【特別企画】FOMAの“圏外”が心配なら、デュアルネットワークはいかが?
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2004年2月9日
“FOMA 900i”シリーズの先陣を切って『F900i』が発売された。いままでのFOMA端末と違い、“505iS”シリーズを始めとした“mova”(PDC)とは機能面で遜色ないばかりか、新機能まで備わっている。おまけにパケット料金も安い。乗り換えの障害は一切なくなったのか?
最大の問題は使えるエリアだ
900iシリーズが登場した今、乗り換え(契約変更)時に発生する最大の問題は、通話可能エリアだ。(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモの基準は市区町村の“役所がある場所”がエリアになっていればカウントされるため、すでに2003年12月末で全国約98%がエリアになっている。とはいえ自分の居場所がエリアとは限らない。地下鉄駅などへの展開も始まったばかりだ。さらに、PDCで主に使われる800MHz帯はFOMAの周波数2GHz帯に比べ「電波の到達距離が1.5倍」(NTTドコモ 立川敬二社長)で、言い換えればFOMAはmovaの3分の2しか届かないことになり、エリアに関しては不利な点が多い。
この問題を解消するためにFOMAとmovaを選択して使える“デュアルネットワークサービス”というオプションがある。これは、FOMAで契約した1つの電話番号で、movaも利用できるサービス(端末は2台使用する)。簡単な端末操作により、FOMAとmovaを切り替えて利用でき(使用はどちらか一方のみ)、どちらでもiモードが利用できる。
デュアルネットワークサービスでmovaと共用
デュアルネットワークサービスに加入するには、月額300円のサービス料のほかに初期費用(手数料)として1000円がかかる。しかし、FOMAの新規契約、またはmovaからFOMAへの契約変更の際に同時に申し込みをすれば、手数料はかからない。また、月額利用料も“留守番電話サービス”(月額300円)とセットで契約すれば、月額のサービス料が合計500円となる割引制度もある。
気になる通話/通信料金体系だが、デュアルネットワークサービスの契約をしたmovaを使う場合、FOMAで選択している料金プランに応じて、movaの通話/通信料金がかかる。FOMAの無料通話分でmovaの料金もまかなえる。ただし、パケット通信料金については、FOMAで割引オプションを選択していても、通常のPDCのパケット料金となる。
【料金試算例】F900iとF505iでデュアルネットワーク契約をしたAさんの場合
Aさんが契約したF900iの料金プランは下記のとおり。
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FOMAプラン49:
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基本使用料4900円。無料通話/通信分2050円が付属。1分あたりの通話料は21円〜。
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パケットパック20:
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定額通信料2000円。無料通話/通信分2000円が付属。1パケットあたりの通信料は0.1円
F505iを利用する場合の料金プランは、契約するFOMAの料金プランに応じて、自動的に決定。AさんはFOMAプラン49に契約しているので、F505iの通話/通信料金は“おはなしプラスM”と同等の基準で課金される。
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おはなしプラスM:
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デュアルネットワーク契約の場合、おはなしプラスMの基本使用料は請求されない。代わりに、おはなしプラスMに付属する無料通信/通話分1300円は利用できない。1分あたりの通話料は26円〜、1パケットあたりの通信料は0.2円〜
F900iでの通信/通話の料金はFOMAプラン49とパケットパック20の基準が、F505iでの通信/通話の料金はおはなしプラスMの基準が適用される。Aさんが保持する月々の無料通信/通話料金は、FOMAプラン49の2050円+パケットパック20の2000円=4050円で、これはF900iとF505iで利用できる。
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FOMA/mova両対応のiメニューサイトなら1契約で利用できる
肝心のiモード利用だが、mova利用時にも不便がないようになっている。2003年12月15日から、デュアルネットワーク契約者がmovaを利用する場合でも、マイメニューの登録/削除を含めて利用ができるようにバージョンアップされた。
ただし、FOMA、movaのどちらでもまったく同じコンテンツにアクセスできるかと言えばそうではない。iメニューサイト(iモード公式サイト)には、FOMAもしくはmovaでしか使えないものもある。例えば、900iシリーズ向けの大容量ゲームiアプリを配信するサイトなど、FOMA利用時にFOMAでしか利用できないiメニューサイトに入会した場合、movaで“マイメニュー”(入会サイト)のインデックスにアクセスすると、そのサイトのタイトルはグレーで表示され、ジャンプできないようになっている。逆にFOMAとmovaに両対応しているサイトに入会すれば、デュアル契約をする両方の端末で利用可能だ。
なおサイト情報料の課金は電話番号単位で請求されるので、例えばFOMA専用のサイト(月額300円)×1、mova専用のサイト(同)×1、FOMA/mova両対応のサイト(同)×1に入会した場合には、月額1200円ではなく、月額900円支払うことになる。
1契約で2つの端末のメリット
1つの契約で2つ以上の端末を使い分けることは何かと便利なことも多い。FOMAであれば電話番号が投入されているFOMAカード(UIMカード)の抜き差しによって、自由に端末を替えることができるが、それにmovaが加わることになる。
FOMAとmovaの切り替えは簡単だ。利用不可になっている状態の使いたいほうの端末から「1540」にダイヤルし、留守電などと同じネットワーク暗唱番号を入力するだけでいい(1540は使用不可でもダイヤルできる特別な電話番号)。たとえ切り替えを忘れてFOMAのエリア外に来てしまった場合でも、mova端末から操作をすれば、その場でmovaの利用が可能になる。
また、両方の端末を持ち歩き、一方の電池がなくなってしまったら別の端末に切り替えるということもできる。
エリアが不満ならすぐに利用すべき
このように、デュアルネットワークサービスは現時点でFOMAユーザーには“使える”サービスということがわかった。これからFOMAに変更したいが、エリアが心配というユーザーは、まずデュアルネットワークサービスから始めてみるといいだろう。
さて、しばらくこのサービスを使って、自分の生活圏のネットワーク状況や、NTTドコモの基地局の設置状況などを確認し、FOMAだけでもエリア的に不満がなくなった場合、このサービスを解除するにはどうすればいいのだろうか。ドコモショップなどに足を運ぶ必要があるが、解除には費用がかからない。ドコモショップにmova端末とFOMAカード、および身分証明書などを持参すれば、その場でmovaから電話番号を消去し、デュアルネットワークサービスを解除してくれるということだ。
第3世代という言葉の響きだけではなく、すでにユーザーにも実質的なメリットが多くなってきたFOMA。機能やデザイン、料金プランなどに魅力を感じるならば、デュアルネットワークサービスを有効に使いながら導入するという手もアリだろう。
(永島和夫)
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