【短期連載】『Nokia E61』でPCサイトを閲覧してみた──Macの『Safari』と同じ“Webkit”を採用
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2006年12月13日
12月中に発売が予定されている、ノキア・ジャパン(株)のSIMロックフリー携帯電話機『Nokia E61』。Macとの同期を試みた前回の記事に続き、今度はウェブブラウズについてレポートしよう。
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『Nokia E61』 |
E61はインターネットの閲覧用に『Nokia Web Browser』 というウェブブラウザーを用意している。『S60 OSS Browser』とも呼ばれるオープンソースのソフトで、『Vodafone 804NK (Nokia N71)』や、この12月に発売される『Softbank 705NK (Nokia N73)』といったノキア製端末にも採用されている。
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メニュー内の“インターネット”が『Nokia Web Browser』。アイコンを押すと、ウェブブラウザーのブックマークが開く(“0”キーの長押しでもOK) |
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ブックマークの画面。“自動ブックマーク”が閲覧履歴、“RSSフィード”がRSSブラウザー用のフォルダー、しおりアイコンが自分で保存したブックマークになる。右は自動ブックマークを開いたところ |
実はこのNokia Web Browserのフレームワークには、Mac OS Xのウェブブラウザー『Safari』と同じ“Webkit”が採用されている(参考リンク)。Safariといえば、描画速度で定評のあるソフトだ。E61で初めてウェブブラウズしたときにも、携帯電話にしては画面の描画が速いと感じたが、この快適さにはWebkitが影響しているのかもしれない。
特にスムーズだと思ったのは、スクロール速度だ。もちろんページ自体のダウンロード待ちはあるとはいえ、いったんファイルを落としてしまえば、画面を上下に動かしても特に“カクカク”することはほとんどない。
“パケ死”防止のため、積極的に無線LANを使う
さて、E61でインターネットに接続するなら、内蔵無線LAN(IEEE 802.11b/g)を活用しない手はない。E61の3G携帯電話網を経由するデータ通信は、各キャリアが提供しているパケット定額サービスの対象外となる。つまり、パケット分だけ通信料も右肩上がりになっていく携帯電話網で常時接続するより、無線LANも併用した方が料金を節約できるのだ。
そこで注目したいのが、Nokia Web Browserの設定だ。接続前にアクセスポイントを選ぶように指定しておくと、家では無線LAN、移動中には携帯電話網といったように使い分けられる。
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“オプション”の“設定”にある“アクセスポイント”項目を“常に確認”に設定しておくと、インターネットの接続前にアクセスポイントを選べるようになる |
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冒頭のブックマーク画面で見たいサイトを選ぶと、アクセスポイントの選択画面が現れる。ちなみに左画面の“WLAN検索”項目を指定すると、近くの無線LANアクセスポイントを検索して、右画面のようにリストアップしてくれる |
この場合、基本的に“WLAN検索”で無線LANアクセスポイントを探して、接続するという手順を踏むが、WEP/WPAのセキュリティーが施されたアクセスポイントを頻繁に使う人は、その都度パスワードの入力が必要になって面倒だろう。そんなときは、システム側の設定でアクセスポイントを追加し、先のアクセスポイント画面で選ぶことで、パスワードの入力なしで接続できるようになる。
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メニューの“ツール”→“設定”→“接続”にある“アクセスポイント”(画面左)で、新規アクセスポイントを追加できる(画面右) |
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新規アクセスポイントの設定画面。公衆無線LANにつなぐときも設定も保存しておくといいだろう |
Nokia Web Browserを使うメリットの一つに、パソコンとほぼ同じ画面構成で、ウェブページを見られるということが挙げられる。1ページのうち画面に表示できない分は、本体中央のジョイスティックを動かし、画面をスクロールして閲覧する。
あれこれネットサーフィンしてみた限りでは、ブログやニュースサイト、ポータルなどは問題なく表示できるようだ。ただ、“YouTube”はFlash Playerが起動せずに動画が見られなかった。また、“Googleマップ”は画面がスクロールせず、利用はほぼ不可能だ。
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オンラインバンク“みずほダイレクト”もパソコン用の画面で閲覧できた。画面を閉じる際には、キャッシュをクリアしてくれる |
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YouTubeはFlash Playerがウェブブラウザー上で起動せずに、閲覧できなかった。また“GyaO”も表示されない |
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Googleマップは縦にスクロールできず、地図の表示領域が異常に狭くなってしまう |
文字サイズの設定が悩ましいところ
ブラウズ時には、オプション画面から文字のサイズを5段階で拡大/縮小できる。なるべく多くの情報を1画面に収めて、スクロールの頻度を減らすためには、最小サイズに設定したほうがいいのだが、やや文字が読みにくいことがある。その都度、変えていくしかないだろう。
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ブラウズ時にはオプション画面の“ズーム”から、文字サイズと画像の拡大/縮小を指示できる |
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左が標準、右が最大の文字サイズでASCII24のウェブページを表示したところ |
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あまり小さくすると文字がつぶれて読みにくいこともある。システム標準のフォントをカスタマイズすれば、なんとかなるかもしれないが…… |
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ちなみにブラウズ中に“8”キーを押すと、画面全体を見渡せるオーバービューモードに切り替わる |
Nokia Web Browserで面白いのが、自動ブックマークとは別に、短期履歴を用意しているということ。ブラウズ中に“戻る”を指示するとソフトを起動してからたどってきた画面が横並びで現れて、ジョイスティックの左右を使って過去のウィンドウにさかのぼれる、この履歴は自動ブックマークとは異なり、ソフトを終了すると消去される。
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短期履歴の画面。ジョイスティックの左右を押すことで、各ウィンドウが回転トビラのように回る |
ちなみにいくつもウェブサイトを開いていたところ、ウェブブラウザーが突然終了すると現象が何度か起こった。また、バッテリーの持ち時間だが、ほとんど通話せず、1日1時間くらい無線LANを試みた状態では2日半ほど動作した。
(編集部 広田稔)
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