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【ケータイ機能一本釣り】プレミアムなW-ZERO3[es]は買いか?
『W-ZERO3[es] Premium version』
ウィルコム/シャープ
オープンプライス(新規、年間契約時の直販価格2万9800円)
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2006年11月14日
今月16日に発売される(株)ウィルコムの『W-ZERO3 [es] Premium version』(以下、Premium version)は、以前紹介した『W-ZERO3[es]』(WS007SH)の部分改良モデルだ(関連記事)。新機能の“名刺リーダ”と“ホームメニュー”以外は基本的に従来のW-ZERO3[es]と変わらない。そこで今回は注目の2大新機能を“一本釣り”してみたい。
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“マイデバイス→Windows→DispVersion”でチェックしたところ、本体システムが“1.50”にアップデートしていることを確認した(WS007SHは“1.02a”が最新版)。 |
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名刺リーダとホームメニューはともに“プログラム”の中にあり、ほかの標準ソフトと同様、“設定→システム→プログラムの削除”で個別に削除することはできない。 |
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100枚中97枚を正しく読み取った名刺リーダ
名刺リーダとは、内蔵カメラで名刺を撮影し、OCR(光学式文字認識)でアドレス帳に入力する機能のこと。読み取ったデータをツータッチで標準の“連絡先”に登録できるのと、電話帳登録用のQRコードがない一般的な名刺も読み取れるので、机の上やひき出しにたまっていく名刺を、いつも持ち歩くPHS端末に、キーボード入力せず登録できるのが利点だ。
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ホームメニュー(後述)か“プログラム”を開いて名刺リーダを起動する |
漢数字の電話番号を自動的に半角数字に変換してくれるのもなかなか便利だが、姓が漢字の場合は、その読みを自動的に入力するあたりも親切だ(ただし、名や英語の読みは入力されない)。肝心の認識率は想像以上に高くて驚いた。実際にもらった名刺を100枚ほど撮影してみたが、実に97枚もの名刺を一発で読み取ることができた。読み取れなかった名刺はいずれも白ヌキ文字(背景色が濃くて文字が白っぽい)を使用していたためか、認識エラーとなってしまった。
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カメラを接写モードにしてから“読み取り”かアクションキーで名刺を撮影。8cmほど離し、名刺が斜めにならないようにするのがコツだ。文字の向きは名刺リーダが自動判別するので、とにかく名刺に真っすぐカメラ(本体)を構えよう。 |
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認識結果は10秒前後で表示される。認識ミスが多いときは、キーボードで打ち込むよりも“撮り直し”た方が早い。わずかな認識ミスならこの直後に修正できるので、とりあえず“連絡先に登録”を押してみよう。 |
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“連絡先に登録”と押すと、標準の連絡先に登録するための画面が自動的に開くので、認識ミスした部分を手入力で修正する。最後に“OK”を押せば一丁上がりだ。 |
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連絡先に切り替え、登録結果を見てみた。オーソドックスなデザインの名刺ならひとつも手直しすることなくキレイに登録される。項目の振り分けもすべて名刺リーダが自動で行なってくれる。賢い。 |
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ただ、一発で読み取れても名刺によっては認識ミスがあるようだ。正しく認識される名刺とそうでない名刺には、以下のような傾向があったので参考にしてほしい。
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人間が見やすい名刺は名刺リーダも読み取りやすい
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レイアウトがオーソドックスで、文字が大きく、クッキリした名刺ほど正しく読み取れる
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凝った名刺よりシンプルな名刺を正しく認識
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縦書きと横書きが混在する名刺は、どちらかが認識ミスになったり、切り捨てられる。背景の模様に重なった文字も読み取れないようだ
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凝ったフォントはダメだが凝った素材はOK
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草書体/勘亭流/英語の筆記体や手書き部分はうまく読み取れなかったが、凝った素材(和紙/樹皮ふう/光沢のある用紙/カラー用紙/地模様がある/半透明など)は問題なかった。日本語だけでなく英語の名刺も読み取れた
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グチャッとした住所はニガテ
