”。イギリスで無印商品は、“MUJI(ムジ)”と言う名称で出店していて、若い人たちの人気を集めている |
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【東京】ハチソン3G UKの本社から見える風景その3。通りを走るクルマも、通行人も確認できる |
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【ロンドン】MUJIのある通りの東の方を見たところ |
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ここで、実験は終了。通話料は、東京からロンドンに発信する場合が432円/1分、ロンドンから東京に発信する場合が1.50ポンド(約300円)/1分。東京からロンドンにかけても、ロンドンから東京にかけても、何の問題もなくテレビ電話による会話ができた。3G端末ということもあって、音声の品質は、2G端末による国際電話よりも良いように感じられた。ただ、テレビ電話としては、動画がコマ落ちになってしまうので、音声とのラグがあったのかどうかすらも確認できなかった。ちょっと体を動かしただけで、絵が乱れたりとぎれたりしてしまうため、身振り手振りでの対話は難しい。
また今回の実験では、東京側がヘッドセットを準備していなかったために、会話がうまくできなかった。東京側は、WORLD CALLの契約を調べたり日の丸の鉢巻を買ったりと入念(?)な準備をしていたつもりだったというが、日ごろテレビ電話を使っていないため、思わぬ落とし穴にハマってしまったとのこと。ちなみにSH900iは、ハンズフリーの設定も可能。日本でヘッドセットはあまり普及していないようだが、突然のテレビ電話にも対応できるよう、ハンズフリーの設定方法は覚えておきたい。
海外旅行で美しい風景に出会うと、その写真入りの絵はがきを、日本の友人にエアメールで送って知らせたくなるもの。テレビ電話には、きれいな風景や面白いものを見つけたときに、画像は少々荒いかもしれないが、リアルタイムで見せられるという面白さがあることを実感した。
(文:安藤怜、撮影(ロンドン):安藤怜、撮影(東京):携帯24編集部、取材協力:ハチソン3G UK)
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