キネツモ24

【MNP目前特集 No.1】MNP施行まであと2週間!! MNPの手続きを裏まで細かくチェック


2006年10月10日

今月24日にサービス開始が予定されているMNP(Mobile Number Portability:携帯電話番号ポータビリティー)を目前にひかえ、この制度が気になりはじめている人も多いだろう。総務省や各キャリアーがそれぞれ、制度と手続き方法を案内するサイトを立ち上げているが、それらでは網羅されていない細かな情報を携帯24読者だけにお伝えしていきたい。

パンフレット
各社の販売店などで配布しているパンフレットと申し込み書


まずはMNPの手続きの手順を確認しておこう

MNPは、電気通信事業法に付随するかたちで定められた規則に基づく“法的な制度とシステム”だ。そのため、手続きの開始そのものは携帯電話キャリアー3社((株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ、au(KDDI(株))、ソフトバンクモバイル(株))によって異なるが、進め方そのものはキャリアーの違いにかかわらず共通となる。(関連記事)

  1. 現在契約しているキャリアーでMNP予約を行なう
  2. 現在契約しているキャリアーから“MNP予約番号”が発行される
  3. 新しいキャリアーで、MNP予約番号を提示して新規契約を行なう
  4. 新しいキャリアーが、契約後にMNP予約番号等を照会し、元のキャリアーの契約を解除してくれる

ポイントは、最初に現在契約しているキャリアーでMNP予約を行なうという点。新しく契約したいキャリアーにいきなり契約の予約をしにいく、というわけではないので注意しよう。この4つの流れは、どこからどこへ移っても変わらないので、このポイントさえ覚えておけば、恋人や友人に手順を聞かれても「よくわかんない」と言わずに済むだろう。

さらに重要なのは、タダでMNPを利用できるわけではないということ。仮にソフトバンクモバイルからauに転出する場合を例にとると、転出時にMNP(転出)予約手数料が2100円、auで新規契約する際に契約事務手数料が2835円と、最低でも5000円近くは必要となる。これに加え、前キャリアーで長期契約割引の期間中に転出した場合は、規定の解除料が発生するし、auで新規契約の際は、当然のことながらauのサービスに対応した機種を新たに購入する必要がある(関連記事)。トータルでそれなりの出費が必要であることを、覚悟しないといけない。

契約イメージ図
NTTドコモのMNPサイト内の手続きイメージ図。今まで利用していたキャリアーの契約は、新しく契約したキャリアーによって解除される


ところでMNP予約番号ってナンだ!?

MNP予約番号とは、現在契約しているキャリアーから、新たに契約するキャリアーに“携帯電話番号”を引き継ぐために必要な番号のこと。旧キャリアーから新キャリアーへ“このユーザーは、確かにMNPを利用してキャリアー替えする予約をしましたよ〜”とお知らせするためのIDとなる。どこからどこへキャリアー替えしても同じように、10桁の数字として発行される。

では、そのMNP予約番号の発行方法が各キャリアー共通かというと、そうでもない。

NTTドコモは、同社のポータルサイト“My DoCoMo(http://www.mydocomo.com)”か“iモード”、“電話窓口”、“取り扱い店舗”のいずれかでMNP予約が可能だが、auは“EZWeb”か“電話窓口”、“取扱店舗”の3つの方法、ソフトバンクは“電話窓口”か“取扱店舗”のどちらかのみでの手続きとなる。それぞれの方法により、サイト画面にMNP予約番号が画像で表示されるキャリアーもあれば、口頭で番号を通達される場合もある。親しい人に自分と同じキャリアーに替えてもらう場合、手続きの手順を説明できるようにしておいたほうが後々問題がないだろう。

なお、MNP予約番号の有効期限は、発行日を含めて15日間なので、発行されたら速やかに新規契約を済ませておこう。

My DoCoMo
NTTドコモのポータルサイト“My DoCoMo”からもMNPの予約が可能になる。ただ、6日時点ではまだ始まっていない模様


問い合わせ窓口の対応はダイジョブ?