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住所によくある、麹/郷/地/道/峰といった漢字は、名刺の小さな文字だと潰れたように見えるせいか認識ミスを連発。“xxビルI 1F”という区切り線が“xxビル11F”と誤って認識されることもあった
名刺管理にあまり関係なさそうな項目(会社のキャッチコピーなど)は、連絡先の添付メモに登録される。ということは、名刺以外のデータも読み取れるということだ。実際、年賀状や暑中見舞い、お店のチラシなどを手当たり次第に撮影してみたが、印刷物ならそのほとんどを正しく読み取れた。またパソコンのディスプレーをじかに撮ってメールで受け取ったスケジュールを読み取ることもできた。
むろん多少の手直しや予定表への切り貼りは必要だが、それでもゼロからキーボードで入力するよりも遥かにラクだ。おかげで、面倒だったハガキの整理や予定の入力が急に楽しくなってきた。また、[es]に付属の“ActiveSync”を利用して、パソコンへOutlookのデータとして同期できるので、登録した連絡先データのパソコンでの活用や、[es]上では面倒な修正作業をパソコン上で行ない、再び[es]に書き戻すこともできる。
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左端が“他”になっている項目が添付メモに登録される。名刺にもよるが、お店の案内図に書いてある最寄り駅の名前や営業時間なども正確に読み取れるので、入力の手間は大幅に減る。 |
初めての人にやさしいホームメニュー
これまでW-ZERO3[es]には、待受画面にアイコンで表示される携帯電話機のようなメニュー画面がなかったが、新たにホームメニューが追加されたことで、OSの作法を知らなくても、ソフトを起動したり、設定画面を呼び出すといった基本的な操作をケータイ感覚ですばやく行なえるようになった。
ホームメニューを開くには、いったん待受画面に戻る必要がある。個人的にはどの画面からでもプログラムや設定画面を呼び出せるスタートボタンが好みだが、初めて使う人にはホームメニューの方が分かりやすいだろう。
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ホームメニューは2階層構造。各階層に登録できるのはそれぞれ12個まで。ソフトだけでなく設定画面も登録できる。1階層目にはフォルダーを作れるが、2階層目には作れない。 |
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1階層目の“設定”を開いて2階層目に入ったところ。つまりソフトや設定画面は最大144個(12フォルダー×12個)まで登録できるわけだ。 |
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“メニュー→カスタマイズ”で、ホームメニューへの機能の追加/編集/削除/並べ替えができる。“オプション”では壁紙(.jpg)/文字色/選択枠色を変更できる。 |
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“編集”ではさらに細かく、アイコン画像(.gif)を変更できるなどディープなニーズにも対応。なお、画面は開発中のもので引数指定はできない。 |
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ウィルコムより、右上の画面について製品版では「引数を使用する」オプションが無くなるとの連絡を受けた(2006年11月17日)
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標準では待受(Today)画面でアクションキーを押すとホームメニューが起動するが、設定を変更すればWS007SHと同じに戻せる。利用者の習熟度に応じて柔軟に設定できるのが◎。 |
既存ユーザーもプレミアムになれる
それにしてもカメラで撮るだけで文字を入力できるなんてブラボーすぎる!キーボード、ATOKに次ぐ第3の入力ツールといってもいい。
もらった名刺はその場で入力しないと落ち着かないという筆者のような人間はともかく、年賀状シーズン前に住所録の整理でもしておこうかなと気楽に考えているアナタ。入力作業を省力化したいのなら、パソコン用のスキャナーと同じぐらい真剣に導入を検討すべきだ。
また、これらの新機能はPremium versionの購入者だけでなく、既存の[es]ユーザーでも利用できる。今月下旬提供予定の“名刺リーダ for W-ZERO3[es]”は4900円と有償アップデートになるが、“ホームメニュー”は同じく今月下旬に無償アップデートで提供予定だ。ビジネス分野でもW-ZERO3[es]をバリバリ活用したユーザーには、朗報とも言える。
| W-ZERO3[es] Premium Versionの主なスペック |
| 製品名 |
WS007SH(B)/(W) |
| OS |
Microsoft Windows Mobile 5.0 software for Pocket PC 日本語版 |
| CPU |
Intel PXA270-416MHz |
| メモリー |
フラッシュメモリー128MB(ユーザーエリア約60MB)
SDRAM 64MB(ワークエリア) |
| ディスプレー |
2.8インチモバイルASV液晶パネル(タッチパネル) |
| 表示解像度 |
640×480ドット |
| カードスロット |
miniSDカードスロット×1、W-SIMスロット×1 |
| インターフェース |
USB×1、音声入出力 |
| 通信機能 |
PHS |
| 連続通話時間 |
約7時間 |
| 連続待受時間 |
約500時間(電波状態ランプ消灯時)
約300時間(電波状態ランプ点灯時) |
| 内蔵カメラ |
有効約131万画素CMOSセンサー |
| 本体サイズ |
56(W)×21(D)×135(H)mm |
| 重量 |
約175g |
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(ヤシマノブユキ)
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