【遠藤諭のケータイ出たとこレポート】ポケベル打ち伝説・前編――各社の最新端末対応状況表付き
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2004年2月27日
「これがないと生きていけない」と言う人もいれば、「そんなの知らないよー」という人もいる。
これって、まるで正反対の意見ではないか!
なんの話かというと、携帯電話の文字入力方式の“ポケベル打ち”のことである。
一般に、携帯電話の文字入力は“かな入力”(※1)ってことになっているが、いま“2タッチ入力”が選べる端末が増えてきているようだ(付録参照)。まさに、この2タッチ入力が、ポケベル打ちのことなのだ。
「生きていけない」ってことは、麻薬のような魅力を堪能できるってことなのか? 知らないで生活しているのは人生の楽しみのナンボかを享受しないで暮らしていることなのか?
ポケベル入力の秘密にせまってみる。
※1
数字キー「1」に「あ」「い」「う」「え」「お」といったように、数字キー1つに対して複数の文字が割り当てられている方式。キーを押す回数によって、同じボタンに割り当てられている文字を
ポケベル打ちってなんでんがな?
まず、ポケベル打ちって何かというのをハッキリさせておいたほうがいいだろう。
“ポケベル入力”と呼ぶからには、ポケベルと関係がある。
日本でポケベルのサービスが始まったのが1968年。当時発売された『ポケットベルB型』"は、大きさも弁当箱サイズ(幅120×奥行き20×高さ60mm/約160g)、名前のとおり呼び出し音が鳴るだけのものだった。1980年代半ばに発信番号などの数字・アルファベットが表示できるものが普及してきた。とはいえ、当時の普及台数はようやく200万台程度、爆発的に広がるのは女子高生の間で空前のブームとなる1994年から1997年頃。TVコマーシャルでいえば、葉月里緒奈が「図書館でブルった」とやって(1994年)、当時16歳の広末涼子がタコの滑り台を降りたところで決定的となった(1996年)。
電波不足による配信不能や学校の休み時間の公衆電話の長い行列という現象を生み出した。
そして、当時、女子高生たちが公衆電話に向かって猛烈なスピードでメッセージを入力することが話題となったのは記憶に新しい。ごくフツーに見える女子高生でも電話に向かうとカンフーの達人のような技を見せる。(株)セガが、ゲーセン用に『ポケベル早押しピポパ』というゲームも登場させている。
電話機とポケベルの片方向異種メディアによる、たった12個のキーでのメッセージ交換。しかも、最大14文字などの制限から日本語が短くなり、世界的にも珍しい対話的なコミュニケーションが行なわれたわけなのだ。
その主役が、ほかでもない、ポケベル打ちだったのだ。
「ア」を11、「イ」は12、「ウ」は13、「エ」は14、「オ」は15、そして、「カ」は21、「キ」は22……と入力する。常に2つの数字キーの組み合わせで、カナ文字1文字を表現する。携帯電話の「2タッチ入力」は、基本的にこの文字コード表をそのまま応用したもので、名前のとおり2タッチで、ひらがな、英字、数字、ほとんどの記号を入力できる。
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