さて、MNP施行まであと2週間、そろそろ利用者から問い合わせが増えてくるころだと思うが、MNP関連の問い合わせ窓口の対応は大丈夫だろうか? まずは、携帯電話キャリアー3社のMNP問い合わせ窓口に電話してみた。

キャリアーの乗り替えは、ユーザにとってデリケートな問題であるだけに、担当者の対応も非常にていねいだ。しかし、キャリアー側としてはMNPを“新規ユーザー獲得の好機”あるいは“既存ユーザー流失の危機”と見ているためか、MNPの手続きそのものよりも、自社のキャンペーンを説明するほうに力を入れているように感じた。

そのせいか、いざMNPが施行されてからの手続きについて細かく質問していくと、確認のために保留にされることが多かった。たとえば、担当者に「オンラインでMNP予約を行なった場合、どのようにMNP予約番号が発行されるのですか?」と聞いたところ少々待たされてから、「番号がサイト画面に表示されます」と返答があった。さらに「その番号は、セキュリティーを考慮して(テキストではなく)画像で表示されるのですか?」と少々突っ込んだところまで聞くと、再び保留になってしまう。この点についての対応は、オンラインでMNP予約ができるNTTドコモもauも大差はない。ちなみにパソコン向けサイト(NTTドコモ)や携帯電話向けサイト(NTTドコモ、au)の場合、MNP予約番号は画像で表示されるようだ。

とりわけ、MNPの手続きにおいて“MNP予約番号”の発行は、最も重要なポイントなのだが、この部分の説明が若干わかりにくい印象だ。ユーザーが混同してしまいがちなMNP施行前のキャンペーン(※1)のせいとも考えられる。

※1 施行前に予約をしておくと、契約後に端末修理や機種変更などで利用できるポイントなどがプレゼントされるキャンペーン。特にauは、施行前に“au仮予約サービス”を申し込むと、キャンペーンサービス専用の番号が発行されるので、MNP予約番号と混同しないよう注意しよう。

NTTドコモMNPサイト
auMNPサイト
ソフトバンクモバイルMNPサイト
各キャリアーともにMNP情報とそれにまつわるキャンペーンを前面に出したサイト構成となっている

今月24日の施行日までには担当者も経験を積んで、速やかな対応ができるようになることを期待したい。



法人でも利用できるの?

この記事を読んでいる人のほとんどは、個人契約でのMNP利用を考えているのだと思うが、将来会社を立ち上げて、法人契約のケータイをMNPしたくなるかもしれない。法人契約の場合はどうなるのだろう。

総務省やキャリアーのサイト、ケータイ関連の情報サイトをみる限り、個人契約を前提にしたと思われる手続きの説明はあるのだが、法人契約の場合の説明はない。そこで、総務省の電気通信技術システム課番号企画室に問い合わせたところ「難しい内容ですね」と前置きした上で、「090/080の番号であれば、一部の例外を除き(※2)利用できるように定めているので、名義の種類に関してはとくに規定していない」とのことだった。

各キャリアーに確認すると、それぞれ「同一名義であれば、個人/法人ともにMNPを利用することが可能」という返答があった。ただし、MNPを利用して他社で新規契約する際に、あわせて名義変更をすることはできないとのこと。そのため、新しいキャリアーで新規契約したあと、別途名義を変更する必要がある。

こういった話は、「個人ならさしあたって関係ないじゃん」と思われるかもしれないが、ITに明るいと自負する諸氏なら、MNPにまつわるウンチクとして知っておくとドコかで役に立つかもしれない。

※2 総務省発行のパンフレットによると、利用できないのは“1:衛星船舶電話サービス及び衛星携帯電話サービス、2:(電話番号が発行されない)データ通信専用サービス、3:新規契約の受付を停止しているか、受付停止の予定を公表しているサービス”とある



MNPマスターになって周囲からの好感度をアップ!

MNPは、携帯電話をもつ人のほとんどが利用できるサービスだ。利用するつもりはない人でも、制度そのものについては、多少なりとも関心があるだろう。また、MNPを使う理由も、単に個人の嗜好の問題だけではなく、親しい人と同一のキャリアーになることによって、料金やサービスの面でさらなるメリットがあるから、という場合が多い。それだけに、ある程度踏み込んだ内容まで知っておいて損はない。そうすれば自分も納得でき、また周囲にも信頼感のある説明ができるようになるだろう。

次回(10月17日掲載予定)は、MNP関連で各キャリアーが行なっているキャンペーンを紹介し、少しでもオトクになるよう電卓片手にチェックしていく。

(井手下剛/SEMANA)




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